介護資格は必要なの?王道4資格&スキルアップにおすすめの厳選5資格を紹介!
- カテゴリ名:業界・職種・企業研究
介護業界へ転職したい人、介護業界内でキャリアアップしたい人は、介護資格が気になりますよね。
介護業界で働くには資格が評価や仕事領域決定の鍵となります。
介護資格は必要なのか、どんな介護資格があるのかをぜひ知っておきましょう。
ここでは、介護資格の必要性や王道4資格、スキルアップにおすすめの介護資格5つを紹介します。
介護資格の必要性と実態
介護業界への転職を考えている方は、資格がなくても転職できるのか、介護の現場でどの程度資格が求められるのかが気になるところでしょう。
ここでは、介護業界で働くうえでの、介護資格の必要性と実態を紹介します。
介護業務の多くは無資格でもできる
介護業界への転職は無資格でも可能で、介護業務の中には無資格でできるものも多数あります。
たとえば、介護業務の基本である掃除や整理整頓、洗濯や買い物など。
求人募集の際は「介護補助」や「介護助手」などの名称で掲載されており、求人も比較的見つけやすいと言えます。
無資格でもできる業務で経験を積んだうえで、介護資格取得を目指していく方も大勢いますよ。
介護資格保有者と無資格者では給与が違う?
無資格で介護業界に入っても、「やっぱり資格を取得したい。」と感じるケースが多くなります。
理由はさまざまですが、1つは給与の違いがあります。
もともと介護業界は低賃金が問題視されており、無資格の場合だと基本給は最低賃金に近い水準も珍しくありません。
しかし、評価が高い資格を取得するほど給与が上がっていくケースが多くなるため、給与アップのために資格取得を目指す方が多いのです。
介護資格取得はステップアップに必須
介護の仕事は資格によってできることと、できないことがあります。
周りの職員ができて自分だけできない業務があれば悔しさを感じ、「もっとこんな仕事をしてみたい。」と思うことでしょう。
雇用主である施設にとってみても、職員にはさまざまな業務を担当してもらいたいもの。
「資格を取得してほしい。」と言われることもありますよ。
介護資格の王道4種類と概要を知ろう!
介護資格とひとくちに言っても、介護資格には実にさまざまなものがあります。
現在無資格の方は目移りしてしまうでしょうが、まずは王道資格の種類と概要を知っておきましょう。
介護業界の中では「4大資格」と呼ばれることもあり、必ず耳にする機会がある資格ですよ。
まずは目指したい「介護職員初任者研修」
介護資格の中でもっとも基本的な資格であり、介護職員の多くが修了しているのが「介護職員初任者研修」です。
従来あった「ホームヘルパー2級」相当の資格で、介護資格の礎となり、介護の基本的な知識や技術、高齢者との接し方、介護福祉の考え方などを学びます。
受験資格には学歴も年齢も問われず、介護未経験者でも受験できます。
無資格者に比べると、利用者の体に直接触れる「身体介護」ができるようになるため業務領域が一気に広がります。
介護の仕事に携わるなら、まずは目指したい資格と言えるでしょう。
次なるステップに「実務者研修」
初任者研修の次は「実務者研修」です。
より実践的な知識と技術の習得を目指し、介護関連制度や医療的ケアなども学びます。
従来の「介護職員基礎研修・ホームヘルパー1級相当」が一元化され、現在では介護福祉士の受験資格ともなっています。
実務者研修も無資格、未経験から目指すことが可能ですが、初任者研修修了者に比べると受講期間は長くなります。
実務者研修を修了すると「サービス提供責任者」として、訪問介護計画の作成や現場介護職のマネジメント業務などもできるようになります。
国家資格「介護福祉士」取得で仕事の幅を広げる
介護業界で働くなら1つの目標となるのが、国家資格である「介護福祉士」です。
介護福祉士の受験には、これまでの研修と異なり、実務者研修修了と実務経験3年以上が必要とされるため、介護職員としての専門性を証明する名刺代わりともなる資格です。
※養成施設等を卒業していない場合のルート
