派遣とパートはどう違う?主婦が選ぶ働き方は希望と性格で判断しよう。
- カテゴリ名:女性の転職
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主婦の方が働きにでることを検討するとき、選択肢に上がるのが派遣とパートという働き方。
せっかく働くなら、より有利になる働き方を選びたいですよね。
派遣とパートには大きく異なる点があり、それぞれメリット、デメリットがあります。
自身の希望や性格によってどちらが適しているかが異なりますから、ぜひ整理しておきましょう。
派遣とパートの違い、主婦の方の希望や性格別におすすめの働き方を紹介します。
派遣とパートにはこんな違いがある!
派遣とパートの違いを明確に答えることができますか?
どちらで働くべきかを考える前に、両者の違いを知っておきましょう。
ここでは、派遣とパートには、働くときにどんな違いがあるのかを紹介します。
雇用期間と雇用主が違う
派遣とパートでは雇用期間と雇用主が異なります。
まずは雇用期間。
派遣契約の期間は1週間程度の超短期から、半年、1年の長期まで実にさまざま。
一般的に多いのは3ヶ月の契約です。
パートは正社員と同じように無期雇用契約だと思われがちですが、1年契約更新のケースが多いです。
短期パートもありますが、長期雇用を前提とした働き方が一般的です。
決定的に異なるのは雇用主。
派遣の雇用主は派遣会社で、実際の勤務先ではありませんが、パートの雇用主は勤務先と同一。
直接雇用かどうかは、後述する複数のメリット、デメリットに関わってきます。
給与や福利厚生が違う
契約内という縛りはあるものの、比較的正社員に近い仕事を任せされる派遣社員は、それなりの高時給。
職種によっては時給2000円以上もあり、正社員と同等の年収になるケースもあります。
福利厚生についても、正社員ほどではありませんが、雇用主である派遣会社が整備した最低限の制度は利用できるケースが多くなっています。
パートの場合、派遣に比べて時給は低め。
地域の最低時給に少し上乗せした程度ということも珍しくありません。
会社の福利厚生は対象外と決められているケースも多く、フルタイムパートであっても期待できません。
研修やスキルアップ制度の有無が違う
派遣会社では、派遣社員に対してさまざまな研修やスキルアップ制度を用意しています。
派遣社員の質向上が派遣先からの信頼につながり、派遣会社としての業績に好影響を与えるからです。
パートの場合、自社で研修やスキルアップをさせてもらえることはあまりなく、正社員のサポート業務に専念することが多くなります。
働くときのフォロー体制が違う
労働者と勤務先との間にギャップが生じたとき、仕事内容に不満を感じたときなど、派遣社員はまず派遣会社に相談します。
契約内容を逸脱していないかなどを含め、派遣会社が間に入ってフォローしてくれるのです。
パートの場合は直接雇用ですから、仕事内容や労働環境にギャップを感じても、自分で会社と交渉するしかありません。
交渉力があり、意見をしっかり言えるならいいのですが、我慢してしまう主婦の方も多いでしょう。
勤務先の規模が違う
派遣社員の派遣先は、大手企業がずらり。
高時給の派遣社員を雇える余裕があり、業務内容が細分化されている大手企業では派遣の利用頻度が高いのです。
管理部門がしっかりしており、派遣契約の知識や受け入れ体制が整いやすいのも理由。
中小零細企業では、派遣よりパートを雇うケースが多め。
時給が高い派遣を雇う経済力がなく、派遣会社を通すなどの面倒な手続きがないため、利用しやすいからです。
結果的に、派遣は事業規模が大きい企業、パートはそこまで大きくない企業で働くことが多くなります。
派遣とパートどちらが有利か対決
派遣とパートを比べるとさまざまな違いがありましたが、それぞれの違いにはメリット、デメリットがあります。
どちらが有利かを知るためには、自身の希望を確認する必要があるでしょう。
ここでは、主婦の方の希望別に有利になりやすい働き方を紹介します。
将来的に正社員になりやすいのは?
