新人研修を最大限に仕事に活かす心構え
- カテゴリ名:一歩進んだ仕事術
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転職で新しい仕事に就いたとき、何らかの研修を受けることになりますよね。
企業や組織の方針によって、研修のスタイルや方法はさまざま。
机上での講義スタイルでなかったり、改めて研修と呼ばないという企業も増えているようです。
どんな形であれ、効果的に、効率的に教えを吸収して仕事に活かしたいものです。
ここでは、研修での学びを最大限に吸収するための心構えを紹介します。
新人研修は受け身では仕事に活かしにくい
研修では、その企業や組織で仕事をしていくためのさまざまな知識やルールを学ぶ機会です。
しかし、学校の先生から講義を受けるという意識だけだと、なかなか身に付きにくいもの。
同じことを学んでも、すぐに吸収して覚えられる人と、そうでない人がいますよね。
その違いが、その先に続く仕事に活かせるか活かせないかの度合いも左右するでしょう。
研修は学校の講義ではない
研修があるということは、会社からその機会を与えられています。
きちんとした知識を身に付けてもらい、組織の共通ルールを把握し徹底してもらうために企業は時間や経費を注いでいることになります。
自ら学ぼうと計画することではないので、与えられる研修は受け身にもなりがち。
「覚えるのが大変だなー」「研修が苦痛だなー」と捉えてしまうと学びは薄くなります。
確かに覚えることは多いかもしれませんが、他ではなく自分のための研修です。
主体的な姿勢を持って学びを追っていくのが楽しむコツです。
先生はプロでないかも?!
転職後の研修時に最大の学びを得るために知っておきたいことがあります。
教えてくれる人は、仕事の知識やスキルに対しての経験は十分でプロフェッショナルであっても、教えることのプロではないかもしれないということです。
せっかくの先輩の経験を、自分なりに探り、受け止めていく意識が必要になるでしょう。
また、外部講師などが派遣される場合、教えることは上手でも、自分が携わる仕事のプロフェッショナルではない可能性もあります。
自分の仕事での有用性や影響力などを探りながら、自発的に活用できる内容に引き上げていく必要が出てくるでしょう。
これらのことを意識するかしないかで、学びに雲泥の差が出てきます。
単に1を聞いて1を知るのではなく、2や3に増やしたり、AやBに応用していきましょう。
分からないことは分解解決
転職してすぐは分からないことが山ほどあって当たり前。
逆に、知識や経験があるからと分かったつもりの傲慢のほうが危険です。
企業の新入り、職種の初心者の盲点はたくさん存在しています。
これからの仕事を進めていく上で、必要な、重要ポイントの見逃し、聞き逃しは避けたいですよね。
受け身でいると分かった気になって、本当に腑に落ちるところまでの理解が難しいもの。
「なぜだろう」「いつが使い時なのだろう」「どういう影響をもたらすのだろう」さまざまな疑問点を探し出して、自発的な学びに変えていくことが大切です。
細かな業務フローに分割したりして「分かっていないのは何なのか」「どの部分が曖昧なのか」を追求するようにしてみてください。
新人研修は仕事を自分ごとに転換する機会
転職でその会社の一員になったその日から、会社の目標や理念に沿って進んでいくことになります。会社の評判も業績も、他人ごとではなく、自分ごとと捉えていく姿勢が仕事の質を高めるでしょう。
研修の時間や機会というのは、自分ごとに捉えるための大切なプロセスでもあります。
何を知るべきかを探ろう
研修ではその会社のそのポジションで仕事をする上で何を知るべきか、もしくは知っておくべきかが伝えられるでしょう。
または、社会人経験が長い人なら、研修を受けながら感じ取れるということもあり得ます。
組織が大きければ大きいほど、自分の職種の関連事項だけでは進まないことが増えるものです。
組織側のことだけでなく、組織が見えることで自分のことも分かってくるでしょう。
企業での自分の課題や対策も具体的に立てやすくなります。
