職種の一つである「事務」とはどんな仕事なの?
- カテゴリ名:転職の基礎知識Q&A
- 投稿日:
就職活動を行う際に、皆さんはどのようなポイントに注目をするでしょうか。
就業時間や給与、残業の有無や賞与など様々な点に注目をすることだと思いますが、一番に考えるのが「職種」ではないでしょうか。
ですが一言で職種と言ってもその種類は本当にさまざまです。
そこで今回は数ある職種の中でもよく耳にするものの多様な種類がある「事務職」について、詳しくご説明していきます。
よく耳にする「事務職」って一体どんな仕事なの?
就職活動を行う中で求人票や企業募集ページにてよく「事務職」という言葉を目にするかと思います。
デスクに座って行う安定した仕事というイメージの多い事務職ですが、具体的にどんな仕事をしているかを知っていますか。
事務職の種類をご説明する前に、まずは大まかな事務という仕事をご説明していきます。
事務職の具体的な業務内容をご紹介します!
事務職というと安定したイメージと共に、落ち着いて働ける、楽そうなイメージを持っている人も居るかと思いますが、決してそうではありません。
事務職とは主に個人や部門のアシスタントやサポートをするのがメインの仕事となります。
自身のアシスタントするべき対象が円滑に業務を行うことが出来るように考え、サポートをしていきます。
また、多くの部署と関わり時には人や部署との間に立ち調整を行っていくなど意外と人との関わりが多い職種であるとも言えるでしょう。
事務はどんなことを求められるの?
では、事務職を行ううえでどのようなことが求められていくのでしょうか。
他の職種と同様に仕事面での正確さや迅速さはもちろんのことですが、他にもアシスタントを行ううえで周囲への気配りができ、相手のことを考え先回りして行動が出来ることなど、対人関係を円滑に進めることを求められます。
またサポートという仕事の性質上、臨機応変に物事に対応できる力も必要となるでしょう。
一言で「事務職」と言っても種類はたくさん!
さて、大まかに事務という仕事について分かってきましたね。
それではここからは事務職の細かな種類についてご説明していきます。
種類をしっかりと把握し、自身の興味のある仕事が一体どのような事務なのかを把握してみましょう。
一般事務とは?
まず始めにご説明するのが一番耳にする機会の多い事務である「一般事務」についてです。
一般事務とは職場において電話対応や来客対応、データ入力や書類作成、郵便物の発送などの庶務的な業務を担当する事務のことを指します。
また事務というとデスクで行う仕事というイメージが強いかと思いますが、備品等の買い出しやお使いなどといった会社の外へ出かける業務を頼まれることもあります。
営業事務とは?
次によく耳にするのが「営業事務」ではないでしょうか。
営業事務とは営業担当者のサポートをメインとした受発注の処理や在庫管理、納品書や請求書などの発行を行う営業活動における庶務的な業務を行う事務のことを指します。
営業活動のサポートを行うという業務の特質上、一般事務と違い会社の取り扱う商品に対する知識が必要であり、またお客様のニーズに応えるべく臨機応変な対応が必要となります。
経理事務とは?
どのような企業にも必ず必要となる事務が「経理事務」です。
経理事務とは帳簿の作成や出納管理、予算作成や給与管理など会社の経理に関わる業務を担当する事務のことを指します。
企業のお金を扱う部署となりますので、何より業務への正確さが求められます。
その他の事務との大きな違いは、経理事務の仕事をするために簿記や会計の知識並びに資格が必要となる点です。
その為、事務の中でも専門職として扱われるケースが多く、簿記や会計の資格や知識を持っていることは大きな強みとなり求職のメリットとなります。
総務事務とは?
一般事務と混合されやすいのが「総務事務」です。
総務事務とは備品や消耗品の手配、福利厚生の対応、勤怠管理など総務に関わる業務を担当する事務のことです。
また、企業によっては採用業務や個人評価などの人事的業務のサポートを行う場合もあります。
業務の性質上、経営の中枢に関わるものが多く一般事務と比べて責任も重くなります。
秘書とは?
