介護資格の難易度が気になる!王道資格から仕事に役立つ資格まで資格難易度まとめ
- カテゴリ名:業界・職種・企業研究
介護業界でのキャリアアップに欠かせない資格取得ですが、気になるのはその難易度ですよね。
「自分にも取得できるのだろうか。」「学習時間や合格率はどれくらい?」など、難易度が高くないか不安に感じる方も多いでしょう。
資格取得のためにお金や時間がかかることを考えると、介護資格の概要や仕事への影響、難易度をよく調べてから取り組むべき。
ここでは、介護資格の難易度について、資格のタイプ別に紹介します。
4大介護資格の難易度は?
介護資格は数多くあるため、一体どの資格から調べていけばいいのか分からない方も多いでしょう。
まず確認すべきは、介護資格の王道と言うべき資格について。
ここでは、「介護4大資格」の難易度を紹介します。
介護資格の第一歩「介護職員初任者研修」の難易度
多くの介護職員が修了しており、介護資格の基礎となるのが「介護職員初任者研修」です。
基本資格とあって、修了までの受講期間は1~3ヶ月程度と短め。
受験資格も定められておらず、介護経験や年齢、学歴なども問われないため、学生でも受講することができます。
他業界から介護業界へ転職する方では、初任者研修を修了してから応募するケースも多いですよ。
難易度は低いと言えるでしょう。
実践スキルを習得!「介護職員実務者研修」の難易度
介護職員初任者研修より一歩進んだ研修が「介護職員実務者研修」。
介護知識や技術についてさらに専門性を高め、介護職としてのプロを育成するための研修となっています。
実務者研修を修了すると「サービス提供責任者」になることができ、「介護福祉士」の受験資格の一部にもなるため、介護業界内でのキャリアアップを目指す方の多くが修了しています。
実務者研修も、介護経験や年齢、学歴等の受験要件がありません。
受講期間は保有資格によって1~6ヶ月程度と差がありますが、座学と実技講習をあわせて450時が必要なため、初任者研修よりは難易度が上がります。
とはいえ、受講途中で投げ出しさえしなければ、比較的難易度は低めです。
国家資格「介護福祉士」の難易度
現在のところ介護系唯一の国家資格である「介護福祉士」は、介護のスペシャリストとして、知識や技術が認知されている資格です。
国家資格であることから難易度が高いと思われがちですが、実は合格率は高水準。
近年の合格率は60~70%程度で推移しており、ほかの国家資格と比べても難易度は低いと見られています。
ただし、単純に合格率のみで難易度を考えることはできず、介護福祉士の難しさは受験資格にあります。
福祉系高校や養成施設を卒業していない社会人が取得するには、実務経験3年以上と実務者研修修了が必須のため、未経験から介護福祉士を目指すには最低3年かけて受験資格を得る必要があります。
キャリアアップの王道「ケアマネージャー」の難易度
介護福祉士資格保有者が次に目指すのは「ケアマネージャー」。
ケアプランの作成や介護サービス事業者との調整をおこなう、介護保険の専門家です。
ケアマネージャーになるには「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格しなくてはなりませんが、難易度はぐっと上がります。
近年の合格率は13~19%程度で推移しており、簡単ではありません。
受験資格も厳しい基準が設けられていることから、介護資格の中でも難易度が高めの資格と言えるでしょう。
ちなみに、ケアマネージャーの受験資格は、2018年以降の受験から変更になっていますが、法定資格保有か相談援助業務に従事し、それぞれ5年以上の実務経験が求められます。
※各都道府県の試験実施団体によって異なります。
仕事に役立つけど取得しやすい難易度低めの介護資格
難易度が高い資格や研修にチャレンジする前に、まずは難易度が低い資格取得を考えたい方もいるでしょう。
難易度が低いと言っても、介護の仕事に役立つことが重要。
ここでは、仕事に役立つけど難易度低めの介護資格を紹介します。
医療的ケアができる「喀痰吸引等研修」
「たん吸引」ができる人は看護師等に限られていましたが、現在は「喀痰吸引等研修」修了と認定によって介護職員でも可能となっています。
未経験から喀痰吸引等研修を修了するには「登録研修機関」での研修を受ける必要があります。
