派遣社員が給料アップを目指す方法。派遣社員の給料事情を徹底解説
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「派遣でもたくさん稼ぎたい。」「派遣は給料を上げるのは難しいの?」そんな風に思っている方も多いはず。
派遣社員は正社員に比べて恵まれていないと言われており、給料を上げるのは難しいと感じているのではないでしょうか。
実は、派遣社員でも給料をアップする方法があります。
ただし、やみくもな交渉ではなく戦略的におこなうことが大切。
ここでは、派遣社員の給料事情と給料アップの方法を紹介します。
派遣社員の給料はどうなってるの?
気になる派遣社員のお給料は、一体いくらくらいで、どんな風に決定されているのでしょうか。
まずは、派遣社員の給料事情を紹介します。
派遣社員の給料計算方法
派遣社員の給与はほとんどが時給で計算されます。
給与計算方法はシンプルで、「時給×1日の労働時間×1ヶ月の労働日数」となります。
派遣と言えど労働基準法は適用されますから、残業や深夜労働した場合の割増賃金は、法定通り加算されます。
派遣は直接雇用ではないため、住宅手当や扶養手当など、正社員に見られる各種手当はつかないことがほとんど。
上記の計算がそのまま月収になることが多いです。
派遣社員の月収平均
株式会社 リクルートジョブズがまとめた、「派遣スタッフ募集時平均時給調査」によると、
関東、東海、関西の三大都市圏における派遣社員の平均時給は、2017年6月度で1,620円。
1日8時間勤務、月の労働日数が20日だとすると、平均月収は「259,200円」になります。
年収だと3,110,400円。
多いと見るか少ないと見るかは人それぞれですが、場合によっては正社員より高いケースもあるでしょう。
年収300万円は、正社員であっても珍しくない水準です。
参照:リクルートホールディングス
http://www.recruit.jp/news_data/library/human_resources/
交通費の有無にも注意
単純に時給から計算した年収平均はおよそ300万円ですが、派遣社員の場合は交通費に注意が必要です。
派遣社員は交通費がでないケースも多いため、毎月1~2万円程度は自腹になっている可能性も。
月の交通費が2万円自腹だと年間で24万円ですから、およそ1ヶ月分の収入と同程度の金額になってしまいます。
交通費がでるかでないかは、派遣社員にとって大きな問題と言えるでしょう。
派遣社員に昇給はあるのか
派遣社員でも昇給されることがありますが、さほど多くはないケースだと言えます。
契約期間が決まっているため、昇給の対象になるかどうか判断しにくいからです。
通常、昇給は主に1年ごとにおこなわれることが多いですが、1年経過する前に契約が終了してしまったり、派遣先が変わることで評価がリセットされてしまいますよね。
ただし、1年以上の長期契約で、派遣先と派遣会社双方から高い評価を得ている場合などは、契約を結び直して昇給が実現することもあります。
時給50円アップでも御の字
なかなかチャンスがない派遣社員の昇給ですから、時給が50円アップしただけでもかなりの飛躍と言えます。
50円は少ないように感じるかもしれませんが、1日8時間だと400円、20日働くと月8,000円の給与アップです。これを、一般的におこなわれる昇給と比べてみましょう。
1つ参考になるデータとして、厚生労働省がまとめた「賃金引上げ等の実態に関する調査の概況 」があります。
平成28年分の調査によると、「1人平均賃金の改定額」は5,176円、「1人平均賃金の改定率」は1.9%となっています。
改定額や改定率には、定期昇給だけでなく、ベースアップや手当の改定なども含まれているため単純比較はできません。
しかし、時給50円アップがもつ意味の大きさはお分かりいただけるのではないでしょうか。
参照:厚労省HP
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/jittai/16/index.html
派遣として給料アップを目指す方法
派遣社員は定期昇給があるわけでもなく、勝手に給料が上がることはありません。
自ら働きかけて給料アップにつなげていくことが基本。
では、どのように給料アップを目指せばいいのでしょうか。
ここでは、派遣社員が給料アップを目指す方法を紹介します。
給料交渉は誰にする?
派遣社員が給料を上げてほしいときは、派遣会社の営業担当に交渉します。
営業担当が積極的に交渉の場を提供してくれるわけではないので、自分から切り出しましょう。
なぜ派遣会社の営業担当に交渉するのかと言うと、理由は2つ。
1つは、給料の支払い元が派遣会社だからです。
派遣先の人にいくら給料交渉しても、「派遣会社の人に相談してください。」と言われてしまうでしょう。
2つめは、その給料の原資は、派遣会社が派遣先に請求する派遣料金からなるため、派遣先とも交渉が必要だから。
その交渉をおこなってくれるのが派遣会社の営業担当なので、営業担当を動かさない限りは給料アップは実現しないのです。
給料アップにつながりやすい時期
派遣の給料交渉は、いつでもいいわけではありません。
派遣社員の給料アップは、契約書を再度取り交わす必要があるため、派遣会社、派遣先双方にとって非常に面倒な作業だからです。
交渉すべき時期は、契約更新のタイミング。
1年以上の長期契約であれば、1年に1回、3月や9月などの決算前に、派遣会社が派遣先に対して派遣料金を上げる交渉をおこないます。
更新時期が来る少し前や、派遣会社の交渉時期の前を狙いましょう。
日頃の働きぶりと人間関係が重要
しっかり仕事をしていない人がいくら「給料を上げて」と言ったところで、派遣会社や派遣先の人を納得させることはできないでしょう。
派遣に限ったことではありませんが、給料アップには日頃の働きぶりが物を言います。
また、派遣会社、派遣先ともに、良好な人間関係を築けているかも重要です。
派遣先が「とてもよくやってくれています。」と言えば派遣会社の営業担当も交渉しやすいですし、派遣会社にとっても重要な存在ならば他の派遣会社に取られたくないため、交渉にも積極的になるからです。
給料アップにつながるスキル
給料を上げるためには自身のスキルを磨く努力をしたいところ。
とはいえ、派遣で役立つスキルでなくては意味がありません。
派遣に求められるスキルの筆頭はOAソフトを使いこなすスキル。
エクセル、ワード、パワーポイントなどはどの職種であってもあれば役立ちます。
ほかには、英語関連や簿記などもあると仕事の選択肢が広がり、スキルの証明になれば給料アップの交渉材料に。各派遣会社では、これらのスキルアップを支援する制度が充実していて、無料で学べるものも多くあります。給料アップにつなげるためにも積極的に利用しましょう。
今の職場に固執するより次の派遣契約を狙う
契約途中で給料をアップさせたり、同じ派遣先で昇給するよりも、もともと給料が高い仕事を探す方が近道。
今の職場ではなく次の派遣契約を結ぶときに、いかに条件のいい仕事を紹介してもらうかがカギになります。
働き慣れた職場で昇給したいという気持ちはわかりますが、派遣のメリットを最大限に生かすなら、次の契約に備えてスキルアップをしておくといいでしょう。
派遣社員も給料アップが可能!
派遣は、派遣会社と派遣先との三者間で成り立つ雇用形態のため、給料アップのためには派遣会社、派遣先双方への働きかけが必要です。
給料交渉の適切なタイミングを見極め、交渉ステージに立てるだけのスキルを磨くことで、昇給や好条件の案件を紹介してもらえる可能性が広がります。
「バリバリ稼ぐ派遣」を目指していきましょう。
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