女性の転職で考えておきたい最適な転職時期
- カテゴリ名:今日からの転職活動
女性のライフスタイルや価値観が多様になってくるとともに、女性の仕事への考え方や仕事そのものの選択肢も多様になってきました。
世の中では、終身雇用制が崩壊しつつありますが、そもそも女性で入社した会社で定年まで勤め続けることは男性ほど当たり前ではなかったため、色々な意味で、女性にとっては、転職はより身近なものかもしれません。
転職の動機には、色々なものがあります。時間や場所などの物理的な面や、自分がやってきたことを一区切りつけて全く違う仕事にチャレンジをすることもあるでしょうし、職場内の問題が引き金になったり、憧れの仕事やポジションを目指したり、内資や外資の違いもあるでしょう。
このような動機による転職は男性と共通する部分がありますが、女性にはやはり結婚、出産というライフイベントで生活スタイルが大きく変わる時期がいくつかあるという点も重要です。
ここでは、転職をするのに一番良い時期とは、いつなのか、考えてみたいと思います。
ライフステージによる女性の転職時期の傾向
キャリアを積む転職という意味では、学校を卒業後就職した後に就く最初の仕事では、社会人としてのビジネスマナーを含めて仕事を身につけるという点で、最初の転職に適した時期は、就職後、最低3年程度のキャリアを積んでからというのが、現実的でしょう。
その後、女性のライフスタイルは、結婚、出産などで大きく変化する時期を迎え、仕事や職場に求めるものも大きく変わります。結婚や出産は、特に都心部では年齢にとらわれず、自分らしさを優先して人生を選択する傾向は強くなる一方ですが、出産には肉体的な制限があるため、ある一定の年齢のレンジで考えるべきことです。
また、結婚後の、新婚期、育児期、教育期といった家族のライフステージもキャリアを考える上で、大いに転職時期に影響するでしょう。
最近は女性が結婚後、出産後も働きやすい制度を完備している会社も多くありますが、残念ながら全ての会社ではありません。このような理由から、ライフステージの変化に軸を合わせて転職時期を決めるのが最近の傾向だといえます。
結婚に合わせて転職する女性も多い
寿退社という言葉が昔はありました。結婚したら、仕事を辞めて、その後は家庭に入っていた女性が多かったからですが、現在は結婚を機に転職をする女性が増えています。
理由は一概には言えませんが、結婚後の住居が職場から遠くなった、妊娠・出産を視野に入れて残業がなく無理なく働けられる仕事や派遣社員などに転職ということもある一方、ステップアップの転職をして収入アップにつなげる人もいます。結婚という一大ライフイベントと同じ時期に、仕事のやり方やキャリアを見直す女性が少なからずいる、という面もあるようです。
出産や育児での退職も多い
結婚を機に仕事を辞める女性は減り、産休・育休を取得している女性は増えています。しかし、出産や育児で仕事を辞める女性の割合は増えているそうです。
少し不思議な感じもしますが、恐らく、女性の就業率そのものが上昇したこと、結婚で仕事を離れない女性が増えたこと、派遣などの非正規で働く女性の数も増えたせいではないかと言われています。
現在は派遣社員の産休・育休の取得は、法的には認められていますが、条件が厳しく、適用可能となるケースはなかなかないようです。
結婚後に考えたい女性の転職時期
結婚後に転職を考える場合、どのタイミングが良いのでしょうか。
妊娠・出産はこれから、という場合、転職をしてすぐに産休は取りづらいのは誰でも想像することと思います。
また、すぐに産休・育休を取得しそうな応募者を積極的に採用したがらない会社も多い、というのも事実です。
職種や業界にもよると思いますが、結婚して新生活も落ち着き、さて、そろそろ転職を、と動き出したときに良い仕事に出会えず、落ち込んでしまったり、焦って決めてしまったり、ということは避けたいことです。
結婚後は、女性のための制度を確認して転職
結婚後に転職し、出産・育児を視野にいれているのならば、やはり、女性を支援する制度がある会社かどうか、しっかりと確認して転職先を探すことがとても大事です。
最近国をあげて推進している働き方改革で、在宅勤務が認められていたり、フレキシブルに勤務時間の振り分けができたりする会社が増えてきましたが、これらは育児をしながら働きたい女性にも、とてもありがたい制度です。
他にも、敷地内に保育所を設けている会社もありますし、子供の検診や予防接種、行事で取得できる休暇制度を整備している会社もあります。
このような制度の有無について、よく確認したうえで転職先候補を決めるとよいでしょう。
結婚後は家族計画をきちんと考える
結婚後、仕事と家庭の両立を実現するためには、家庭のライフプランは、転職活動の時期に同時に考えておくべきことです。
二人目の子共はどうするか、子供の学校、教育、マイホームの購入、ライフスタイルの変化とともに、出費も多くなる時期があります。
お金が必要なのに、退職・転職時期を見誤ったばかりに、アルバイトや非正規に甘んじなければいけない、という状況は避けたいものです。
一度非正規になって育児が一段落してから正規雇用に戻るのは、簡単ではありません。
満足のいくライフプランを実現するための仕事であれば、結婚後の家族計画はきちんと考えて転職時期を見定めていくべきです。
女性の転職時期はライフプランを優先する
転職時期はどのように見極めるべきでしょうか?
