介護の仕事がきつい!介護の仕事はなぜ辞める人が多いの?
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介護の仕事といえば未経験でも転職がしやすく、身体介助ができるホームヘルパーは「介護職員初任者研修」を修了すれば仕事ができるので、短期間で介護の勉強ができるスクールもありますよね。
資格を取得して仕事をしたいと思っても、働いてみると体力勝負で仕事がきついと感じて辞めてしまう人も多いのが介護の仕事です。
今回は、なぜ介護の仕事がきついのか、介護の現場が抱えている問題についてまとめていきます。
介護の仕事がきついと感じる理由
仕事のシフトや夜勤、給与や人間関係、介護の仕事がきついと感じる理由はさまざまです。
仕事内容や施設の運営、介護の仕事がきついと感じる理由について考えていきます。
入居者との意思疎通ができない
介護の仕事は、お年寄りや障害者の食事や入浴の介助をするだけでなく、相手がしてほしいことを理解することが大切です。
介護が必要なお年寄りや障害者ある人のなかには、言葉で上手く表現ができず、介助者に自分の意思が伝えられない人もいます。
何をしてほしいのかわからないと、介護をする人は入居者や介護サービスを利用する人との関係が上手くいかないと感じてしまい、仕事が大変、きついと思うこともあるようです。
排泄などの処理が辛い
おむつの交換は、介護の仕事を始める時に覚悟はしていても、他人の排泄物の処理をするのは大変です。
排泄物の処理に関しては、おむつを交換して介護する人の体をきれいにするだけでなく、においが気になるという人もいるでしょう。
介護の仕事には慣れてきても、排泄物の処理だけはなかなか好きになれないという人もおり、おむつ交換や排泄物の処理は、介護の仕事がきついと感じてしまう理由なのかもしれません。
健康面でしんどい
介護の仕事を辞める際に多いのが、健康上の理由でしょう。
介護の仕事は、ほとんどが立ち仕事で、入浴介助を行う際には体を抱き抱えたりしなければならないので、腰や膝を痛めてしまうということがあります。
夜勤があり勤務時間が不規則だったり、人手不足で現場が忙しすぎて休み時間を取ることすら難しいという状態で、体調を崩すこともあるでしょう。
また、人間関係や仕事上の悩みから、精神的にもきついと感じてしまうこともあります。
介護現場が抱える問題とは?
介護の現場で働く人が仕事をきついと考えるには、介護の現場が抱える問題があるでしょう。
介護の現場がどのような問題を抱えているのか解説していきます。
なかなか研修や勉強の時間が取れない
例えば、自分も介護の仕事を始めてから日が浅いのに、いきなり新人に仕事を教えてあげてといわれたら、きついかもと思いませんか。
介護の現場では人手が足りないと、新人に仕事を教えることができなかったり、仕事に必要な研修の時間が取れなかったりします。
介護の仕事のためのスキルを上げるためには、講習会に参加したりして勉強する時間も大切なのですが、仕事が忙しいと参加することができませんし、休みの日も時間が取れないということもあります。
仕事のスキルを上げることは、良いサービスを提供するには大切なことなのですが、施設や事業者の経営状態によっては難しい場合もあるようです。
入居者から暴力を受けることもある
いま、介護の現場では、資格がある「介護福祉士」や「ホームヘルパー」だけでなく、こうした人たちの仕事をサポートする「介護助手」や「介護補助」の仕事を増やそうとしています。
介護助手や介護補助の仕事は、身体介助ではなく、部屋の掃除や介護施設に入居している人たちの話し相手です。
介護施設に入居している人たちのなかには、認知症や障害の影響で、職員に暴力をふるったり、暴言を吐く人もいます。
入居者の暴力は、仕事がきついと感じる原因にもなりますし、暴力行為から職員を守るということも考えなければなりません。
介護助手や介護補助の業務に携わる人たちが、入居者の話し相手になることで精神的なケアができると考えられますし、なによりも薬の投与や身体の拘束を避けることもできます。
ただ、ケアができる人材がなかなか育たないのと、人手不足から入居者のケアが難しいということが問題なのかもしれません。
入居者の家族からの理不尽なクレーム
介護に仕事をしていると、施設のケアや介護計画に不満な入居者の家族からクレームを受けることもあります。
クレーム処理に関しては、早めに対応をすることが大切ですが、時には特別扱いをしてほしいといった理不尽な内容のクレームを受ける場合もあるでしょう。
そうした場合には、できないことはできないとはっきり伝えることも大切です。
ただ、こうしたクレーム対応が働く人のストレスになったり、仕事がきついと感じる原因にもなるので、クレームを受けた時の対応方法を共有したり、クレームを言われた職員を注意するだけでなく、ケアすることも考えなければなりませんね。
賃金が低い
介護の仕事がきついと感じる大きな理由が賃金の低さではないでしょうか。
実は、介護施設の多くはサービスを提供する介護事業者に支払われる「介護報酬」に頼っている所もあるので、ギリギリの経営状態で運営している所も少なくないのです。
このような施設では、人を増やすことは難しいですし、賃金を上げることもなかなかできません。
良いサービスを提供したくても、人手が足りなければできませんし、また職場環境を改善したくても予算がないという厳しい現状があります。
介護の仕事がきつい時の辞め時とは?
介護の仕事は離職率が高いことでしられていますが、どんなときに仕事を辞めることを決意するのでしょうか。
介護の仕事がきついと感じた時の仕事の辞め時についてまとめていきます。
仕事に対するやりがいが感じられない
介護の仕事を選ぶ人のなかには、人の役に立ちたい、仕事にやりがいを感じたいと思って始める人も多いのですが、実際に働いてみると、仕事の忙しさや給料の低さから仕事にやりがいを感じなくなってしまったり、現場の人間関係にがっかりしてしまうということもあります。
人の役に立つことや介護福祉士の資格を取得することがモチベーションになっているときは、仕事がきついと感じても頑張ることができますが、給料が安いと感じながらもお金だけが仕事を続ける理由なら、仕事は辞めた方がよいでしょう。
健康上に不安を感じた時
夜勤もあり、勤務時間もお休みの日も不規則な仕事のため、体のリズムが狂いやすく、体調を崩してしまうこともあるかもしれません。
体調が良くない時は、仕事を休むことがあっても仕方がないのですが、職場の状況を考えると休めないということもあるでしょう。
精神的なストレスを抱えている場合も、介護の仕事が好きで続けたいと思っているなら、一時的に休職でも構いませんが、仕事がきつくて嫌だと感じるなら、辞めることを考えた方がよいかもしれませんね。
ブラック企業だったとき
介護の現場は、給与が安い、人手不足、仕事が大変、休みがとれないということからブラック企業ともいわれています。
人手不足などの問題も改善しなければならないことですが、法律ではできないとされている医療行為を職員が行っていたり、職員による介護施設利用者や入居者への暴力がある場合には、仕事がきつい、大変というよりも退職をしたほうがよいでしょう。
介護の仕事がきついと感じたら、無理をしないことも大事
仕事現場がブラック企業だったという以外にも、人間関係や仕事内容、介護の仕事がきつい、ストレスだと感じるなら、仕事を辞める時かもしれません。
今の職場が嫌なら、別の職場へ転職を考えてもよいでしょうし、他の仕事を選んでもよいでしょう。
仕事がきついと思うなら、無理はしないで、体を壊す前に辞めるということも考えてくださいね。
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