頑張れ男性保育士!待機児童解消の切り札になる男性保育士の強みと転職必勝法

頑張れ男性保育士!待機児童解消の切り札になる男性保育士の強みと転職必勝法

人手不足の保育業界では、女性保育士が転職先に困ることはありません。
出産や育児を経て一時的に現場から離れていても、資格があれば保育士として復帰することができます。
一方男性保育士の転職は難しいと言われていて、他業界はおろか、別の園に転職する場合に苦労するケースもあります。
一体なぜなのでしょうか。
ここでは、男性保育士が増えない理由や男性保育士ならではの強み、転職のポイントを紹介します。

男性保育士が増えない理由

保育士業界の中で男性保育士の割合はごくわずか。
各保育園にいても1人か2人、全員女性というケースもよくあります。
男性保育士が増えないのはなぜなのでしょうか。
ここでは、男性保育士が増えない理由を紹介します。

業界全体における待遇の悪さ

まずは保育業界の待遇の悪さです。
年収が低く「生活するのが大変。」という声はいまだによく聞かれます。
特に男性は、自身が妻や子供を養うこともありますから、生活基盤が整わないのは大きな問題でしょう。

少子化にともない、子供にかかる親の期待や不安が大きくなり、保護者からの要求が過大になっていることも原因です。
要求が多いため激務になる、激務だから離職率が高い、人がいないからさらに忙しくなると、まさに負のループ。
積極的に保育士待遇の改善に取り組む自治体の様子が報道されることがありますが、敢えてニュースになるのはまだ改善が広がっていない証拠でもありますよね。
いまだに保育士は薄給&激務というケースが多いのです。

保護者から敬遠される

男性保育士特有の悩みとしては、保護者から敬遠されることがあります。
ごく一部の保護者ではありますが、「男性保育士に子供の着替えを担当してほしくない。」「男性保育士に子供のトイレを任せるのが不安。」という指摘があがっているのです。
保育園は子供を「保育」する場所であって、機械的な仕事のように分担を明確にわけることができません。
子供にとっても、着替えやトイレだけ別の保育士が担当することで心を開けなくなりますし、人手不足の現場にとっても大きな負担でしょう。
しかし、大事な子供が犯罪に巻き込まれることを懸念するため、男性保育士を敬遠する意見があるのです。

モデルケースが少なく将来が不安

男性保育士がもともと少ないことで、男性保育士を目指す人も増えません。
一般企業における男性のように、現場職からリーダー、さらに出世して管理職になり管理部門にまわるといったモデルケースが存在しないからです。
男性保育士として経験を積んでも、知識や経験を活かして他業界へ転職することも難しいため、キャリアが途絶える可能性もあります。

男性保育士特有の悩みを相談できる相手も少ないです。
保育士だけでなく園長も女性というケースが多いため、男性の立場に立って理解してもらえないこともあるでしょう。
子供や保育士の仕事が好きであっても、将来のキャリアを考えたときに、続けていくのは難しいと判断する男性も多いですよ。

男性保育士の強みとは?

男性保育士が保育の世界で活かせる特性はどんなことがあるのでしょうか。
ここでは、職場や転職活動においてアピールすべき、男性保育士の強みを紹介します。

待機児童問題の解消に男性活用が欠かせない

全国的に待機児童が問題になっていますが、その原因の一つが保育士不足ですよね。
低賃金で体力も使い、保護者たちへの対応などストレスもある仕事なので、離職率が高め。
保育士不足が加速しています。
保育士不足に歯止めをかけるには、男性の活用が不可欠でしょう。
女性保育士だけでなく、男性保育士も積極的に採用していく園が増えれば、保護者たちも「それが当たり前」として受け入れられるはず。
待機児童問題解消の切り札になりたいという強い思い、それが男性保育士がアピールすべき点です。

体力がある男性だから子どもの遊びに付き合える

男女には生まれもった体格、体力における違いがあります。
保育士の重要な仕事の一つに子供たちと一緒に遊ぶことがありますが、とてもハード。
小さな子どもと1日中接した経験がある方なら理解できるでしょう。
子どもはあとさき考えず全力で遊びまわるため、それに付き合うのは大人でも体力がいります。
ここで活躍できるのが男性の強み。
男性保育士は女性保育士に比べて体力、筋力があるため、子どもが好む激しい遊びにずっと付き合ってあげることができるのです。

