派遣薬剤師の時給やメリットなど仕事の裏話をご紹介します!
- カテゴリ名:転職の基礎知識Q&A
インターネット上には、魅力的な内容の派遣薬剤師募集の広告が多いですよね?
薬剤師が派遣で働いたら、実際はどうなのでしょうか?
勿論、広告にウソやデタラメではないのですが、良いことばかりではなく、裏話ともいえる広告からは見えない面が多々あります。
派遣会社に直接聞いても、薬剤師を派遣して利益を得ているから裏話やデメリットは教えてくれないでしょうし、友人や知人から裏話を聞き出すのも、難しいものです。
ここでは、派遣薬剤師について、メリット、デメリットに関する裏話をご紹介します!
目次
派遣薬剤師とは?
派遣薬剤師は、名前の通り、派遣されて働く薬剤師のことで、派遣会社に登録して、派遣先を斡旋してもらい、労働者派遣法に基づいた契約で薬剤師として仕事をします。
業務はあくまでも薬剤師ですが、薬局や病院の調剤のみならず、派遣会社であれば製薬企業などの医薬品関連企業も派遣先候補になります。
実際の仕事の指示や管理は派遣先企業から受けて働くこととなり、派遣という仕組み自体は、一般の派遣と変わりません。
2000年以前の派遣法では、薬剤師業務の派遣は認められていなかったという裏話があって、年輩の薬剤師には馴染みがないかもしれませんが、派遣薬剤師は今ではすっかり認知されたと言ってよいでしょう。
正社員との違い
派遣社員と正社員の違いは、表面的には有期雇用か無期雇用かの違いに見えますが、雇用形態そのものが異なります。
正社員は、個人と企業が雇用契約を結びますが、派遣の場合は、派遣社員は派遣会社と契約、派遣企業は企業と契約した上で、派遣社員を派遣します。
これは、一般の場合も薬剤師の場合も変わりません。
正社員は、お給料は働いている会社からもらいますが、派遣社員は派遣会社からお給料をもらいます。
少し踏み込んだ裏話をすると、派遣薬剤師にも労働者派遣法が適用されます。
派遣法は、社会情勢に合わせて時々改正され、それによりメリット・デメリットも変わる部分があるので、派遣という働き方を選ぶ時には、この裏話を意識した方が良さそうです。
派遣薬剤師の給与はどのくらい?
派遣薬剤師、という働き方を考えてみる時、一番気になるのが、やはりお給料だと思います。
インターネット上には、よく高時給、高月収、高年収を前面に出している広告がありますが、何か裏話があるのでは?と思ってしまいますよね。
薬剤師仲間でも、もらう月給がいくらか、なんて赤裸々な裏話は、なかなか期待できないでしょうし。
派遣では、大抵時給で給与が計算されます。
そのため、ちょっと注意が必要な点もあるので、時給と年収別に見てみましょう。
派遣薬剤師の時給
何と比較をするか、にもよるとはいえ、はっきり言って、単純に、時給は高い!
それ自体に裏話はなく、本当です。
しかし、その理由に裏話があります。
派遣薬剤師の時給は、大体2500円から3500円あたりが相場ですが、5000円、それ以上の時給もたまにあります。
通常の派遣と感覚が異なるのが裏話で、首都圏や都心部以外で時給は安くなるどころか、場合によっては大幅に高くなります。
どういうことかというと、薬剤師不足のところや僻地、薬剤師がいないところで、時給が非常に高く設定されます。
誰だって高い時給を見たら嬉しくなるものですが、この裏話は頭に入れて派遣会社の募集をよく見た方が良さそうです。
派遣薬剤師の年収
派遣の場合、薬剤師でも時給で計算され、収入は時給×働いた時間です。
年収は、年間何時間働いたか?によることになります。
しかし、派遣会社の広告で、大きなフォントで、月収○円、年収×円、というのをよくみませんか?
これにはまさしく裏話があって、その広告をよく見てください。
横や下に、小さくて目立たない字で、1ヵ月○時間想定など書いてないでしょうか?
大きなフォントの表示は、あくまでも想定月収、想定年収なのです。
派遣薬剤師の契約は時給なので、表示されている月収や年収は、派遣会社が想定した時間数で計算したもので、実際にくれるものではないという裏話、よく覚えておきましょう。
派遣薬剤師として働くメリット・デメリット
派遣という働き方自体は、社会にすっかり定着しましたが、働き口に困らない薬剤師があえて派遣を選ぶ理由はあるのでしょうか?
薬剤師にとって派遣で働くメリットとデメリットは?
