第二新卒の転職でも志望動機を魅力的にするポイント
- カテゴリ名:今日からの転職活動
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第二新卒の転職!志望動機の基礎知識
日本では、およそ10年前から新卒採用で就職した人の約3割が3年以内で退職しており、採用市場の中で、中途採用にも新卒採用にも該当しない一定数の層を定義づけるために第二新卒という言葉が使われるようになりました。
第二新卒の転職での志望動機の基礎知識として持っておいていただきたいのが、新卒採用者の早期退職が増加するに伴って第二新卒の採用を行う企業は年々増加しているということです。
2016年のマイナビ中途採用状況調査によると、マイナビ転職で掲載されている求人のうち約80%が第二新卒の応募を歓迎しています。
採用枠が増えているのと同時にライバルもその分増えているということを心に留めて、転職活動を行いましょう。
新卒のときの志望動機は使えない
第二新卒の既卒や新卒との大きな違いは、就業経験があるかどうかです。
そのため、第二新卒での転職活動では、もちろん新卒のときの志望動機は使用できません。
第二新卒は、一度就職したのにも関わらず、なぜ短期間のうちに退職を決意し、転職活動をしているのかという点を特に意識した志望動機が必要です。
ここを明確に相手が納得するような内容にできなければ、かえって第二新卒のマイナス要素である「就職しても長続きしないのではないか」という懸念を助長させてしまうことにつながるため、きちんと筋の通った内容にしましょう。
自分だけが満足する志望動機にしない
企業が第二新卒の受験者を採用するメリットとして、社会人としての最低限のマナーは身に着けているという点、新卒とあまり変わらない年齢でフレッシュさがあり、転職した企業の風土や仕事の進め方に柔軟に対応できるという点も、企業側から見る第二新卒採用のメリットとして挙げられます。
自分だけが満足する志望動機にしないということを心がけて、企業や職種に関係なく共通するスキルである前述した二点は絶対に押さえておきましょう。
辞めたいから転職では成功しない
これから第二新卒枠で転職活動をしようとしている方の心へ留めておいていただきたいのが、「今の仕事を辞めたいから転職」では成功しないということです。
なぜならば「説得力のある志望動機を書くことが難しい」、面接試験に進めたとしても「志望理由が弱いためにキャリアプランが組み立てられない」などの理由で企業側が一緒に働きたいとは思わず、採用に至らないからです。
第二新卒の転職で説得力のある志望動機の作成ステップ
第二新卒の転職で説得力のある志望動機の作成ステップとしては、まず志望する企業・職種リサーチを必ずしてください。
そのうえで、自分の現在身に着けているスキルと照らし合わせてどこを重点的にアピールできるかを考えます。現在の職種と同じ職種を希望する際は、自分が数年の社会人経験で学び転職後に企業へ貢献できることを具体的に書きます。
もし、異業種への再就職を希望している場合も、今の仕事で身に着けたことでこれからも活かせることはあるはずなので、そこを掘り下げながら自分をアピールすると説得力のある志望動機になります。
企業や面接官の求める人物像を知る
第二新卒採用では企業や面接官の求める人物像を知ることが、新卒採用のときより重要です。
そのため、新卒採用のとき以上に、企業研究は念入りに行うことが大切です。
どの企業の採用試験にも対応できる志望動機では、当たり障りのないことしか書いていないということで企業側へは響きません。
採用担当者は「あなたが具体的にこの企業で何をしたいのか」「転職先がこの企業である理由」などを重視しています。
求められる人物像と自分の摺り合わせ
志望動機を書く際に、企業から求められている人物像と自分の摺り合わせを行いましょう。
ここを客観的に比較できると志望動機の説得力も増します。
求められている人物像と自分を比較・分析できる能力を持っているということも、社会人経験のなかで自分が身に着けたスキルとして、またこれから転職した先の企業で即戦力として活躍できるというアピールにもなります。
企業にメリットになることを入れる
第二新卒は社会人経験があるということで、新卒採用のとき以上に、より具体的な企業にメリットになることを入れることが重要です。
そうすることで、採用担当者はあなたがこの企業に入社したときのイメージが湧くと同時に、よりあなたへの関心が増します。
また、企業側にメリットになることを入れれば志望動機も書きやすくなります。