転職というと、キャリアに目が行き、キャリアプランを中心に考えがちですが、女性にとって大事なのは、むしろライフプランです。
現在の企業の制度は多種多様です。自分のライフプランを実現できる制度を備え、それが現実的に適用されている会社であればこそ、キャリアの形成が可能となります。
ライフプランを無視した短期的な視野での転職では、長く続けられなかったり、積んだ経験がうまくキャリアに繋げられなかったりと、将来的に損をする可能性が大きくなります。
転職適齢よりも自分のライフプランを優先
女性の転職では、どうしても年齢も気になるところです。
20代のうちに、30歳まで、35歳まで、40歳を過ぎたら厳しい、といった話が以前はありましたが、現在は、キャリアとバックグラウンドがあれば、年齢が上がっても相応のポストがあります。
また、結婚や出産の時期も人によって異なりますし、子供は1人か2人か、などによっても転職に良い時期は変わってきます。
つまり、転職するのに良い年齢は人により異なりますし、自分自身のライフプランを優先させることが肝要です。
30代、40代女性の需要も高まっている
日本は少子高齢化が進み、労働人口が減少に転じています。
その中で、女性の活用は非常に重要な施策の一つとなっています。
同時に、定年の延長や再雇用といった対策も取られ、年齢の考え方や感覚も随分変化しています。
一昔前までは、女性は40歳を過ぎると転職はほぼムリ、といったことも聞かれましたが、現在はこのようなこともなく、逆に培ったキャリアを生かす場は増え続けています。
また、それ以上の年齢でも、シニアやマネージャーポジションを求める企業もありますし、特に外資企業の多くは年齢よりも、スキルや経験を重視し、即戦力を求めるため、30代、40代の女性の採用は決して少なくありません。
理想の働きやすさを追及する
最近相次いでニュースとなった過労死問題を受けて、国や自治体が率先して働き方改革やワークライフバランスを推進しています。
これは、ライフプランに合わせて働きやすさを求める女性には好都合な流れだと思います。
一方で、家庭を持ちながらも、キャリアに万進し、十全を尽くして仕事を進めたいタイプの女性もいるでしょう。
仕事に対する価値観が多様化してきた中、働きやすさの意味も多様化してきています。
また、最近は技能・技術を持った女性の独立支援も盛んになっています。
フリーランスでの契約形態や、在宅での仕事も社会的に認知されるようになっており、自分の働きやすさをこのような形で追求することも可能です。
転職を考える時期に、自分にとって理想とする働きやすさはどういうものか、明確にすることも転職には大事な点です。
女性にとって最良の転職時期についてのまとめ
どの分野においても、まずはキャリアの元となる職務経験を積みましょう。
その後の転職は、年齢に左右されず、結婚、出産、育児、などのライフプランに合わせて時期を見極めましょう。
そして、仕事に対する価値観に合う制度や働き方を推進する企業に的を絞ることで、自分の満足のいく生活とキャリアのバランスを実現していくことを目指しましょう。
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