転職活動にかかる期間はどのくらい?転職までの流れについて

転職活動にかかる期間はどのくらい?転職までの流れについて

新卒採用の場合とは異なり、転職する場合は明確な期間や期限というものがありません。希望する時期に合わせてスケジューリングをし、自分主体で転職活動をすることになります。では、みなさんどれくらいの期間をかけて転職活動をしているのでしょうか。転職にかかる期間と転職活動の流れについてお話ししましょう。

転職活動の流れ

転職活動にはどれくらいの期間がかかるのかについて話す前に、まずは、転職活動の流れについて知らなければなりません。

転職活動では、準備→応募→内定と3つの段階で進んでいきます。まずは、自己分析や情報収集などしっかりと準備が必要です。準備が整ったら企業に応募し、書類選考や面接試験を受けます。そして、無事に内定できたあとにも、いろいろとやることがあるのが転職活動です。もう少し詳しくみていきましょう。

転職準備とは

どういった企業で働きたいのか、どういった仕事がしたいのかについて明確にしましょう。いわゆる「自己分析」ですね。自分が進みたい道をはっきりさせておかないと、自分に合った企業を見つけることは、より一層難しくなります。

進みたい方向が決まったら、業界や企業についての情報を集めましょう。新卒採用とは違い、希望する企業が中途採用を募集しているとも限りません。現在募集中の会社に関する情報を、たくさん集めましょう。

応募

企業の情報が集まってきたら、実際に応募します。中途採用の場合、履歴書に加え「職務経歴書」の提出が求められるのが一般的です。

職務経歴書には、これまでどんな企業で、どのような仕事をしてきたのか、詳細に記載します。仕事の実績はもちろん、長所や特技など、履歴書では書ききれない自己アピールができる書類でもあります。

また、中途採用は早い者勝ちです。いい応募者がいればすぐに採用が終了となってしまうケースもありますので、応募は早めの方がいいかもしれません。複数社並行して応募し、転職活動を進めていくのが理想的です。

内定から退職まで

さて、応募した企業に、実際に内定をもらったとしましょう。既に退職しているという場合はよいのですが、まだ在職中という場合、いつ辞めるのかという問題が起こります。

退職願の期限は各企業の就業規則に定めがありますが、一般的には1ヶ月前までに退職を願い出るのがマナーです。退職願を出してからは、引継など慌ただしくなりますので、必ずしも有給消化に充てられるとも限りません。有給がたくさん余っているという方は、有給消化などのスケジュールも含めて、退職日や内定先企業への入社日を検討する必要があります。

転職活動期間の平均は?

転職の場合、応募したい企業が、必ずしも中途採用を行っているとは限りません。そのため、自分にあう企業になかなか出会えずに転職活動期間が長引いてしまう、という方もいるようです。

平均すると3~6ヶ月

最初の応募から、大体半年以内に内定先が見つかり転職したという方が多く、早い場合では3ヶ月ほどで次の企業に移ったという方も。その一方で、1年近くじっくりと転職活動をしたという方もいるようで、人によって大きく異なります。

中でも、もっとも時間がかかるのが企業への応募と面接です。面接が複数回に及ぶとなると、2ヶ月程度かかることもあります。応募先企業によっても転職期間は左右されると考えておいてよいでしょう。

また、内定がもらえてもすぐに働けるとも限りません。今の就業先での引継もありますし、先方から指定された入社日にあわせることもあります。内定から退職までの期間としても1ヶ月~1ヶ月半ほど見ておいたほうがいいかもしれませんね。

転職準備が早期決着のポイントに

「どういう企業で働きたいのか」「どういった仕事がしたいのか」について明確にしておくと、業界選びや応募先企業の選定がスムーズに進みます。加えて、これまでの実績や資格など、志望する業界・職種にあった自分のアピールポイントも整理しておきましょう。自分にあう企業が見つけやすいだけでなく、自信にもつながりますよ。

仕事を辞めてから転職するメリット・デメリット

今ある仕事を退職してから転職活動をはじめるのか、あるいは働きながら転職活動を進めるのかによって、進め方に差が出てきます。まずは、仕事を辞めてから転職する場合についてお話しします。

