薬剤師に転職する際の志望動機の作り方を例文付きでご紹介

薬剤師に転職する際の志望動機の作り方を例文付きでご紹介

薬剤師の資格を持って転職する場合、資格とキャリアを前面に出せば採用となる?
残念ながら、そういうわけにはいかないようです。

薬局業界は、調剤報酬改定がされるたびに状況が厳しくなり、中規模の薬局チェーン店では、徐々に人件費の対策として中途採用を減らすなど対策を講じているため、転職お花畑という状況でもないわけです。
そこで、転職の際におろそかにしたくないのが志望動機です。
他の候補者も当然薬剤師資格を持っていますし、同じようなキャリアを持っている人たちと横並びになったとき、志望動機はとても重要になってきます。
効果的な志望動機が書ければ、そこで他の候補者と差をつけることも可能になります。

薬剤師として転職をするための志望動機を書こうとすると、仕事内容が明らかなだけに、意外と困りませんか?
あんまり困ってしまう場合は、「志望動機」の記入欄がない履歴書の書式を選ぶ、という邪道もあるようですが、それはアピールの機会をつぶしてしまうことにもなりかねません。

ここでは、どういう風に志望動機を作ればよいか、例文も交えながらご紹介したいと思います

志望動機を作成する際の注意点

志望動機なんてどう書いていいかわからないから、当たり障りのないことを書いておこう、という発想には注意しましょう。
これをやってしまうと、他の転職候補者の中に自分を埋もれさせることになります。
また、応募するのが正社員か、パートやアルバイトかで、同じ薬剤師でもかなり異なってきます。

育児や介護など、家の事情により就労時間が限られているパート・アルバイトに転職を希望する場合は、家から近い、家庭と両立できる、といった自分の都合を志望動機に入れても構いませんが、フルタイムの薬剤師ではこのような内容を前面に出すかどうかは、その職場をよく調べてからにしましょう。

女性に長く働いてもらいたい薬局や病院では、育児をしながら仕事を続けられる制度を整えている場合もあり、そのような場合には、職場のコンセプトと自分の志望動機が合っているので、大丈夫です。

なぜその職場を選んだのかを明確にしておく

まず、なぜその職場を選んだか、明確にしましょう。
確かに職場を選ぶときには家からのアクセスや勤務時間は大事ですし、転職の本音は「今の職場がイヤ」「年収を上げたい」など、プライベートな事情も多々あるでしょう。
しかし、これらは志望動機欄に書く内容としては適していません。

志望動機として書くべきは、過去のキャリア経験のアピール、現在自分がしたいこと、将来の目標から、その職場で薬剤師として働きたい、なぜその職場が自分にとって魅力なのか、ということを具体的に書くようにします。
薬剤師として、××で○○を行っていました。」が今までのキャリア、病院から薬局など、異なる職種に移りたい場合は「○○には非常にやりがいを感じていましたが」とつなぎ、応募する職種に非常に魅力を感じていることを述べ、将来自分がどのようなことをしたいかを書きます。

また、「研修体制が充実している」「実務未経験でも採用している」点など、その職場の具体的な魅力も抑えましょう。

自分の気持ちだけを伝える内容はNG

志望動機に自分のことをしっかり書くのは大事ですが、気持ちだけで終わってしまうと、月並みなものになってしまいます。

例えば、「病院薬剤師に憧れていました」は、病院薬剤師っていいな、と思っていた気持ちです。
憧れたきっかけは具体的に何だったでしょうか?一般的には、医師・看護師・検査技師などとともに、医療従事者一員という位置づけではないでしょうか。
薬局への転職でも、同様に、志望動機は具体的なところまで掘り下げ、しっかりと書きましょう。

