管理職必見!ワークライフバランス導入で押さえたいポイント

管理職必見!ワークライフバランス導入で押さえたいポイント

ワークライフバランス環境を浸透させるには、社員だけでなく、やはり組織ぐるみでの牽引、引率は欠かせないものとなります。施行側となる管理職やマネジメント層がワークライフバランス対策に対してどのような意識と視点を持てば成功策に繋がるかをまとめてみました。

企業に必要なワークライフバランス導入の心構え

ワークライフバランスのための取り組みを導入しようとする時、社員にルールを伝え、それを守らせようとするだけでは有効な施策にはなっていきません。以下の心構えが必要になると言われています。

徹底的に取り組み浸透を図る

組織の中の管理職、マネジャー、社員全員がワークライフバランスの実現に向けて、仕事の時間と仕事以外の時間のメリハリをしっかりつけることを徹底して取り組むという意識が大切です。対策に対して理想論、難題と片づけてしまえばたちまち意味のない施策になってしまいます。もちろんワークライフバランスも叶わないままに時代遅れの業務形態が続くことになります。施策実践のためのルールを明確にして、それぞれがルールを守ることに忠実になることが大切です。

時間を重要視して施行する

ワークライフバランス対策の導入は、業務の進め方にしても仕事以外のことに対しても費やせる時間には限りがあるという時間の貴重さを企業も社員も再認識する機会でもあります。残業時間が減ったり、休日が増え得ることで仕事に掛けられる時間的リソースは明らかに減少するでしょう。時間の大切さを認識することで、仕事の生産性を保ち、上昇させる効率化を図っていく必要があります。

管理職の意識改革は必須

社員は上司や周りの目が気になり、定時で帰宅することを躊躇したり、休暇を取りにくかったりするものです。人事評価への影響も心配になるでしょう管理職必見!ワークライフバランス導入で押さえたいポイント

働き方改革やワークライフバランスのための対策を取ることで社員の働く環境を整え、働きやすさを提供することは組織の役割です。対策施行の担当になったり、社員としても意見を求められることがこの先も増えることが見込まれます。。管理職も、部下が一生懸命働いているのを横目に帰宅はできないという意識があるのではないでしょうか。いい意味で気遣いでもあるのですが、その意識から変えていく必要がありそうです。

ワークライフバランスの意義を理解する

ワークライフバランスの導入が単純に休息することだけが目的ではないことを管理職も理解を深めておく必要があります。仕事でない時間でもそれぞれに充実した時間を過ごす権利があり、それによって仕事の充実に繋げることも期待されることなのです。周囲の目を気にして費やす時間からは、意欲や能力向上、やりがいを得ていくことは難しいでしょう。限られた時間の中で十分に成果を出してこそ充実感が得られるものではないでしょうか。

率先して取り組む姿を見せる

管理職が率先して施策のルールを守っていくようにしたいものです。上司が「お先に!」と先に帰る日があるというのが常識になれば、部下も毎日の退社に躊躇することは少なくなるはずです。休暇もしっかりとり、積極的に休暇の過ごし方をシェアしていくことは大切なことです。

特に、その休暇でリフレッシュしたこと、休暇で学んだことが巡り巡って仕事への活力や有効な材料になることを伝えられれば、部下の休暇の過ごし方の質も変わってくるかもしれません。仕事三昧でストレスを抱えた上司より、仕事もプライベートも充実させ楽しめている上司の後姿を見ている方が部下にとっても糧になるのは明白です。

経営陣の目的意識は不可欠

経営陣のワークライフバランスへの正しい認識と理解も重要な部分になります。社員が長時間働くことが必ずしも業績向上に直結するものではないし、長時間労働には多くの企業としてのリスクがはらむことを認識しなければなりません。一つの施策がどんな目的で、具体的にどのように行うものかの指針と体制を整え、組織全体に伝え、納得して取り組んでもらいます。

ワークライフバランスのための組織改革

実際にワークライフバランスのための施策を考える時に、どのような点に着目すればいいか、またそのポイントを改善することの効果を見ていきましょう。

業務の見える化

組織を回していくためには業務の役割分担は不可欠ですが、社員全員が各業務のフローを理解できるようにしておきます。これにより一部の人だけに業務負荷が偏ったり、特定の人だけしかできない業務(属人化)が発生したりということが無くなります。自分の業務を仲間が分かってくれているという安心感、担当業務の存在意義なども掴めるので組織に一体感が生まれます。

多岐な業務に関わる機会が増えるので、社員の裁量や主体性も増し、業務進行の中での意思決定も迅速にすることが期待できます。物理的な面では、ファイルや資料の配置場所を共有しておくことも効率化の一部となるでしょう。

会議・ミーティングなどの効率化

会議やミーティングの実施や内容の中で改善できることはたくさんあります。ひとつひとつの会議でのプロセスを見直しましょう。まずは、必要か、必要でないかの精査をしましょう。定例の会議で無意味なものは多いと言われます。

開催するものに関しては、スタート時点で会議の目的を明確化すること、会議に出席するメンバーの選抜、場所や時間への配慮、終了時には必ず目的に対する結果や結論に達するようにするなどのルールを守ることで無駄な時間を省くことができます。

スケジュールの共有化

社員のひとりひとり、業務やプロジェクトの進捗状況や、それに関わる顧客情報を組織内全体で共有できる体制を作りましょう。社員同士がお互いのスケジュールを確認できるようになり、効率的な協働が可能になります。各社員が自分のスケジュールを立てる時も、業務の状況や一緒に働いている人たちへの配慮を持って設定できるようになります。コミュニケーションを活発化するというメリットもあります。

残業削減、休暇取得の徹底対策

業務時間を短くすることが課題となる企業は多いものです。顧客満足を得るため、評価や昇進のためを考えると定時退社、有給消化はしにくくなります。休暇の時間を充実させることもビジネスパーソンとしての一種のスキルとなる理由をしっかりと伝えていくことが大切です。プライベートの充実が仕事の成果を大きく後押ししてくれるという証拠を、上司や経営陣が、自らのワークライフバランス実践をすることで発信していくことが大切になってきます。これも人材育成の一環と言えるでしょう。

組織ぐるみでクオリティーを上げる

ワークライフバランスは、決して働くことを生ぬるいものにするものではありません。組織も社員も主体性を持ち、確かな目標を達成し続けることが実践のメインポイントと言えるでしょう。時間を効率的に使っていくには、業務遂行のための技術を磨く以外にも身に付けておくべきスキルがあります。

組織がそのために社員に学習機会を提供していくことも得策です。時代の変化に沿っていくのは大変なことでもありますが、良い部分をうまく活かした仕事の環境を造ることができれば、ワークライフバランスをうまく回していく助けになっていくでしょう。

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