介護転職向けの職務経歴書作成とは?介護転職者の書き方とポイント!

介護転職向けの職務経歴書作成とは?介護転職者の書き方とポイント!

介護職に転職を考えている方は職務経歴書の提出を求められることが多いでしょう。
職務経歴書は介護転職を目指す方の中でも特につまずきやすい場面なので、書き方や作成のポイントを知っておきたいですよね。
ここでは、介護の職務経歴書作成について、基本と気をつけたい点、未経験者向けの作成ポイントを解説します。

また、厚生労働省でも介護雇用に力を入れています。転職活動を考えている方は接客に活動してみましょう!厚生労働省サイト 介護労働者の雇用

まずはチェック介護の職務経歴書作成の基本とは?

履歴書に比べて自由度が高い分、何をどんな風に書けばいいのか分かりにくい職務経歴書。
介護の職務経歴書とはどのようなものなのでしょうか。
まずは、介護の職務経歴書作成についての基本を紹介します。

介護職で押さえておきたい項目

職務経歴書で何を書くべきかは基本的には自由ですが、最低限職務経歴書で押さえておきたい項目があります。
介護職の方は下記項目に従って作成するようにしましょう。

・基本項目(住所氏名、連絡先、タイトルなど)
・経歴概略
・経歴(事業内容、施設形態、職員数、職種、雇用形態など)
・業務内容
・保有資格
・自己PR

介護キャリアに合わせた職務経歴書の3つの形式とは?

介護職と言っても若手からベテランまでキャリアはさまざま。
職務経歴書もキャリアに合わせて書いていくと、効果的なアピールにつながります。
介護職の職務経歴書は「編年式」「キャリア式」「逆編年式」の3つの中から選びましょう。それぞれの特徴と向いているキャリアは下記の通り。

・編年式 経歴や業務内容を古いものから時系列に書いていく方法。
もっともオーソドックスな職務経歴書の形式で、経験が少ない若手介護職の方やシンプルな方法が書きやすい方に向いています。

・キャリア式 業務ごと、職種ごとなど、時系列ではなく項目ごとに書いていく方法です。
介護職の中でも複数の職種経験がある方や、他業界を渡り歩いてきた方に適しています。

・逆編年式 編年式の逆で、経歴や業務内容を新しいものから書いていく方法。
人事担当者が真っ先に目にするのが直近の経歴になるため、特に直近の勤務経験の中でアピールしたい点が多い方におすすめです。

介護職の職務経歴書の用紙や枚数とは?

介護職の職務経歴書はA4サイズの用紙に1~2枚程度に収めるようにし、どんなに多くても3枚まで。
多すぎると人事担当者の負担が大きく、アピールしたいポイントが読み飛ばされてしまうリスクもあります。
介護職が履歴書を書く場合は、人柄が見えやすい手書き作成が原則ですが、職務経歴書はパソコンで作成して問題ありません。
職務経歴書は情報が多くて見やすくまとめるのが難しいため、可能ならパソコン作成がおすすめです。

介護職の職務経歴書で意識したいポイントとは?

介護の職務経歴書における基本を押さえたら、いよいよ作成に入ります。
介護の職務経歴書は何を意識して書けばいいのでしょうか。
ここからは、介護の職務経歴書作成で気をつけるべきポイントを解説します。

情報を整理してから書き始めよう

職務経歴書の作成が上手くいかない人の代表的なケースは、情報を集めずいきなり書き始めること。
職務経歴書に書く項目を把握したら、そこにはめ込むピースを整理するように、情報収集から始めましょう。
特に何回か転職経験がある方は、過去に勤務した施設への入退社日、業務内容などはじっくり時間をかけて思い出す必要があります。
場合によっては過去の雇用契約書など資料を探す必要もあるため、情報収集にはそれなりに手間がかかりますよ。

経歴は見やすく具体的に

介護の職務経歴書作成における大きなポイントは経歴を見やすく具体的に書くことです。
人事担当者は、応募者がこれまでどんな仕事をしてきたのか詳細を知りたがっており、それによって自社で活躍してくれる要素があるかを判断します。
何をやってきたのかよく分からない人だと、他の応募者の中に埋もれてしまい、面接に呼ばれない可能性もでてきます。
経歴を見やすく具体的に書くコツは下記も参考に。