勤務先や利用者からの信頼もぐっと上がり、現場リーダーを任される機会も増えてくるでしょう。
介護のプロとしての強い自覚を持ち、やりがいにもつながります。
近年の合格率は60~70%ほどで推移しており、それほど難易度が高いわけではありませんが、受験資格を得るまでが1つのポイントとなります。
管理者になるなら「ケアマネージャー」
ケアマネージャー(介護支援専門員)は、ケアプランの作成やサービス事業者との調整をおこなう、介護保険のスペシャリストです。
介護保険知識はもちろん、利用者の状態と課題を明らかにして最適なプランを作成する課題分析力が求められます。
ケアマネージャーになるには、医療福祉系の法定資格を保有するか、相談援助業務に携わっているかが前提となり、さらに5年以上の実務経験が受験資格として必要です。
ケアマネージャーになると現場での介護以外の業務にまで携わることができるため、管理者としてのキャリアアップにも期待できます。
スキルアップにつながるおすすめの介護資格5選
介護職員としてのスキルアップができるおすすめの介護資格があります。
王道4資格と比べると資格保有者も少なく、特定分野に特化しているため、持っておくと自分にしかできない仕事を任される可能性もありますよ。
ここからは、スキルアップにつながる介護資格を紹介します。
ケアマネの上級資格「主任ケアマネージャー」
ケアマネをすでにお持ちの方なら、「主任ケアマネージャー」を目指すのが1つ。
主任ケアマネは、ケアマネの指導や教育、支援や相談などをおこなうケアマネのリーダー的存在です。
一部の事業所では主任ケアマネの配置が義務づけられており、職場の選択肢が広がることにもなります。
受験資格として実務経験年数等が求められるためすぐに取得できるわけではありませんが、ケアマネの目標設定に最適です。
福祉全般に関わるなら「社会福祉士」
現場介護にとどまらず、福祉全般にかかわりたい、相談員として活躍したいなら「社会福祉士」もスキルアップにつながります。
同じ国家資格である介護福祉士に比べると介護業務においての専門性はないものの、福祉系大学や養成施設等の卒業条件があるため、やや取得しにくい資格です。
社会人から学校に入り直すのはおすすめできませんが、受験資格を満たしているなら目指すといいでしょう。
快適な住環境を提案!「福祉住環境コーディネーター」
高齢者や障がいを持つ方が自立して生き生きと生活するには、住環境の整備が重要です。
「福祉住環境コーディネーター」は、医療福祉と建築の知識を体系的に学び、専門家と連携しながら利用者に適した住宅改修プランを提案する仕事。
利用者や家族にとっては、介護業務だけでなく、住環境の提案までおこなってくれる介護職員がいれば高い満足度につながるでしょう。
需要の高まりに期待できる「認知症ケア専門士」
認知症の利用者に対して専門的な知見から対応できるプロとして「認知症ケア専門士」のニーズが高まっています。
受験には認知症ケアに関わる施設での実務経験が必要ですが、介護福祉士等のその他介護資格とあわせて取得される方が増えています。
「超高齢化社会」の日本では、将来的な需要の高まりにも期待できるおすすめの資格です。
仕事領域が広がる「喀痰吸引等研修」
介護現場では喀痰吸引や経管栄養などを必要としている利用者が大勢います。
喀痰吸引等は医療的ケアのため、従来は医師や看護師、一定基準を満たした施設や介護職員しかおこなうことができませんでしたが、現在は介護職員でも研修修了すれば携わることができます。
介護福祉士資格や一定の条件を満たした人であれば研修受講が可能なため、自身の仕事領域を広げていきたい人は受講されるといいでしょう。
介護資格取得でキャリアを広げよう!
介護業界で働くために資格は必須ではありませんが、資格手当がついたり、仕事の幅が広がったりと、自分自身にとって必ずプラスになります。
介護業界の中でキャリアを広げていくためにも、目標を持って介護業務に取り組むためにも、ぜひ介護資格の取得を目指してみましょう。
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