ワークライフバランス実現には事務職が絶対という誤解。実情を知り視野を広く持とう

ワークライフバランス実現には事務職が絶対という誤解。実情を知り視野を広く持とう

「ワークライフバランスを実現したいから事務職に転職したい。」と考える人は多くいます。
しかし、「ワークライフバランス=事務職」という考え方は少々危険。
ここでは、事務職が本当にワークライフバランスを叶えることができる職種なのか、他の職種や働き方などとも比較しながら解説します。

ワークライフバランスと事務職との関係

事務職というとワークライフバランスが取りやすい職種と言われることが多いですが、一体なぜなのでしょうか?
ここでは、ワークライフバランスと事務職との関係について紹介します。

オンオフの区切りをつけやすいのが特徴

夜勤があるような不規則な職種と違い、事務職は基本的に勤務時間が規則的です。
朝出社して夜に帰宅するという、もっとも一般的な勤務時間帯に働けるということが多いでしょう。
営業職のように勤務時間外でもクライアントから電話がかかってくることもなく、勤務時間帯にのみ仕事に集中できます。
規則的な勤務時間で予定も立てやすく、プライベートの時間に急遽仕事が入るということが起きにくいのが事務職のメリットの一つです。

土日休みで残業が少ないのが基本?

接客業などでは土日勤務でシフト制を導入していることも多いですが、土日休みの会社が多いのが一般的な事務職の傾向。
週末に2日連続で休めると小旅行に行くことも可能ですし、週末に思いっきり羽を伸ばすこともできますよね。
ただ、業界によっては事務職でも交代制ということもあり一概には言えません。
また、デスクワークの事務職は残業が少なくて体力的な負担が少ないと言われることも多いです。
定時で帰って仕事終わりのプライベートを充実させることができるというイメージは根強くあります。

長い目で見ると仕事がなくなる可能性も

近年は人工知能の発達により、10年、20年後には今ある仕事の多くが機械化され、仕事を失う人が増えると言われています。
一部のサービス業などではすでに受付や決済などの業務を機械化させ、人件費を削減するという流れができています。
機械化しやすい仕事はいろいろありますが、事務職もその中の一つ。
入力や書類作成などの基本的な事務仕事はもちろん、電話応対やクレーム処理などまでも機械化が進んでいます。
今はまだワークライフバランスが取りやすい職種の筆頭かもしれませんが、いずれ「ワーク」自体がなくなる可能性もあるでしょう。

大人気職種ゆえに強みがないと転職が難しい

ワークライフバランスという言葉が浸透して以降、事務職は特に女性を中心に大人気職種。
長く働く人も多いから枠も少ないですし、応募者も殺到してあっという間に応募が締め切られてしまいます。
給与がさほど恵まれていない会社でも、事務職だけは集まるのが転職市場の定説です。

ただし、倍率が高いため強みがないと難しい職種。
本来事務職は未経験でも取り組みやすい職種ですが、経験豊富な応募者がライバルとなれば話は別。
未経験者では太刀打ちできないこともあります。
就きたくてもなかなか就けないのが現在の事務職の実情です。

ワークライフバランスを叶えるには事務職がすべてじゃない!

ワークライフバランスが取れるといえば事務職と言われることがありますが、果たして本当にそうなのでしょうか?
ここでは、他職種や別の働き方と比較してお伝えします。

時間の自由度の高さなら営業職に軍配が

勤務時間が規則的なことはメリットでもあり、実はデメリットでもあります。
「必ずいるべき時間が決まっている」というのは拘束力があるという言い方もできるでしょう。
例えば育児中の方がお子様の学校行事や体調不良などで様子を見に席を外したいと思っても、事務職であれば有休を使うしかありません。

しかし、例えば営業職であれば時間の使い方に裁量度が強く、昼休憩なども好きな時間にとれるため、自分のタイミングで様子を見に行くことも可能です。
営業職を敬遠する女性も多いですが、実は意外と自由度が高く、ワークライフバランスが取りやすい職種です。
今、世間の流れは育児中の女性に理解を示そうという動きが大きいので、気を遣ってプライベートを配慮してくれるクライアントも多いですよ。