受験資格は原則不要で、受講期間も数週間~1ヶ月程度が目安となっており、難易度は高くありません。
ただし、勤務先が「登録喀痰吸引等事業者」として登録しているか、登録予定である必要があります。
いくら意欲があっても勤務先が登録事業者でないと研修受講ができませんので、まずは勤務先に確認してみましょう。
※登録研修機関によっては別途受験資格を設けている場合があります。
重度介護者に関わるなら「重度訪問介護従事者」
重度障害を持たれる方の訪問介護をおこなう専門職である「重度訪問介護従事者」。
身体障害だけでなく知的障害や発達障害等も含まれており、需要が高い職種です。
重度訪問介護従事者になるには、指定事業所で重度介護従事者養成研修を受ける必要がありますが、受験資格も試験もなく、受講期間は5日程度と短め。
介護資格の中ではかなり難易度が低く、取り組みやすいと言えます。
基礎資格があれば取得しやすい「介護予防運動指導員」
健康寿命を保つことの重要性が叫ばれる中、要介護状態や身体機能の低下を防ぎ、健康で自立した生活を送るための指導をおこなうのが「介護予防運動指導員」です。
将来性に期待ができ、ほかの介護資格とあわせて取得することで業務領域がアップするおすすめの資格です。
受講期間が1ヶ月程度、合格率も90%超と難易度は低め。
受験資格として介護福祉士などの指定資格がありますが、初任者研修や実務者研修でも2年以上の実務経験があれば受験できます。
仕事にすぐ活かせる「高齢者コミュニケーター」
高齢者とのコミュニケーションをスムーズにおこない、信頼関係構築に役立つのが「高齢者コミュニケーター」。
介護現場において高齢者とのコミュニケーションが上手くいかないと感じている方は取得すべき資格です。
受講期間はおよそ3ヶ月ですが、受験資格も試験もなく、受講するだけで取得可能ですから、難易度は低いです。
この資格のみで手当がつくことはありませんが、すぐにでも仕事に活かせるのが魅力です。
難易度高め?その他の国家資格や公的資格
せっかく資格取得を目指すなら、難易度が高い資格にも挑戦したいと考える方も大勢います。
介護の仕事に活かせる難易度が高い資格はあるのでしょうか。
ここでは、難易度が高めの国家資格、公的資格を紹介します。
福祉業界全体で活躍するなら「社会福祉士」
国家資格である「社会福祉士」は、介護福祉業界で幅広く活躍したいなら価値ある資格です。
合格率は30%弱と難易度が高いとまでは言えませんが、問題は受験資格。
福祉系大学等を卒業やルートによって実務経験も問われるため、受験資格を得にくい資格です。
その意味では、資格取得できる人が限られており難易度も高いと言えるかもしれません。
リハビリ系資格も介護業務と連動性が高い
「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」などのリハビリ系資格も、介護業務との連動制が高く、将来性も豊かな資格です。
資格自体の難易度が高いというより、社会人から受験資格を得るのが大変です。
通信講座等で学習することはできず、4年生の夜間大学などに通うことが一般的。
数百万円単位で費用がかかり、仕事と並行して学習することは容易ではありません。
将来性豊かな「福祉住環境コーディネーター」
「福祉住環境コーディネーター」は、介護福祉と建築知識を体系的に学び、介護サービス利用者が自由に心地よく生活するための住環境を提案する仕事です。
高齢化が進む日本では自宅での自立した生活がますます求められており、将来性が高い職業と言えます。
1級~3級まであり、2級と3級の合格率は50%前後と比較的取得しやすいものの、1級の合格率は1桁台と、かなり難易度が高くなっています。
難易度を知って介護資格の取得計画を立てよう!
介護資格は実にさまざまなものがあり、仕事への影響や難易度も大きく異なっています。
介護業界で働くには資格取得はキャリアアップの方法として最適ですが、やみくもに取得すればいいわけではありません。
お金も時間もかかりますし、介護の仕事に活かせなければ意味がありませんよね。
難易度や必要性をよく把握したうえで、介護資格の取得計画を立てていきましょう。
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