男女がいると子どもたちの逃げ場にもなる

子どもたちにとっても男性保育士は、女性保育士とは少し違う存在です。
子どもが両親と接するときは、父親に言いにくいことは母親に言う、母親に怒られたときは父親に甘えるなど、それぞれに頼るポイントが異なります。
男女の保育士がいることで、子どもたちにとっても逃げ場ができるでしょう。
嫌なことがあっても殻に閉じこもることなく、誰かしらの大人には心を開ける環境ができることはいいことではないでしょうか。

男性保育士が転職を成功させるポイント

男性保育士の転職は、女性保育士に比べても超えるべきハードルが複数あります。
男性保育士が転職を成功させるためにはどうすればいいのでしょうか。
ここでは、男性保育士の転職成功ポイントを紹介します。

給与相場が高めの認可保育を選ぶべし

全体的に低賃金の保育士ですが、働く場所によって大きく異なります。
給与が気になる男性保育士が選びたいのは、無認可ではなく認可保育。
無認可に比べて給与相場は高い傾向にあります。

運営元によって将来のキャリアも変わってきます。
選択肢が広がるのは株式会社が運営する保育園。
出世が可能で園長になれる、部署異動して別の仕事を任されるようになるなど、現場保育士以外の道も開かれています。
株式会社運営の方が、福利厚生が恵まれているケースもあるため、出世しないにしてもメリットがあるでしょう。

園長の考え方はどうか

保育園は園長の考え方が色濃く運営に反映されますから、園長の考え方に共感できるかどうかも大切です。
子どもに対してどんな教育をしたいのか、保護者への対応をどう考えているのかなど、面接を通じてしっかり聞いておきましょう。
男性保育士を積極的に活用し、今後も増やしていきたいと考える園長であれば、自身がモデルケースとなって新しい道を切り開くことも可能です。
反対に、男性保育士であることを懸念する園長の元では、女性保育士からの理解も得られにくく、転職できたとしても苦労する可能性があります。

男女の隔てなく働くことの大切さをアピール

少子高齢化によって労働人口そのものが減少している現代では、女性労働力の積極的な活用が叫ばれていますよね。
いまの社会は「男女関係なく働ける体力、気力がある人は働こう」という流れです。
そんな中、保育の現場で男性を排除する必要性は感じていない人も多いもの。
職場に男女の区別をつけるのは時代錯誤とも言えるでしょう。
男女隔てなく働くことが、保育業界だけでなく、社会全体の流れであり、重要であるということを、どんどんアピールしていきましょう。

保育士の経験を活かして別職種に転職するのも一つ

決して簡単な方法ではありませんが、保育士の経験を活かして別職種に転職する手もあります。
例えば、保育や教育関係の商品サービスを扱っている一般企業に転職するという道。
特に職種が営業職であれば、求人数が多く、未経験者可能求人もあるためチャンスがあるでしょう。
職種変更をする場合は、できるだけ早い段階で将来のキャリアについて考えておく必要があります。
一生現場の保育士として働きたいか、ゆくゆくは出世して別の可能性を探っていきたいか、プランを立てておきましょう。
職種変更かつ未経験での転職は、やはり年齢が若い方が有利です。

転職エージェントを利用する

難しいと言われる男性保育士の転職活動ですから、プロを頼るのもいいでしょう。
転職支援のプロである転職エージェントなら、求人紹介から応募書類の添削、面接対策まで幅広くサポートしてくれます。
やみくもに転職活動するより効率のいい活動ができ、内定確率も高まります。
保育業界に強みをもつエージェントや転職サイトもありますので、上手に利用していきましょう。

ポイントを押さえて男性保育士の転職を成功させよう

男性保育士の転職は相変わらず厳しい一面がありますが、男性保育士ならではの強みをアピールしていけば十分可能性が広がります。
積極的かつポイントを押さえて、転職を成功させましょう。
保育士という素晴らしい仕事を多くの男性が目指していけるよう、保育の現場で活躍してほしいですね。

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