今は難しくても、主婦業が落ち着いたら正社員になりたいと感じるなら、パートの方が可能性があると言えます。
直接雇用ではない派遣に比べ、自社の社員という意識が強いパートに対しては、人情的にも優遇してあげたい気持ちが沸きやすいのです。
契約で期間も仕事内容もしっかり決まっている派遣より、パートは更新を前提として新しい仕事を依頼することも可能でしょう。
派遣から正社員を目指す人は多いですが、その壁は高く、ほとんどなれないのが現実。
主婦の方が正社員を目指すなら、パートの方が実はチャンスがあるのです。
人間関係が気楽なのは?
派遣社員は自社の社員ではありませんので、「お客さま」扱いされる側面があります。
周囲に気を使ってもらう分、職場の人と親密にはなりにくい傾向に。
ドライな人間関係を好む方や、飲み会などの付き合いに参加したくない方には派遣が向いています。
一方、職場の人と仲良くしたい、プライベートでも付き合いたいという主婦の方は、直接雇用のパートの方が馴染みやすいと言えるでしょう。
時間的融通がききやすいのは?
家族の用事で早退したり、子供の夏休み期間だけ時間を減らしたり、主婦が働くときは時間的融通がきくかどうかは重要ですよね。
時間の融通がきくのは断然パートです。
派遣は契約で勤務時間が決まっているため、原則契約外の働き方はできません。
どうしても変更する場合にも、派遣会社と派遣先双方に報告が必要で、あまりいい顔はされないでしょう。
パートは家庭がある主婦の方を想定しており、時間の融通をある程度許容すべきと、事業主も理解しています。
直接雇用なのでシフトの変更や希望が通りやすいのもメリットです。
計画的に働きやすいのは?
決められた間、計画的に働きたい主婦の方には派遣が向いています。
派遣は契約締結時に働く期間も定めるため、契約満了とともにスムーズに仕事を終えることができます。
あと少しだけ働きたいと思ったら、その希望に合った派遣先を紹介してもらえばいいでしょう。
パートの場合、単発パートでない限りは、原則長期雇用を前提として雇う企業が多いです。
辞める計画があっても、引き止められたり、引き継ぎを行う必要があったりと、予定通りに辞めることができない場合もあります。
性格別おすすめの働き方
派遣とパートのどちらを選ぶかは、自身の性格によっても向き不向きが異なってきます。
自分がどんなタイプなのかを見極めてから選ぶようにしましょう。
ここでは、主婦の方の性格別におすすめの働き方はどちらなのかを解説します。
飽きっぽいなら派遣
飽きっぽい性格なら派遣がおすすめ。
数か月単位で派遣先を変えることができ、その都度異なる仕事に従事することもできます。
派遣の仕事は事務から販売、製造まで豊富にあるため、さまざまな仕事を経験することができますよ。
パートの場合は1つの勤務先で同じ仕事をすることがほとんどなので、「いろいろな仕事をしてみたい!」という方は飽きてしまうでしょう。
苦手な誘いを断りにくい人は派遣
休日のバーベキューや職場の飲み会など、プライベートの時間を使ってまで職場の人と会うのが苦手で、性格的に断りにくいという人は、派遣を選びましょう。
そもそも誘われないことも多いですし、断っても契約満了で人間関係がリセットされるため後腐れがありません。
人間関係が継続するパートに比べると断りやすいでしょう。
変化が苦手ならパート
変化を好まない主婦の方ならパートがいいでしょう。
性格的に、職場や仕事内容がその都度変わることにストレスを感じてしまうはずです。
パートなら一度覚えた仕事を継続して行うことができますし、人間関係も基本的に大きく変わることはありません。
派遣とパートは全然違うから自分に合った方を選ぼう
派遣とパートは全く異なる働き方です。
なにをもって有利不利と言うのかは、自身の希望や性格によって変わってくるため、自分がどんなタイプなのかを見極めることが大切です。
「今は派遣でも落ち着いたらパートがいい」など、時期によって合わせてみるのもいいでしょう。
そのときどきで、自分にとって最適な働き方を選ぶことが、満足のいく仕事につながるのではないでしょうか。
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