じっくりと向きあえる

仕事を辞めてから転職活動を始める場合、当然ながら時間がたっぷりあります。そのため、自己分析にもじっくりと時間が取れますし、業界や企業分析にも時間をかけることができます。これは退職してから転職活動をはじめる大きなメリットです。

面接の時間に融通がきく

時間がたくさんあるので、面接の時間にも融通が利きます。平日の業務終了後ではなく、先方の都合にあわせて昼間に面接ができるため、約束を取り付けやすいというのも大きなメリットです。複数の企業を同じ日に受けることもできるので、転職活動期間の短縮につながることもあります。

収入が途絶えてしまう

ただし、メリットばかりではありません。すでに仕事を辞めているので、転職活動期間中は当然、無給となります。そのため、腰を据えて転職活動する人は、、1年半生活できるだけの蓄えがあると安心だと考えているようです。あらかじめ、短い期間で転職を成功させる!と決めておくと、そこまで多くの資金を確保しなくても大丈夫でしょう。

「失業給付がもらえるのでは?」とよく言われますが、自己都合で退職した場合は給付制限期間が設けられているので、必ずしもすぐにもらえるわけではありません。退職前に経済面についてはきちんとクリアにしておくようにしましょう。

期間が長引くとマイナスポイントにもなりうる

退職してから転職活動をはじめるということは、その間は無職ということになりますよね。そのため、転職期間が長引けば長引くほど無職期間も長くなるということ。3ヶ月、半年、と転職活動期間が長くなってしまうと、企業側にマイナスイメージを与えることもあります。

不採用が過度なストレスにも

転職期間が長引き、不採用通知が続いてくると、焦りを覚えたり、不安が募ったりとストレスに感じることが増えていきます。収入がないことも不安要素になりますよね。このように、転職活動そのものがストレスになりやすいことも覚えておきたいポイントです。

辞めずに転職活動するメリット・デメリット

今の仕事を続けながら転職活動をするという方もいます。在職のまま転職先を探すという方が多いかもしれません。どういったメリット・デメリットがあるのか紹介します。

経済面での不安がなくなる

まず、経済面での不安が払拭されるのは大きなポイントです。仕事を続けているので、当然ながら、今まで通りお給料が入ります。余計な心配ごとが減り、転職活動に集中できるのは大きいですね。

妥協しにくい

仕事があることで、転職活動に対して妥協しづらくなります。そろそろ転職先を決めないと……という焦りがあると、就業条件を緩めたりしがちですが、余計な心配がない分、当初の希望を曲げることなく転職活動を進めることができるようになります。

勤務先からの引き留めも断りやすい

退職願を提出した際に「考え直してくれ」と引き留められるというのは良くある話。しかし、転職先が決まっていること、入社日が決まっていることなどを理由に、引き留められても断りやすくなります。

時間的制約がつきまとう

仕事を続けながら転職先を探すのは、メリットばかりではありません。
今の仕事の状況によって、自己分析の時間が足りなかったり、面接時間が限られたりすることがあります。そのため、在職中の転職活動では、面接の時間に合わせて定時で退職したり、有給休暇を活用したりする必要がでてきます。こうした時間的制約はデメリットのひとつです。

早期入社を希望する企業が受けにくい

中途採用の場合、入社日は内定者の都合に配慮してくれることもありますが、いい人材をなるべく早くほしいという企業が多いのも事実です。そのため、企業が求める同条件の応募者がいる場合、早く入社してくれる人の方が採用されやすくなります。

まずは、転職準備の段階で、退職願を出す時期の目安や、いつ頃入社できそうなのか目途を立てておくようにしましょう。

自分の状況にあわせた転職活動が成功のカギ

転職活動は、退職後にする場合と仕事を続けながらする場合、そのどちらにもメリット・デメリットがあります。短期間で転職したいという方も多いかもしれませんが、焦りは禁物です。「今の仕事は比較的時間に融通がきく」「残業が多く、自分の時間がとれそうにない」など、状況に合わせてどういった方法がよいのか考えてみてくださいね。

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