時間が決まっている接客業や製造業もアリ

「事務職は残業が少ない」というのは、一種の都市伝説のようで誤解もあります。

もちろん定時で帰れる事務職も多いですが、すべての事務職に当てはまるわけではありません。
筆者も事務職経験がありますが、毎日残業があるのが当たり前で、日付を超えて働くこともありました。
これは何も個人に付随するものではなく、いくつかある事務部門ではどこも深夜残業が。
事務経験がある知人・友人に話を聞いても、定時で帰れる会社の方がむしろ少なかった印象です。

ワークライフバランスを考える際に勤務時間の規則性を利点とするならば、意外と狙い目なのが接客業や製造業です。
深夜勤務なし、営業時間が朝~夜までの一定時間内に限られている接客業であれば、営業時間終了後は片づけをしてすぐに帰れることも多いですよ。

また、規模が大きめの製造業では、機械稼働による光熱費が大きな費用になりますから、原則残業なしで、定時になったら強制的に従業員を帰らせる仕組みが整っています。
女性ができる軽微な業務限定で募集していることもありますので、定時帰りを実現させたいなら製造業もアリでしょう。

会社員として働くことがすべて?

今は多様な働き方ができる時代。
会社員として雇用されて定年まで働くという働き方がすべてではありません。
会社を頼って生きていても、その会社すら倒産するリスクがあるというもの。
どんな場所でも収入を得る手段をもっておくことは大切だと言えるでしょう。
ワークライフバランスを叶えたいということは、仕事以外にも大切にしたいことがあるということ。
それを実現させるためのもっともいい方法は、今の時代ならば豊富な選択肢があるのです。

自分にとってのワークライフバランスを考えよう

ワークライフバランスという言葉は一人歩きしがちですが、そもそもどんな意味があるのでしょうか?
ここでは、自分にとってのワークライフバランスについてお伝えします。

一律に定義づけできないのがワークライフバランス

一般的にワークライフバランスというと、仕事もプライベートも充実させるといった意味で使われることが多いですよね。
しかし、何をワークライフバランスと呼ぶのかは個人の価値観によって異なります。

例えばとにかく仕事を早く切り上げて家族との時間をたくさん過ごすのが基準だという人もいますし、仕事にかける比率が多い方が自分にとって快適なバランスだという人もいるでしょう。
世間の考え方に流されないためにも、一律に定義づけできないという点は覚えておきましょう。

何を大事にしたいのかを問いかけてみて

自分にとってのワークライフバランスを知るうえで判断基準となるのが「自分は何を大事にしたいのか。」ということ。
どんな生き方をしたいのかと言いかえることもできます。
自分の時間や大事な人と過ごす時間がどの程度取れれば満足できるのか、仕事への考え方はどうなのかを考えてみましょう。
考えてもよくわからないという方は、「自分が笑顔でいられる瞬間」を忘れないということが、一つのポイントになりますよ。

職種より重要な要素があるかも

ワークライフバランスを実現させるために職種変更を考える人も多いですが、ワークライフバランスは職種に付随するものではありません。
職種基準で考えるのはやめてみませんか?
どんな生活を送りたいのか、どんな仕事をしたいのかこそが大事なこと。
職種以外の要素もしっかりと見極めたうえで働くことで、ワークライフバランスが実現するはずです。

「ワークライフバランス=事務職」じゃない!

ワークライフバランスを実現させたいと思う人の中には「やっぱり事務職でしょ!」と言う人が多くいます。
しかし誤解も大きいので、むやみに事務職を目指すことはおすすめできません。
世の中にはフラフラになって働く事務職の人も大勢いるのですよ。
自分なりの基準にもとづいて働くことこそがワークライフバランス。
残業が少ない、土日休み、といったことだけが一律の基準ではないということは忘れないでくださいね。
視野を広くもち自分の得意分野やライフスタイルにあった働き方を見つけましょう。

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