簡単に取得できる介護資格5選&定番4資格を徹底調査
- カテゴリ名:業界・職種・企業研究
介護関連の資格は多数あり、介護ニーズの高まりや人気のほどがうかがえます。
介護資格取得で不安に思うのは「簡単に取得できるのか?」という点。
仕事に役立つ資格を簡単に取得できれば助かりますよね。
介護資格の難易度は資格ごとに大きく異なりますが、簡単に取得できる資格や最短取得ルートがあります。
ここでは、定番4資格と簡単で使えると評判の5資格について、学習時間や費用、難易度を紹介します。
目次
介護資格取得は簡単?定番4資格の難易度をチェック
介護資格を取得するのは簡単なのか難しいのか、資格取得を考えている方は気になりますよね。
まずは介護資格の定番4資格について、取得が簡単なのかを紹介します。
介護職員初任者研修
介護資格の入門編とも言える「介護職員初任者研修」は、介護業界で働くならまず取り組みたい研修です。
介護の基礎知識と技術を習得し、訪問介護で身体介護をおこなうこともできるため、無資格者に比べて業務範囲がぐっと広がりますよ。
初任者研修は基礎資格ということもあり、簡単に修了できます。
受験資格がなく介護未経験者でも受講でき、学習時間も130時間ほど。
他業界から介護業界に転職する場合でも、初任者研修修了してから転職する方も多くいますよ。
実務者研修
「サービス提供責任者」になることができ、「介護福祉士」の受験資格の一部にもなるため、受講される方が多い「実務者研修」。
初任者研修より進んだ内容で、より深く幅広い介護知識と技術を学びます。
学習時間が450時間になるため初任者研修より大変ですが、修了試験が義務づけられてはいないため、真面目に学習に取り組みさえすれば修了できるという意味では簡単です。
※スクールによっては修了試験がある場合があります。
とはいえ、受講期間が3~6ヶ月程度あるため、最後までやりきる姿勢が求められます。
介護福祉士
介護資格と言えば「介護福祉士」を目指す方は多いでしょう。
国家資格で認知度や信頼性も高く、資格手当もつきやすくなります。
国家資格でも近年の合格率は60~70%ほどなので、国家資格の中では簡単な部類。
その代わり、受験資格があり誰でも受けられるわけではないのがネックになります。
未経験から介護福祉士になるには実務経験3年と実務者研修修了が必要になるため、現場でしっかりと経験を積むことが前提の資格です。
ケアマネージャー
ケアマネージャーは国家資格ではなく都道府県が実施する公的資格ですが、国家資格である介護福祉士と比べても簡単ではありません。
受験資格として、法定資格を持っているか相談業務に従事していること、それぞれ5年以上の実務経験などが求められます。
※2018年受験から
さらに、ケアマネージャーになるには「介護支援専門員実務研修受講試験」をパスしなくてはなりませんが、合格率は13~19%なので、簡単とは言えないでしょう。
簡単に取得できる介護資格5選!期間や費用の目安を紹介
すでに定番資格を持っている方や、まずは簡単な資格から取得したいと考えている方は、学習期間が短く受験資格も厳しくない介護資格がおすすめです。
ここでは、簡単に取得できる介護資格5つについて、概要や期間、費用目安を紹介します。
移動介助を担当するなら「移動介護従事者」
「移動介護従事者」は通称「ガイドヘルパー」とも呼ばれ、障害や高齢によって1人で外出するのが困難になった方に必要なサポートをおこなう仕事です。
試験はなく、自治体が指定したスクールで全3種類60時間ほどのカリキュラムを履修すれば取得できる比較的簡単な資格です。
受験資格はスクールによって異なり、初任者研修や介護福祉士などの介護資格が求められる場合もあります。
費用は全部で10~12万円ほどが相場ですが、保有資格や自治体の条件によってさらに安く受講できることもあります。
高齢者の生きる喜びを提供する「レクリエーション介護士」
バラエティ豊かな介護レクリエーションの提案で、高齢者に楽しく安全に過ごしてもらい、生きる喜びを感じてもらう「レクリエーション介護士」。
介護の知識とレクリエーションの知識を同時に学べるため、介護業界が未経験の方や無資格で働き始めたばかりの方にも適しています。
すでに他の介護資格を保有している方も、レクリエーションの計画提案、実施の方法が学べるためスキルアップになるでしょう。
受験資格もなく、修了課題をクリアするとそのまま資格取得なので非常に取得しやすいと言えます。
