職場の「教え方上手」は何を伝えているのか

職場の「教え方上手」は何を伝えているのか

職場で、誰かに仕事のことややり方を教えることはよくあるものです。
教わる人にとって分かりやすいと感じる教え方にはいくつかの特徴があるようです。
教え方によって、教えられる人の力が開花することも。
ここでは、仕事で指導する立場にある人のために、上手な教え方のポイントを紹介します。

職場で教え方が上手な人の意識ポイント

教え方が上手な人の伝え方には特徴があるようです。
部下や後輩に仕事を教えるときに、意識してみると、相手の学習効果自体を上げることも可能。
そのためには、少しの準備が必要というところから見ていきましょう。

相手が全体を掴んでいるか

職場で共に働いている人から質問を受けることはよくありますよね。
もちろん、確認事項であれば、即座に答えてあげることも必要でしょう。
ただ、それが仕事の流れの重要項目で、状況によって判断がいる場合の内容については、その場限りの安易な返答だけでは足りないことも。

質問や教えることの目的や他の業務との繋がりを意識してもらったほうが、分かりやすいようです。
汎用性もあり、その後の業務にも役に立ててもらえるようになるでしょう。

相手が業務や業務の流れの全体を把握しているかという点を意識してみます。
その中で分からない部分を説明していくと相手が受け取るものが増えるでしょう。
順序はもちろん、関連性や目的、影響に関して掴めるようになり理解度も高まるようです。

相手が要点を掴んでいるか

教えることの一つ一つの要点を相手が掴めているかというのが重要ですよね。
ものごとの要点自体も人によって捉え方が異なることを覚えておきましょう。
ポイントを短く提示するのも解決策のひとつ。

また、自分視点のまま、そのまま伝えても相手が同じように認識できるとは限りません。
大切になるのが、言葉や伝えるレベルを個々の相手に合わせること。
よく子供でもわかるように説明しようと言われますが、専門用語などを相手が理解していないならその配慮も必要です。
職場では、業務に関する知識や技術、理解度に応じて、相手目線に降りて要点を伝えることが大切になるでしょう。
そうでないといつまでたっても相手がちんぷんかんぷんのままだったり、分かったようで腑に落ちていないということになりがちです。

すべてを教えると相手は覚えにくい

教えるとなると親切心で、1~10までを教えてしまう人がいます。
とても丁寧で、相手にとっても有り難く感じられるかもしれません。
ただ、教えられた人は、1~10までを完全にこなすことに注力してしまうでしょう。
すべてを教えてしまうことの弊害のひとつ。
やり方を覚えることより、その業務の意味や目的を把握しないままの作業になりがちです。

目的を伝えると、次のためにこうする、この場合はこのほうがいいなど応用を効かせやすいのです。
また、事務作業でも営業業務でも、その人なりのスムーズなこなし方を見付けてもらうことも大切。
全部を伝えてしまうと、制限を掛けることにもなりかねないのです。

職場での教え方の基本ステップ

職場で教えることが必要になったら、どんなに小さな教えごとでも心がけたいことを紹介します。
教えるときや教えたあとなどの教えるプロセス。
大切なことを意識して関わるようにすると、相手の反応も変わってくるでしょう。

やってみせる

言葉だけよりも、自分でやっていることを見せることが有効なものは多いです。
これは、聴覚だけでなく、相手に視覚情報も与えることになるから。
例えば、書類の書き方やパソコンの操作など、言葉での説明ありきで有効になるでしょう。

やってもらう

教えたことの相手の理解を深めることとその確認のために相手に実際にやってもらいましょう。
確認する方法としては、相手に口頭で説明してもらう、書いてみてもらう、実際にやってもらうなどがあります。
その場で確認ができなくても、あとで問題なくできたのかを口頭ででも確認することが大切。
やってみてから疑問が湧いてくるというのは案外多いものです。

フィードバック

報告があったり、提出されたものがあったり、成果や結果となったとき、気付いた点のフィードバックは大切。
自己評価は、主観的ですし、とりあえず業務をこなすことに注力していることも多いものです。
こまめなフィードバックが理解を強固にしたり、新たな視点からの学習を促したりできるでしょう。

ジャッジをしない

教えているときでも、教えたあとの段階でも、〇か×かの判断は避けたほうがいいようです。
間違えたり、うまくいかなかったりする一回一回に理由があり、それが故意であることもないはずだからです。
説明不足のことも十分あり得ますよね。
判断より、経緯や原因を理解することのほうに注力することが大切です。
教える側も、教わる側も気持ちよく解決に向かうことができるでしょう。

否定しない

以前に教えたことでも、相手ができるようにならないことはよくあります。
このときに、「前にも言ったけど…」「何度言えばわかるかな?」などでは、相手はその間違いのことよりも、否定されたことに意識を向けやすくなるようです。
一緒に解決策を探るほうが生産的です。
相手の行動プロセスに耳を傾け、分かっていない部分や改善のポイントを探りましょう。

検討してもらう

業務のやり方については、自分の慣れている方法が、相手にとってもベストな方法とは限りません。
流れを説明して、望ましい結果を伝えて、そのプロセスに関して自分で検討して、そのための策を見つけ出してもらうのもひとつの方法です。
自分で思考を巡らせて習得したことは、教えられることのように外から得た情報よりも理解度を深めると言われています。
教える相手の業務レベルや業務状況に応じて意識してみましょう。
思わぬ得策が見つかることもあり得ますし、本人の仕事に対する充実度にも影響を与えると言われています。

職場での教え方のランクアップ法

職場で部下を育成するポジションになったとき、人事で社員研修を行う必要があるときなど、教える役割を担うとさらにランクアップした指導法が必要になるでしょう。
教えることが仕事の役割の一部になったら、指導法についての知識を得ていくことも大切です。

その人にはどの方法が効くのか

人が理解するまでの速さや深さは、それぞれに異なるものですが、習得の手段もそれぞれの習得度に影響するそうです。
聞いて覚えることが得意な人、書くことで理解を深める人、実践したり、身体を動かすことで体得していく人など、人によって覚えやすい方法があると言われています。
文字ではなく、絵での説明のほうが理解が早い人もいるでしょう。
どの手段が自分にとって一番ベストなのかに気付いていない人も多いようです。
教える側がそのことを模索し、理解しやすい方法を見抜いて指導に活かすことも大切かもしれません。

教えないという教え方に必要なもの

相手の質問や疑問に対して、「自分で考えてください…」というのは突っぱねた印象を与えてしまいます。
相手は、分からないから聞いているのにと思うことがほとんどでしょう。
もし、自分で考えてほしいという意図があるなら、常にピンポイントな質問で返すことがおすすめ。
その仕事のプロフェッショナルだからこそ見えてくる質問なので、教える側の自分磨きは欠かせません。
どうですか?と聞き、どの点ですか?と深め、どうすればいいでしょうね?と進めるといった具合です。
相手と同じ目線に立ち、気付いたら役に立つポイントを指摘ではなく、あたかもお互いの課題であるかのように示す方法。
高度な知識やノウハウを身に付けている人ほど、謙虚な姿勢で使えるようになるのだそうです。

職場での有効な教え方で組織を成長させよう

職場で教える立場にあっても、特定の役割が与えられていなくても、教える場面は頻繁にあるもの。
できれば、喜ばれる、相手のためになる教え方のできる人でありたいですよね。
一方通行の主観だけで教えてもなかなか伝わりにくいようです。
相手にとって的を射た解決に繋がるような教えるコミュニケーションを意識してみましょう。

 

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