派遣会社の広告が魅力的に見えるだけに、裏話が知りたいところですよね。
たくさんの薬剤師jに登録して欲しい派遣会社の広告は、良い面が強調されていたり、メリットしか書かれていなかったりします。
しかし、デメリットも当然あり、同じことがメリットにもデメリットにもなったりする裏話があるのです。
派遣薬剤師として働くメリットとデメリットに、裏話を披露しながら迫ります。
派遣薬剤師のメリット
派遣薬剤師のメリットには、時給がいい以外に、変化するライフスタイルに応じて勤務時間や働き方の選択ができる、これは特に女性には大きなメリットでしょう。
子供が小さいので週2日だけ、1日6時間など、詳細に希望を伝えて、条件に合う仕事先を紹介してもらえますし、生活が変化すれば勤務条件を変えて仕事を探すことができます。
短期の就業も可能なので、留学や次の就職までの期間といった場合も、派遣という働き方は合っています。
ポジティブな裏話として、数ヵ月派遣で働いて、1ヵ月海外旅行に行く、また派遣で働く、なんていうことも可能です。
サービス残業もありませんし、トラブルや不当と思われる待遇などがあれば、派遣会社に相談して解決してもらえるのも、派遣薬剤師のメリットです。
派遣薬剤師のデメリット
一番のデメリットは、薬剤師といえども、派遣はやはり安定していないということでしょう。
派遣薬剤師は不足人員の穴埋めという位置づけだったりするので、社員やパートが採用できたら、契約終了というケースはよくあります。
また、もらう時給がよく、派遣会社が利益を得ている、ということは、職場は非常に高い人件費を派遣薬剤師に払っているということです。
裏話として知っておくべきことは、職場の人事や管理側はできれば派遣は使いたくないと考えながら、やむを得ず使っている、という状況があることです。
周囲の人たちも派遣薬剤師の時給が高いのをよく知っているので、仕事ぶりは常にチェックされ、折り合わないと判断されたら契約更新はないという裏話もあります。
派遣薬剤師の落とし穴に注意を!
メリットだけを期待して派遣薬剤師になると、デメリットとして挙げたことや年収のシステムが、まるで落とし穴に思えることがあるかもしれません。
やはり裏話を知っておくことは、重要です。
決して薬剤師を落とそうとして穴があるわけではなく、メリットもデメリットもあるので、裏話を知っておけば落とし穴を避けることができるので、もう少し掘り下げてみたいと思います。
ずっと同じ所に勤められるとは限らない
派遣薬剤師も派遣法の適用を受けると言いました。
派遣法では、派遣就業先に関して、細かいルールがあります。
その一つに、同じ派遣先で働く期間は原則最長1年、例外的に3年となりますが、それ以上同じ派遣薬剤師がそこで仕事を続けることはできません。
また、病院薬剤師の派遣は基本的には禁止されていますが、産休育休や介護休暇などの欠員補填が目的の場合は派遣法で認められています。
なので、派遣で病院薬剤師としても働けますが、基本的には数ヵ月から最長1年程度ということになります。
先に裏話として話しましたが、実は派遣は余り使いたくないと考えている職場も多く、雇用する側も多くの場合長期的視野で契約していません。
同じ職場で長く働くことは、派遣薬剤師では想定されていないと考えましょう。
報酬が高いように見えるけど正社員と大して変わらない。
報酬は社員より大幅年収up、という広告も見ますが、本当でしょうか?
これぞまさに裏話中の裏話、転職前によく計算すべきです。
派遣時給3000円というで、フルタイムで1年間勤務、年収はというと。
2017年の年間平日日数は、お正月休みを6日とすると246日、1日8時間勤務で計算して、3000円×8時間×246日で590万4千円。
賞与はないので、これ以上にはなりませんし、お盆や自分の休暇を取れば、その分減ります。
有給は派遣でも就業開始後に10日間発生しますが、有給発生までの欠勤日や、有給10日使用後の欠勤日に給料は出ないので、計算より減ります。
こう考えると、時給の印象の割には正社員より大幅年収upでもなく、余り変わらないことがわかります。
派遣薬剤師のことをしっかり理解してから転職するのをおすすめします。
インターネット上でよく見る好条件の派遣薬剤師、条件が合えば非常に魅力的ですが、色々なことをよく把握しないで転職してしまうと、失敗した、と感じるかもしれません。
応募する前に、メリットだけではなく、裏話やデメリットをよく理解して、それでも自分のライフスタイルに合うようであれば、ぜひ派遣薬剤師に転職することをオススメします。
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