・箇条書きを使って端的にまとめる
・項目タイトルはフォントの太さや大きさなどを変える
・文章は適度な量に抑える
・業務の中で学んだことを加える

ポジティブな印象を与えるように

介護の職務経歴書の中でも、業務を通じての学びや自己PRを書く欄は、応募者の人柄や仕事への姿勢が特にでやすい部分です。
過去の大変だった仕事や辛かったことを書く場合でも、単なる不満に見られないような書き方をしましょう。
「経験から〇〇を学ぶことができて成長できた」など、自身の成長につながって良い経験ができたと終わらせることが大切です。
最後をポジティブにまとめることで、大変なことがあっても乗り越えていける力強さや前向きな姿勢をアピールできます。

履歴書との違いを意識して

介護の応募書類には職務経歴書の他に履歴書もありますが、両者は全く別物です。
履歴書は自己紹介資料として個人情報や勤務の希望などを伝える書類ですが、職務経歴書はもっと深く掘り下げて具体的な仕事内容や考えにまで触れることが大切です。
特に、履歴書の志望動機欄と職務経歴書の自己PR欄は同じような内容になりがちなので注意しましょう。
自分目線での動機を伝える志望動機に対し、自己PRは施設目線でどんな貢献ができるかを書くもの。
どちらも大切なアピールポイントではありますが、特に自己PRは施設目線で書けないと一方的なアピールに終わってしまうでしょう。

資格や施設形態は正確に書くこと

介護職は保有資格によって携われる業務範囲が異なりますし、スキルレベルの把握も資格によっておこなわれます。
保有資格は必ず正式名称で、取得日まで正確に書くようにしましょう。
また、介護は施設形態ごとに担当業務や求められるスキルが大きく変わってきます。
施設によっては同じ形態での勤務経験者を探していることもあるため、しっかり記載しましょう。

介護業界未経験の場合の職務経歴書はどうする?

介護業界は需要増や職員の待遇によって深刻な人手不足ですから、未経験者にも十分チャンスがある業界の1つです。
ここでは、介護業界未経験者の職務経歴書作成のポイントを解説します。

未経験者こそ基本を守ってビジネスマナーをアピール

介護施設の人事担当者の方からは「この業界はビジネスマナーがなっていない人も多い。」との声も聞かれます。
たとえば、履歴書の証明写真で頭がボサボサ、ヒゲも剃っていないといった人もいるそう。
ビジネスマナーがしっかりできる介護職員の方も大勢いますが、基本的なマナーや敬語の使い方がなっていない従業員に頭を抱える経営者も多いのもまた事実です。
ビジネスマナーを守れる応募者は光るため、職務経歴書作成においては、徹底的に基本を押さえ、言葉遣いに気をつけて書くようにしましょう。

介護職に活かせる経歴に力を入れて

介護業界未経験の方は、これまでの経歴の中から介護の仕事に活かせる経歴に力を入れて書くようにしましょう。
介護はコミュニケーション能力や介護対象者の希望を先読みする力なども必要なので、接客業経験があると有利。
営業や販売経験があればアピールできますからしっかり書きましょう。
接客経験がない場合でも、重労働の介護職を続けてくれそうな、体力仕事の経験、大変な仕事を乗り切った経験なども書くといいですね。

仕事以外の介護経験は積極的に記入

未経験者の場合は、仕事以外の介護経験も積極的に記入すべきです。
両親や祖父母などの介護経験やボランティアは代表例。
具体的に何をやっていたのか、介護経験を通じて何を考え、なぜ介護職になろうと思ったのかなど、応募者の想いが伝わるように仕上げましょう。

職務経歴書、介護未経験者の自己PR例とは?

これまでの接客経験を通じ、お客様目線で何を求めているのかをいつも考えてきました。
表情や動きから察知するだけでなく、お客様のタイプごとに必要なサービスを考えることで、お客様の希望を先読みし喜ばれることが増えやりがいを感じていました。
そんな中、祖母の自宅介護を手伝うことになり、日常生活における直接サポートができ、介護をして人の役に立つ喜びを感じて介護職に興味を持ちました。
介護を仕事としておこなった経験はありませんが、接客業で磨いた対人スキルや自宅での介護経験から得た社会貢献意識が活かせると感じています。

介護の職務経歴書は基本を押さえて見やすさ重視!

介護の職務経歴書は、具体的なスキルや経験が見やすいこと、人柄や意欲が伝わることが大切なポイントです。
突拍子もない構成や書き方で人事担当者の目を引くよりも、基本に忠実に、丁寧に作成する方がいいでしょう。
今回紹介した基本やポイントを参考に、希望の施設への転職を成功させてください。

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