年収をアップさせるための転職ノウハウ。成功パターンと落とし穴とは?
- カテゴリ名:転職の基礎知識Q&A
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転職に求めるものとして上位にあがるのが「年収アップ」。
お金は生活の基盤になりますから、年収アップをぜひ叶えたいですよね。
年収アップ転職には成功しやすいパターンと落とし穴があります。
転職活動の方向性を決めるうえで、成功しやすいパターンを参考にするのは一つの方法です。ここでは、年収アップが成功しやすい転職活動のパターンと、年収アップを狙うときの注意点を紹介します。
年収アップが叶いやすい転職活動パターン
年収アップが叶いやすい転職活動にはいくつかのパターンが存在します。
最終的には個別の企業を調べる必要はありますが、方向性を定めておくことで成功確率が高まるでしょう。
ここでは、年収アップにつながる活動パターンを紹介します。
大幅アップを狙うか安定した上昇を狙うか
年収アップとひとことで言っても、一時的に大幅アップしてその後の年収が変わらないパターン、一時的なアップは少なくても、毎年昇給がおこなわれるなど安定的に上昇していくパターンとあります。
もちろん、短期的にも大幅アップし、継続昇給もおこなわれることが一番ですが、決して簡単ではありません。
大企業を中心としてハードルが高い転職になることは間違いないでしょう。
今後も転職を繰り返してキャリアアップしていくことを前提とするのか、最後の転職にして落ち着きたいのかで話は変わってきます。
自身のキャリアプランとともにどんな年収アップを目指すのか考えてみましょう。
ミドル層なら管理職狙いで年収がアップする
若手有利と言われた転職市場にも変化が起きており、30代、40代のミドル層の求人が活発化しています。
この世代には次世代管理職、マネジメント能力を求める企業がほとんどなので、転職して管理職を狙うなら今はチャンスのときです。
同じ業界内や給与相場が近い企業への転職であっても、役職が変われば当然給与も変わります。
年収が大幅にアップする可能性がありますので挑戦してみてもいいでしょう。
異業界への転職は意外とアップしやすい
経験やスキルがすぐに活かせる同業他社への転職は、内定確率が高い転職の王道パターンですが、給与相場が近いため年収アップにはつながりにくいことも。
職種は変えず、業界だけを変えるという、「部分的に経験を活かす転職」であれば意外と年収アップにつながりやすいですよ。
例えば同じ事務職でも、介護や保育業界ではどの職種も相対的に年収が低く待遇の悪さが問題になっています。
勢いがあるIT業界や、東京オリンピック需要が期待できる宿泊、建築などを選ぶだけで、同じような事務仕事でも年収アップにつながることはありますよ。
もちろん、企業によって差はありますからしっかり調べることは基本です。
とにかく年収を上げたいなら営業職が手
今よりとにかく年収を上げたいと、年収に対しての意欲が大きい人は営業職を選びましょう。
それも、歩合がつく成果報酬型の給与形態の営業職です。
どの企業でも随時募集している職種で求人数も多いですし、努力次第で大きく年収を上げることが可能な職種の筆頭です。
手を抜けばアップどころかダウンする可能性もあるためリスクはありますが、一般事務や現場の介護職など、低賃金の職種からの転職であれば、それなりの結果でも年収アップにつながりやすくなります。
ノルマがあったりと精神的に大変な面も多いですが、年収にこだわるなら見逃せない職業でしょう。
自身の適性年収を知り給与交渉を行うことが大切
転職活動では給与交渉を行うことがありますが、上手に年収アップできる人は、自分の適正年収を心得ています。
実力から大幅に外れた年収を求めても「自分の経験やスキルを客観視できていない」としてマイナス評価に。
内定すらもらえない可能性も高いでしょう。
転職市場における適正年収を確認したうえで転職活動すれば、年収アップに何が必要なのかを導き出して努力することもできます。
「〇〇ができるからもっと給与をください。」と、貢献の度合いを論理的に述べて希望につなげることも可能。
根拠ある給与交渉ができる人は高評価につながり、年収アップが叶いやすくなります。
Uターン転職で年収アップが叶う?