学習期間は1~3ヶ月ほど、費用は、通学・通信ともに35,000~40,000円ほどが相場です。
事務職希望なら「介護事務(ケアクラーク)」
女性に人気の「介護事務(ケアクラーク)」は、介護施設や事業所で介護報酬請求事務や受付などをおこなう事務職です。
肉体的な負担が大きいほかの介護職に比べると、事務作業がメインになり座りながらできるため、年齢が上がっても続けやすいのも魅力です。
介護事務の資格と言っても実施団体により種類が異なりますが、講座などを受けた場合の費用目安は4~6万円ほど、学習期間も1~4ヶ月程度。
比較的簡単に取得できると言えます。
ニーズが増える予防介護のために「介護予防運動指導員」
高齢者が要介護状態になることを予防するための必要な運動を指導する「介護予防運動指導員」。
高齢化社会の日本において予防介護のニーズは高まるばかりですから、将来的にも役立つ資格です。
受験資格として介護福祉士などの国家資格が必要ですが、初任者研修や実務者研修修了者でも2年以上の実務経験があれば受講できます。
基礎資格があることを前提としているため、31.5時間の研修と修了試験をクリアすれば取得できる簡単な資格です。
費用はスクールによって異なり、相場は6~10万円ほど。
用具貸与施設に勤務するなら「福祉用具専門相談員」
車いすや歩行器などの福祉用具の選び方や住宅改修の提案などをおこなう「福祉用具専門相談員」は、福祉用具貸与施設に勤務している方や、利用者への提案サービスをよりレベルアップさせたい方に適している資格です。
受験資格もなく、50時間ほどの講座と修了試験を受けるだけなので、非常に簡単な資格と言えるでしょう。
費用相場は4~5万円ほど。
取得は簡単ですが、知識が現場で役立つことも多いおすすめの資格です。
介護資格を簡単に取得するには?状況別に最短ルートを解説
介護資格は難易度だけでなく、できるだけ短い学習期間で済ませる方がモチベーションを保ちやすく学習効率も上がるため、簡単に取得できることがあります。
ここでは、介護資格を簡単に取得するための状況別最短ルートを紹介します。
実務経験者なら定番資格を順番に取得する
すでに介護業界で実務を積み始めている方なら、もっとも簡単で分かりやすいルートが、定番4資格を順番に取得していくことです。
初任者研修→実務者研修→介護福祉士→ケアマネージャーとステップアップしていくことは王道の方法。
下手に他の資格取得から始めるより、介護現場で評価されやすい資格を最短ルートで取得することになります。
ただし、いずれは介護福祉士を取得すると決めているなら、初任者研修を受けずに実務研修からスタートするのも手。
初任者研修と実務研修を別々で受けるより受講料などでメリットがあります。
少しでも早く仕事の幅を広げていきたいなら初任者研修から受けていくといいでしょう。
未経験から介護福祉士なら養成施設ルート
未経験者でも介護福祉士になりたいと考える方は多いですが、介護福祉士は実務経験3年と実務者研修修了が必要です。
最短ルートでの取得を目指すなら養成施設に入るのも1つ。
最短2年で学習に集中するため、簡単に受験資格を得られます。
ただし、養成施設経由で介護福祉士を目指すには多額の費用と時間がかかるのが難点。
まだ若い方や金銭的に余裕がある社会人は養成施設経由で最短ルートを狙ってもいいでしょうが、介護の仕事に従事しながら資格取得を目指すのが一般的です。
中卒なら実務経験ルート
中卒の場合は介護福祉士養成施設の入学基準を満たしませんので、実務経験を積みながら資格取得を目指します。
まずは無資格でも働ける介護施設に就職するか、先に初任者研修などの簡単な定番資格を取得してから就職し、実務者研修→介護福祉士とステップアップしていきましょう。
中卒ならばまだ若いうちに介護福祉士になることもでき、仕事の幅も広げていけます。
介護業界は学歴よりも資格や経験が評価されやすいため、自信を持って取り組みましょう。
介護資格は簡単に取得できるものから始めよう
介護資格は実にさまざまな種類があり、何から取得すればいいのか迷ってしまう方も多くいます。
簡単に取得できるものが多いので、まずは簡単な資格からスタートするのはいい方法。
定番資格と仕事に役立つ資格の中から、少しずつ難易度を上げていくと学習もスムーズです。介護業界でキャリアアップするためにも、積極的に資格取得に挑戦したいですね。
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