どんな業績が期待されていて、どう働くことが求められているのかを把握します。
転職活動のときよりさらに具体的にそれらを把握することは、企業が研修を行う目的そのものと言えるかもしれません。
組織内での自分の位置を明確にしよう
仕事にすぐに入ってしまうより、研修があることで組織を俯瞰してみることができます。
これによって、自分の立ち位置や役割を明確に把握することができるでしょう。
組織の流れを理解して仕事に取り組むことはとても大切で有効なことです。
もし、研修時に全体的な説明がなかったら、質問してみることをおすすめします。
自分のポジションの意義や影響力をメリットもデメリットも含めて理解できると、その先の仕事への関わり方や心境にも良い影響を与えてくれるでしょう。
仕事力に直結!新人研修を受ける時の心得
企業の研修スタイルはざまざまです。
机上の研修だけでなく、外部に出向いての研修、先輩の仕事を実際に見ながらのOJTなどもよく行われているようです。
研修と名付けず、試用期間として即戦力の度合いが測られることも。
どんなスタイルだったとしても、効果的に教えを吸収する具体的なポイントを見ていきましょう。
主体性を持つ
聞かれる質問、出される問題、与えられる練習だけにとどまらないことです。
関連することへの疑問を持ったり、問題視したり、練習すべきことを見つけられる時間にする心がけを持ちましょう。
学ぶことの吸収を早め、理解を一層深めることに繋がるでしょう。
教わり上手になる
教える人が自分に必要なことのすべてを上手に教えてくれるとは限りません。
教えることが得意でない人に教わるということもあるでしょう。
相手の教え方をあれこれジャッジしたり、研修が不満になる人もいます。
これは、社会人として傲慢で、損なスパイラルの代表格。
その種の不満は、自分が教わり上手になることで解決できるものです。
大切な要素の一つとして、先に紹介した俯瞰することが挙げられます。
学んでいる事柄の一段上からその事柄を見ることで疑問点や興味の湧くことが見えるでしょう。
ひとつひとつ潰しながら無駄なく、漏れなく学んでいきましょう。
質問の際には、いくつも問いかけるよりも、一点に絞り込むことが得策。
一度に一点しか聞けなくても、要点を知り、応用を考え、目的を把握することなどで理解を深めていくのが上手な聞き方。
聞かれた側も答えやすいというメリットがあります。
そんなことも?にも積極参加
研修で行われることの中で、単純、つまらない、意味がないという主観が湧くものがあるかもしれません。
自己判断に走ったり、自分の気持ちに流されてしまうことはよくありません。
何にでも積極的に関わり、参加するという姿勢を持つことで、そのネガティブな意識は消えます。
面白味を自分で見つけたり、そのものの回答や解決、うまくこなすことに意識を向けるほうが何倍もの収穫があることを知りましょう。
自分の知識や思考習慣のプラスになるだけでなく、周りの印象にも影響してくるもの。
恥ずかしい、言い出しにくい、面倒くさい、難しすぎると思える内容もあるでしょう。
このような心境は、場数が助けてくれるもの。
研修での目の前の一回も貴重な機会と捉えて取り組んでみましょう。
必ず振り返りを行う
新しい社員として覚えることはたくさんありますよね。
そのときに覚えていたつもりでも、いざ必要なときに内容を思い出せないことも多いです。
必ず、その日のうちに学んだこと、行ったこと、失敗したことなどの振り返りを行いましょう。
研修時にはきっとささっとメモを取る人も多いですよね。
振り返りでいつ見ても分かるように整理しておきます。
現場での仕事に役立つときが来ますし、何よりその振り返りで思考するプロセスが、研修の一連の質も引き上げてくれるでしょう。
新人研修での仕事の学びは自分でも捻出!
転職の場合、即戦力を期待されていて、研修時間が設けられていないことも多いです。
それでも、どこからでも何からでも学び取っていくことは、研修でも仕事の現場でも同じ。
研修をそういうマインド設定の機会と捉えることも大切なことなのです。
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