説得力のある志望動機の例文
例えば事務などのバックオフィスから営業へ異業種の転職を希望する場合に、説得力のある志望動機の例文がこちらです。
「現在は営業のメンバーが仕事をしやすいようサポートする業務を担当しており、営業のチームと協力して1つの目標に向かうことにやりがいを感じています。
業務のなかでお客様に頂いたお褒めの言葉を営業のメンバーから耳にする機会がよくあり、お客様と直接かかわる営業職に魅力を感じるようになり、営業職を希望いたしました。
営業職は未経験ですが、営業チームのサポートをしていたためこれまでに培ってきた営業職に関する知識を活かして努力いたします。」
第二新卒転職の志望動機は客観的な視点も参考に
第二新卒転職の志望動機は客観的な視点も参考にすることが大切です。
基本的に自分ひとりで活動することになる転職活動ですが、自分を冷静に分析できない面もあると思います。
そのため、一度考えた志望動機を客観的に見てくれる人へ添削してもらいましょう。
また、同時に社会人経験があるという前提なので言葉づかいや敬語は最後に必ずチェックしましょう。
転職サイトのノウハウ記事や例文を参考にする
第二新卒採用ではすべて自分で活動を進めなければなりません。
とはいっても社会人経験もまだ浅く、初めて転職活動をするということで、何から手を付ければいいか分からないという方がほとんどだと思います。
そのときは転職サイトのノウハウ記事や例文を参考にすることをおすすめします。
簡単に正しい情報を手に入れることができ、実はよく知らなかったビジネス上でのマナーや書類の書き方も載っているためぜひ目を通しましょう。
何度も練習&編集を重ねる
新卒転職に限った話ではありませんが、志望動機を書く際は何度も練習と編集を重ねるとより完成度の高い文章になります。
採用担当者はこれまでに多くの人の志望動機を読んでいるため、何度も書き直されて精査された文章かそうでない文章かということは一目瞭然です。
また、何度も練習することで自分のアピールしたいことを自分自身で再認識することにつながり、頭の中の整理にもなります。
第三者に聞いてもらい印象や意見をもらう
自分なりに考えた志望動機は必ず第三者に聞いてもらい印象や意見をもらいましょう。
自分だけで考えた文章には、必ず採用担当からの指摘ポイントがあります。
誰かに客観的に聞いてもらうことで、自分が気づいていなかった自分のアピールポイントが明らかになったり、文字や言葉づかいで修正すべき箇所がないか確認することができます。
転職エージェントのサポートを活用
第二新卒採用を受ける際には転職エージェントのサポートを活用するとより効率的に転職活動を行うことができます。
また、初めての転職活動なので失敗することなく自分の志望する企業・職種へ就職するためにもプロの力を借りましょう。
転職エージェンシーはどこも独自の強みを持っています。
例えばマイナビでは、マイナビジョブ20’sという若者に特化したサービスがあり、細かいサポートをうけることができます。
また、「リクナビNEXT」は自分の希望職種、業務経験、希望年収などを登録しておくとその経歴に興味を持った企業からスカウトメールが届くというシステムの「スカウトサービス」を利用することで、働きながら効率的に転職活動を行うことができます。
自己PRのポイントがより良くわかる
転職エージェンシーを利用することには、自己PRのポイントがより良くわかるという利点もあります。
転職エージェンシーはプロのコンサルタントですので、彼らとの面談で自分ではPRポイントとは思っていなかった面も実は強みだったという気づきもあります。
自分が志望動機でアピールしたいポイントを相談することで、プロの意見を取り入れながらより説得性のある文章を作成することができます。
また、客観的な意見を聞くことができる機会でもあるのでぜひ転職エージェンシーは利用しましょう。
履歴書の書き方や面接での自己PRのブラッシュアップができる
転職エージェンシーは企業と求職者の仲介役である以外にも、履歴書の書き方や面接での自己PRのブラッシュアップを行うという目的でも利用できます。
転職コンサルタントのプロが志望動機や職務経歴書などの添削を行ってくれ、フィードバックやアドバイスを受けることでより高い完成度へ仕上げることができます。
細やかなサービスとプロの意見を参考にして客観的に自己PRを考えることができます。
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