派遣から正社員を目指すには?正社員との違いと適性を知り最適な手段を選ぼう
- カテゴリ名:業界・職種・企業研究
派遣社員の方なら、一度は正社員への道について考えたことがあるのではないでしょうか。
正社員の方が何かと恵まれていると一般的には言われますよね。
ただ、正社員には適性があり、自身の希望を探っていくと派遣の方が向いていることもあります。
正社員と派遣社員との違いを知り、正社員を目指す場合は最適な手段を選びたいですね。
ここでは、派遣から正社員になる方法、両者の違い、どんな人が正社員を目指すべきかを紹介します
正社員を目指す前に知っておきたい派遣との違い
働き方の多様化が進む現代、正社員にこだわる必要性について考えたことがあるでしょうか。
派遣から正社員を目指すには、「なぜ正社員になりたいか。」を知るところから始めましょう。
その理由を探るために、ここでは正社員と派遣との違いを解説します。
給与や待遇、福利厚生が有利に?
一般的に、給与や待遇、福利厚生などは、正社員の方が派遣より有利と言われます。
ただ、本当にそうかはケースによります。
例えば正社員でも、月収20万円に満たない給与で賞与も退職金もない、といったケースは普通に存在しています。
劣ると思われがちな派遣ですが、実は意外と時給が高め。
残業なく帰る契約もあるため、時給で比較すると、何かとサービス残業が伴う正社員より多いこともあります。
福利厚生は、大企業以外では正社員でもさほど恵まれていないのが実情。
派遣の場合は派遣元の福利厚生制度を利用できるなど、それなりに充実しています。
もちろん、圧倒的に正社員が有利なケースもあり一概には言えませんが、大切なのは正社員という形より、実際にどうかということではないでしょうか。
安定雇用が保たれる
正社員といえば雇用の安定と言う方もいるでしょう。
派遣期間が原則として最大3年という派遣に比べると、長く働き続けることができますね。
数か月単位での契約更新が多い派遣社員の場合、更新時期のたびに精神的に不安にもなります。
ただ、正社員であっても倒産、解雇のリスクはありますし、近年はメンタルの不調などで自主退職する人も多くいます。
派遣であれば契約期間満了とともに職場を変えることができるため、人間関係などで深く悩む必要もないのかもしれません。
正社員が必ず安定しているというわけではないということですね。
仕事の範囲が異なる
正社員と派遣で大きく違うのは仕事の範囲です。
正社員の場合は仕事内容について細かく契約を取り交わすわけではなく、基本的に「求められれば何でもやる」というスタンスです。
一方派遣社員の場合は仕事の範囲があらかじめ明確で、契約外の仕事をやる必要はありません。
契約を逸脱すれば派遣会社と派遣先との派遣契約違反になってしまいますから、派遣先もこのあたりはかなり気を使う部分です。
残業に対する考え方が違う
正社員として働くのに「残業は一切しません」は、正直通りづらい主張ですよね。
残業にならない工夫はできますが、突発的な対応やトラブルなどでどうしても残業になることはよくあります。
派遣社員は残業の有無が選べます。
残業なしの契約を選べば、毎日定時でしっかり帰ることができます。
時給で動く派遣社員ですから、残業させるとダイレクトに人件費に影響するということもあり、派遣先も残業をさせないでしょう。
責任が重くなる
仕事は本来どんな立場の人がおこなうにしても、取り組む本人が責任をもつべきです。
派遣であっても仕事への責任がないということはありません。
ただ、責任が重い仕事はやはり正社員に任せるという風潮はどの会社にもあります。
その分賞与や退職金などで正社員には還元されますから、派遣社員にとっては責任が重た過ぎる仕事は「割に合わない」仕事になります。
人事異動で転勤の可能性も
派遣社員は派遣契約にもとづく働き方をしますから、働く場所、期間、仕事内容などすべて事前に決まっています。
職場が変わる場合は新たな派遣契約になりますから、望まない場合は派遣会社との相談で拒むこともできます。
一方正社員は人事異動がつきもの。