どのように貢献したいのかをきちんと伝える

自分のことや応募する職場に感じている魅力をきちんと書けたら、さらに、そこで自分がどのように貢献していけるかも、盛り込みたいものです。
勿論薬局などであれば、「売り上げに貢献する」といった、その組織への直接の貢献も含まれます。
ですが、やはり国家資格であり医療系資格なので、患者や地域医療、病院では医療や、医薬品情報の管理や臨床研究分野への貢献など、広く公に貢献したいという姿勢が、やはり好意的に受け止められるでしょう。

志望動機にも2パターンある

ここまで、志望動機を記載することを前提に話を進めていましたが、履歴書に記載する場合と、記載があってもなくても、いずれ面接となれば、志望動機は必ず面接で聞かれることになります。

履歴書に記入する場合

履歴書に記入欄がある場合、たいてい欄が小さいです。
なので、多くのことは書けませんが、適当なことを書いて書類で落ちてしまったり、面接で突っ込まれたりするのは避けたいところです。
書式にもよると思いますし、最近では手書きではなく、ワードなどの電子ファイルによる作成も一般的でしょう。
ただ、記載欄に満々に書いたり、逆に1行だけ書いてスカスカだったり、電子ファイルであればワード上でフォントを小さくしたりすぎないよう、読みやすさにも気を配るべきです。
書ける分量を見極めた上で、記載内容を決めましょう。

面接時に伝える場合

病院、薬局に限らず、面接で必ず聞かれることがいくつかの質問の中に、志望動機があります。
面接は当然口頭でのやり取りです。
お給料や、福利厚生や就業時間など、素のままの本音がその場の勢いで出ないように、気をつける必要があります。
また、力みすぎて、「学びたい」「成長したい」が強く出すぎても、即戦力が欲しい職場にとっては、違和感を感じられてしまったりすることもあります。
その職場が未経験者やその職務経験が浅くても採用して育てる職場か、既に持っているスキルで即活躍して欲しいところかで、面接では志望動機のアピールを使い分けたいところです。

状況別志望動機の作成ポイント

薬剤師の志望動機、と一言で言っても、状況は人それぞれで、なかなかひとまとめにできるものではありません。
状況や応募先の具体的な例で考えてみましょう。

転職回数の多い方

転職回数が多くて、転職に不安を感じる薬剤師はそれなりにいるかもしれません。
薬剤師は、比較的転職回数が多いのが一般的なので、それほど気にせず、無理に隠す必要もないでしょう。
ただ、特に直近の転職理由は面接で聞かれるので、理由を簡潔に述べられるようにしましょう。
その内容ですが、それぞれの職場の短所ばかりを理由に挙げず、
急性期病院でやりがいがあり、夢中で働いたが、疲労がたまり、常時めまいがするようになってしまった

慢性期病院での勤務で、非常に働きやすい職場だったが、決まった処方を繰り返すため、薬剤師としてスキルの向上を目指した

大手薬局チェーン店で働いていたが、転勤が多い職場で、結婚を視野に入れていたため、転職をした」などです。

薬剤師は技術職であるため、若い時に狭い範疇で決まった仕事ばかりしていては不安になるのは当然ですし、年齢によってはライフスタイルと職場が合わなくなることだってあります。

また、反対の見方をして、多くの職場での経験値を逆に武器やスキルとしてアピールしてしまう、という考え方もあります。
転職回数が多くても、そこで培ったスキルに自信があれば、このようなアピールができるのも薬剤師の強みだといえます。

職場復帰を目指している方

薬剤師は女性の数も多く、出産・育児などで暫く仕事を離れた後の職場復帰も、ほぼ問題ありません。
仕事を離れる前のキャリアや、ブランクの長さにもよりますが、女性に配慮した職場も多いので、復帰する時点のライフスタイルに合わせて応募先を決めましょう。

志望動機はストレートに「出産や育児が落ち着いたので、薬剤師として復帰したい」これを軸にして大丈夫です。

薬剤師のパートやアルバイトで働きたい

女性であれば、家庭との両立や、男性でも他の趣味や仕事との掛け持ちなどで、パートやアルバイトでいながら、専門職として働くことができるのも薬剤師のメリットと言えるでしょう。
勤務時間や場所などを志望動機にして大丈夫です。
その上で、「医療従事者の一人として、社会に貢献し続けたい」と加えれば、文句なしでしょう。