よく耳にする秘書という業務ですが、実はこの「秘書」も事務職のひとつなのです。
秘書の業務内容はよく知られている通り、会社の代表者や役員のサポートを行うものです。
具体的にはスケジュール管理や出張における各種手配、接待場所の手配や担当する代表者らへの同行などを行いますが、担当する代表者らの仕事すべてがスムーズに進むためサポートを行う必要があるためその業務は多岐にわたります。
担当する代表者らの仕事を不自由なく進めるため、物事を予見し、さまざまな事態に臨機応変に対応できるなど、周囲への気配りや観察能力が必要となるでしょう。
貿易事務とは?
「貿易事務」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
貿易事務とは商社、メーカー、船舶会社などの輸出および輸入業務を行う事務職です。
受発注や通関に関する手続き、倉庫の手配などを行いますが、その業務は輸出と輸入とで担当が分かれる場合がほとんどとなります。
貿易事務は語学力や貿易取引の把握、為替知識など他の事務職には無い独自の知識を求められ、求職の際には実務経験を重視されることもある専門職といえるでしょう。
受付事務とは?
デスクワークというイメージの強い事務職ですが、そんな事務職の中でも一番目にする機会が多いのが「受付事務」ではないでしょうか。
受付事務は来訪者や取引先に対する窓口となり施設案内を行ったり、用件を受け必要箇所への取次ぎを行ったり、電話応対を行うなど人と多く関わる仕事であり、企業にとっての顔となる部署となります。
デパートや百貨店、ショールームなど実際に目にしたり対応を受けた事のある人も多いことだと思います。
企業の顔となるため丁寧で適切な対応を行うことで企業全体のイメージアップに貢献することが出来る反面、自身の対応一つで企業のイメージを損ねてしまう可能性もあり、対人能力の高さが求められる仕事であるといえるでしょう。
医療事務とは?
私たちが実際に生活を行うなかでお世話になる機会が多いのが「医療事務」ではないでしょうか。
医療事務とは病院やクリニックにおける医療費の計算ならびに患者への対応を行うのが仕事となります。
医療事務というと専門職のイメージが強いかと思いますが、実は医療事務へ就くために必要な資格や免許はありません。
しかし、資格を取得することで求職時に有利となり、かつ即戦力として働けるなどのメリットも多いですので医療事務を目指す方は資格を習得しておくとよいでしょう。
介護事務とは?
医療事務と混同されがちで、私たちがあまり耳にする機会が無いのが「介護事務」ではないでしょうか。
介護事務とは福祉施設や医療機関、介護サービス事業所などにおいて利用者へのサービス説明や受付業務、介護報酬請求業務など介護に携わる事務を行う事務職となります。
サービス説明など施設においての知識が必要となり、介護職と兼任で事務を行う場合もあります。
学校事務とは?
学生時代に一度は目にしたことがあるのが「学校事務」ではありませんか。
小中学校、高等学校、専門学校や大学さらに予備校や学習塾などの教育機関において、施設の管理ならびに総務や経理業務を行うのが仕事となります。
具体的には施設や備品の管理、来客や電話対応と取り次ぎなどの総務業務や、経費の精算に伝票作成などの経理業務、さらに教室や施設の手配や郵便物の手配などの庶務業務を行います。
教職員との連携を図り、学校の裏方として運営を支えていく正に縁の下の力持ちと言えるでしょう。
学校事務が仕事を行う学校には「公立」「国立」「私立」と大きく分けて3つの種類があり、それぞれ就職のために必要な資格や試験が異なるのも大きな特徴であると言えるでしょう。
まだまだあります!事務の種類
これまで耳にする機会の多い事務職をご説明してきましたが、もちろん事務の種類はこれだけではありません。
英文レターや英文資料作成、英会話による電話対応などを行う英文事務や、専用端末などに的確にデータを入力していくデータ入力業務、契約書作成や法人登記など企業における法律部分を取り扱う法務など、事務にはまだまだたくさんの種類があります。
自身の関心のある仕事がどういった事務職に分類されるのかを調べてみると良いでしょう。
業務内容をしっかり把握し希望の事務を見つけよう!
いかがでしたか。
意外と知られていませんが、事務職には多くの種類が存在しその業務内容によって必要な知識や資格は大きく異なり、また業務内容も多種多様となっています。
事務職を目指している方、そして事務職に興味がある人はまずは自分が一体どのような仕事を行いたいのかを明確化し、希望する業務が一体どの事務になるのかを把握して求人活動を行いましょう。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
Twitter で仕事を旅するキャリアジャーニーを
フォローしよう!