都会から地元に帰って転職するUターン転職も年収アップの一つの方法です。
都会にしかないと思われがちな大企業や優良企業は地方にもあり、地元密着で大きな業績をあげている企業もしっかり存在していますよ。
全体としては、都会にある企業の方が給与相場は高いものの、家賃相場も高く生活が苦しいという人も多いでしょう。
家族や知人を頼ることもできるUターン転職ならば出ていくお金が少なくなり、実質的な年収アップと言えることも。
ただし、地方の物価は住居費以外は都会とあまり変わらないこともあるので、生活にかかる費用を確認することも大切です。
手取りはアップしなかった!?年収アップ転職の落とし穴
表面的には年収アップにつながると思って転職したのに、実際には手取りが減って年収ダウンしてしまうケースもあります。
応募先の給与を見るときは全体像を把握することが大切ですよ。
ここでは、年収アップを目指す転職での注意点を解説します。
基本給が上がっても手当がなくなった
募集要項を見るときにまず基本給を確認する人も多いでしょうが、「基本給アップ=年収アップ」が必ず成立するとは限りません。
例えば各種手当。
住宅手当、扶養手当など福利厚生面の確認は重要です。
基本給がアップしても、前職でついていた手当がなくなったことで総支給額が減ってしまえば無意味ですよね。
長期的に見ると退職金があるかどうかもポイントに。
毎月の手取りと、勤め続けたときのトータルでの収入がどう変わるのかをしっかり見極めましょう。
福利厚生が充実しているかどうかは、額面的なもの以外にも、従業員への還元をどの程度考えているか、会社の考え方にも関わってきます。
「従業員の働きやすい環境をできる限り整えたい」という思いがある企業の方が、やはり福利厚生は充実しています。
長い目で見てどちらの企業を選ぶかということですね。
給与は高いが賞与がない
給与が数万円単位で上がっても、賞与がない場合は年収ベースで下がることがあります。
毎月の給与だけでなく賞与にも注目してみましょう。
賞与があるかないかは年収だけでなく、モチベーションにも関わってきます。
業績の影響を受けやすい賞与はあてにし過ぎるのは危険ですが、やはり「賞与がアップするよう頑張ろう。」という気持ちにはなりやすいですよね。
結果的に従業員の士気が高まり、会社の業績や安定性、社員全体の年収底上げにつながることも。
賞与は今や多くの企業で採用している制度なので、賞与がない企業は「賞与をださない」か「賞与をだせない」かどちらか。
どちらにしても、納得できる理由があるのかは考えてみてもいいでしょう。
従業員の経費負担が大き過ぎる
給与も賞与もアップして退職金もあるから、完全に年収アップが叶ったと思うのは待ちましょう。
残るは出費の問題があります。
例えば従業員の私用車を仕事に使わせ、車両手当などを定額支給している企業の場合。
車の維持費というのは想像以上にかかるもので、ガソリン代だけでなく、税金、車検代、保険料、経年劣化による買い替えなどさまざまな実費が発生します。
車両手当だけではまかなえないことがほとんどなので、実質的にはかなりの経費負担を押し付けられていることに。
ほかにも、ノルマを達成しない場合は商品の自腹購入が暗黙のルールになっているなど、ブラック要素が強い企業も存在しています。
会社からもらえるものだけでなく、実際に出ていくお金はどれぐらいあるのかも調べておきましょう。
年収アップは見た目に惑わされないことが大切!
どうせ転職するなら年収アップしたいとは多くの人が思うことですが、募集要項の内容や見た目の給与だけに惑わされてしまうと、本当の意味での年収アップが叶わないこともあります。
成功パターンを知るとともに、全体像を見つめる冷静さをもち、転職成功につなげていきましょう。
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