薬剤師の職場別の志望動機の例文

薬剤師の職場といっても、さまざまです。
ここでは、薬剤師が転職で応募する職場別に志望動機を考えてみましょう。

病院

薬剤師として病院に転職を希望する際の志望動機は、どのような病院か、にもよりますが、まずは病院という環境で働く薬剤師として、「医師や看護師など、他の医療従事者と共に患者さんと向き合い、医療に貢献したい」というところでしょうか。
そして、その病院の専門などで、「貴院が診療の柱としている糖尿病医療に、薬剤師として現場で携わりたい」など、糖尿病治療の部分を、応募する病院の専門に変え、具体的なその病院の態勢などに自分も加わりたい、ということを志望動機に入れます。
また、「臨床試験にも携わり、新薬の開発を臨床の現場で支えたい」ということが叶う病院もあるでしょう。

調剤薬局

薬剤師が調剤をする、というのは当然過ぎて、志望動機が書きにくいところかもしれません。
また、面接でも恐らく「なぜ調剤の仕事を希望しますか?」とは余り聞かれることはないでしょう。
とはいえ、別業界から薬局に転職をする場合は、聞かれることもあるかもしれません。
調剤がやはり薬剤師のスキルの柱であり、高いレベルの調剤を目指すことが医療への貢献につながる」といったところかと思います。

ドラッグストア

ドラッグストアへの転職の魅力は、収入の水準が比較的高いところにあります。
しかし、「高い給与を目指してます」とは勿論言えません。
最近のドラッグストアは、調剤もしていますし、生活用品から食品まで、地域になくてはならないお店となっています。
この点から、「自分自身もよくお店を利用しており馴染みが深いだけでなく、地域やさまざまな年代の人々のニーズに応えるドラッグストアというフィールドで、薬剤師として調剤や、OTCについての情報提供など、幅広い人々に信頼される薬剤師として活躍したい」といった、ドラッグストアの特色である、多くの人が対象である点や、取り扱い品目が幅広い点などを盛り込みましょう。

製薬会社

製薬会社への転職も、薬剤師の資格を持っていれば視野に入ります。
ただ、昨今の製薬会社は業務のアウトソースも進んでおり、新卒でなければ未経験でいきなり他業種からの転職は難しいのが現状です。

もし、一度他業種に就職し、その後製薬会社への就職を希望するなら、臨床試験の受託会社や支援会社のCROやSMOといった製薬会社がアウトソースをしている会社、つまりまず製薬業界に転職し、そこで仕事を覚えてから製薬会社を狙うのが賢いといえます。
製薬業界の職種としては、医薬品の開発関連の他、医薬品情報提供を行うMRや、医療従事者とのリエゾンをするMSL、メディカルアフェアーズなど、最近確立された部門の仕事も多くあり、薬剤師の資格を持っていれば職務経験を積みながらこれらの仕事に就くチャンスはあるでしょう。

また、最近の製薬業界はグローバル化が進んでおり、英語力も欲しいところです。
転職で製薬会社を狙うならば、これらの経験とスキルを身につけ、その会社の医薬品開発や医薬品販売活動を通して人々の健康に貢献していく、このような志望動機になるかと思います。

人事担当者の心を掴む志望動機を考えて希望の薬剤師の職場に勤めよう!

その会社の人事も、やはり人です。
薬剤師という仕事が明確な仕事ではありますが、それだけではなく、採用担当者の心をつかむ志望動機を書いて、希望の仕事への転職を成功させましょう!

まとめ
薬剤師の志望動機はどうでもよく思えますし、仕事が調剤となると当たり前すぎて、適当でよいと思いがちですが、そんなことはありません。
応募先に合わせて、自分のスキルや魅力を具体的にまとめて、採用担当者の心を掴む志望動機を作成しましょう。

 

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