派遣の契約期間について知っておくべきこととは??気になる疑問を徹底解説!!
- カテゴリ名:転職の基礎知識Q&A
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派遣労働者の保護を定める労働者派遣法の改正により派遣労働者の派遣契約期間が変更されました。
改正されたのが、2015年という比較的最近であり、変更された派遣の契約期間について把握していない人もいると思います。
今回はそんな派遣の契約期間に関するいくつかの疑問を徹底解説したいと思います!
早速見ていきましょう!!
目次
派遣の契約期間とは?
派遣労働者はアルバイトや正社員と同質ではありませんが、有期雇用という共通点があります。
有期雇用とは、雇われる期間が決まっていることをいいます。
反対は無期雇用で終身雇用がこれに当てはまります。
派遣の契約期間が短くなったってホント?
2015年に派遣労働者について定める法律である労働者派遣法が改正されました。
2015年の同法改正ではかなりの変更点が生まれ、派遣契約期間についても変更点ができました。
派遣法の契約期間の変更点とは?
今まで、ソフトウェア開発、秘書、通訳といった特定の業務に従事する「政令26業務(専門26業務)」には派遣の期間に制限がなく、それ以外の一般的な派遣業務である『自由化業務」には、原則1年、最長3年という制限がありました。
しかしこの時の派遣法改正で、業務の種類にかかわらず一律で期間の区分が無くなり、すべての業務で次の2種類の制限が適用されるようになりました。
派遣先事業所単位の期間制限
派遣先の同一の事業所に対しての期間制限になります。
派遣労働者を受け入れられる期間は、原則3年が限度とされ、これにより派遣先(就業先)は、 3年を超えて派遣労働者を受け入れる場合、過半数労働組合等への意見聴取手続きが必要です。
派遣労働者個人単位の期間制限
派遣労働者に対しての期間制限になります。
同一の派遣労働者を派遣先の事業所における同一の組織単位に対し派遣できる期間は、3年が限度とされました。
もし同一企業の同一個人を3年以上継続して派遣したい場合は、在籍していた部署とは違う部署への配属を条件に3年以上の在籍が認められました。
ですので、例えばあなたが人事部に3年間いたとしたら、違う部署(ex.法務部など)へ異動すればそれまでいた企業に継続していることができます。
ただし、人事部1課から、人事部2課への異動はダメです。
あくまで部署間の異動です。
この制限があることで、派遣労働者が、過半数労働組合の聴取、もしくは違う部署への配属により同一の組織単位に継続して3年以上派遣されそうなときは、派遣先(派遣会社)に対して、派遣終了後の雇用を継続させるための措置(雇用安定措置)を講じることが、義務付けられました。
派遣の期間制限の例外
また、下記にあげた無期雇用や60歳以上の方などは上述した期間制限の対象外になるので、対象の方を派遣する場合は、例外として期間制限がないです。
- 派遣元事業主に無期雇用される派遣労働者
- 60歳以上の派遣労働者
- 終期が明確な有期プロジェクト業務に携わる派遣労働者
- 日数限定業務(1カ月の勤務日数が通常の労働者の半分以下かつ10日以下であるもの)に携わる派遣労働者
- 産前産後休業、育児休業、介護休業などを取得する労働者の業務に派遣する派遣労働者
派遣の契約期間は最短どれくらい?
派遣の最長は3年ですが、最短はどれくらいでしょうか?
一般的な契約期間は1か月、3か月、6か月、1年に分かれています。
ですので、最短は1~3か月となります。
派遣の契約期間を延長する方法とは?
軽く上述しましたが、派遣で契約期間を延長するには以下の方法があります。
- 契約期間満了後に、過半数労働組合から意見聴取をする(事業所単位の制限)
- 契約期間満了後に、違う部署へ異動する(個人単位の制限)
また、別の方法としては、3年後の契約満了後に行われる雇用安定措置において、勤め先企業に直接雇用をお願いする方法があります。
派遣で契約期間の途中で辞める・退職する方法とは?
「すごい、好条件だと思って働いてみたけど実際はブラックだった」「やりがいを感じない単調な仕事しか回されなくてもう限界」「回される仕事が正社員並みになってきて派遣なのに重責」など辞めたい理由は人それぞれですよね。
「辞めたいけど、契約期間途中でやめると違約金や損害賠償とか請求されたりしないかな…」と、心配になる方もいるかと思いますが安心してください。
派遣は契約期間途中であってもやめることができます。
途中でやめても、債務不履行により違約金、損害賠償を請求されることはありません。(あなたが芸能事務所に所属し、他の会社のような契約に比べ契約が強固な場合は除く)
派遣が契約期間途中でやめるまでのながれ
それではここで、派遣契約期間途中でやめる際の流れを見ていきましょう!
まずは派遣元の営業担当者に辞めたい旨を伝える
派遣社員が契約途中で辞めたい場合はまずは派遣元の営業担当者に伝えましょう。
絶対に派遣先企業に先に言ってはいけません。
というのも、あなたと雇用契約を結んでいるのは派遣先ではなく、派遣元です。
また、給料も派遣元から支払われます。
ですので、必ず先に派遣元に伝えましょう。
次に派遣先企業に連絡
次に派遣先での責任者の方にやめる旨を伝えましょう。
派遣元から直接伝えてくれることもありますが、派遣元から指示がある場合もあります。
派遣元から何か、指示がない限り勝手に派遣先にやめる旨を伝えるのは避けてください。
会社のものをすべて返す、引き継ぎ書の作成
派遣元、派遣先の順に期間途中にやめる旨を伝えたら、あとは1か月後にやめるだけです。
やめる際は、従業員証などの会社側のものをすべて返しましょう。
また、あなたのあとにくる派遣の方や、後継の方のために引き継ぎ書を作成しておくのもベターです。
派遣の契約期間についてまとめ
- 派遣の契約期間は最長3年間である
- 派遣の契約期間の最短は1~3か月(会社によってバラバラ)
- 契約期間延長の場合は、所定の条件を満たせば同一企業に3年以上在籍することができる
- 契約期間途中でやめる場合は、先に派遣元、そのあとに派遣先に伝える(ここ大事)
- 派遣元、派遣先の順で伝え終わったら、できれば後継者のために引き継ぎ書を作成する
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