異動の裁量権は会社側にあり、社員は正当な理由なく異動を拒むことはできません。
希望しない職場、仕事をする可能性は大いにあるでしょう。
全国に支社や支店がある会社の場合は県外転勤もあり得ます。
派遣から正社員になるには?パターンを紹介
派遣から正社員になるにはどんな方法があるのでしょうか。
どの方法で正社員を目指すかによって、成功確率やかかる時間も変わってきます。
パターンを知り、適切な方法を選びましょう。
派遣先で正社員登用試験を受ける
長期派遣の場合など、長く同じ派遣先で働いていると「ここで正社員になれないかな?」と期待する気持ちがでてきます。
仕事は十分慣れ、職場の人とも良好な関係を築いている場合は、派遣先で正社員でなれたらいいですよね。
ただ、派遣から正社員登用は狭き門です。
そもそも登用制度自体がない会社も多く、仕事ぶりがかなりの高評価で、よほどいい上司に恵まれない限りは推薦を得ることも難しいのが実態。
正社員になれる保証は全くないため、淡い期待は禁物です。
派遣社員としての経験やスキルを元に転職活動
派遣社員として得た経験やスキルを元に、正社員求人に応募する方法です。
派遣であったことがネックになると思われがちですが、活かせる経験やスキルをしっかりアピールできれば十分に転職可能。
いつ来るかわからない正社員登用のチャンスを狙うより、現実的で手っ取り早い方法です。
紹介予定派遣で正社員になる
派遣期間満了後、派遣先と派遣社員の合意によって派遣先の正社員になれるのが、紹介予定派遣です。
正社員として最初から雇用されるより、仕事や職場の雰囲気、人間関係などをじっくり見極めることができるため、リスクが少なくかなりメリットがある制度です。
ただ、紹介予定派遣を紹介してもらえるのは若い人が中心であったり、件数自体が少なくなかなかチャンスが巡ってこないことも。
紹介予定派遣の話をもらえたら、ぜひともチャレンジしたいですね。
こんな人は派遣から正社員を目指そう!
派遣から正社員を目指すべきなのはどんな人でしょうか。
どんな人でも正社員を目指すべきとは言えませんから、自分の適性をしっかり見極めてみましょう。
ここでは、派遣から正社員を目指したい人の特徴を紹介します。
生涯収入をアップさせたい
派遣は時給こそ高めですが、賞与や退職金がないというケースは多くあります。
長年派遣として働くと、正社員の場合に比べ生涯収入がどうしても低くなりがち。
預貯金を増やしたい、老後のために備えたいなど、生涯収入をアップさせたいなら、賞与や退職金がある会社の正社員を目指すべきです。
幅広い仕事を担当したい
毎日同じような仕事ばかりでは飽きてしまう、自分の力を試すためにも幅広い仕事を担当したい、といった希望があるならやはり正社員です。
契約に縛られない仕事ができるため、やる気があればどんどん新しい仕事にチャレンジできるでしょう。
同じ会社で長く働きたい
ころころと職場が変わるのは正直疲れる、人間関係を一から構築するのはもう嫌だ、などと同じ会社で長く働きたい希望があるなら正社員です。
必ず長くいられる保証はありませんが、契約更新が基本の派遣社員に比べれば可能性が高いでしょう。
残業や異動も覚悟ができている
残業がどうしてもできない、希望しない仕事をしたくないという理由で敢えて派遣社員を選ぶ人がいます。
反対に、残業や異動も全くかまわないという人は、派遣を選ぶ必要性は低くなるでしょう。
バリバリ働きたい、いろいろな仕事を経験したいという意欲がある証ですから、ぜひ正社員を目指しましょう。
派遣から正社員を目指すなら適性と方法を確認
派遣から正社員を目指すなら「なんとなく正社員の方がよさそうだから」ではなく、正社員になりたい理由を考えることが大切です。
正社員絶対主義という考えは現代においては違和感があり、正社員があわない人もいるからです。
自分には正社員という働き方があっていると思えば正社員を目指すのが吉。
正社員への道は年齢による壁もありますから、最短ルートで目指していきましょう。
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