20代が正社員への転職を成功させるポイントは?20代の転職事情を解説
- カテゴリ名:業界・職種・企業研究
正社員としての転職を考えている20代は、「20代で転職してもいいのか。」「20代で正社員経験がなくても転職できるか。」など、さまざまな悩みがあることでしょう。
あれこれ考え過ぎる前に、20代の正社員転職とはどういったものかを整理することがおすすめですよ。
ここでは、20代の転職事情や企業が20代正社員に求めること、20代の正社員転職成功の秘訣を紹介します。
目次
20代の正社員転職事情を解説
20代で正社員への転職を目指す方は、20代という年齢が転職市場の中でどんな意味を持つのかを知っておきましょう。
転職活動を進めていく上で、何に注意すればいいのかが見えてきますよ。
ここでは、20代の正社員転職事情を解説します。
20代での正社員転職成功者は多い?少ない?
20代で正社員として転職できる可能性がどれくらいあるのでしょうか。厚労省実施の雇用動向調査「転職入職者の状況」を一部抜粋すると、性別、年齢ごとの転職入職率は下記の結果となっています。
【男性】
20~24歳 14.9%
25~29歳 13.6%
30~34歳 10.7%
35~39歳 7.5%
40~44歳 6.0%
【女性】
20~24歳 12.1%
25~29歳 14.7%
30~34歳 11.0%
35~39歳 8.8%
40~44歳 8.2%
もっとも高い年齢層は男女ともに25~29歳、続いて20~24歳と、20代の転職入職者が多いことがわかります。20代で正社員に転職するのは、他世代に比べて可能性が高いのですね。
20代での転職回数は何回までならOK?
20代の正社員転職希望者が気になるのは転職回数でしょう。
終身雇用制度が崩れた現在では、転職は当たり前という考え方が一般的。
転職経験があってもそれほど不利になるということはありません。
ただし、20代に関しては年齢が若いこともあり、転職回数が多いと企業として気になるところ。
具体的には、多くても2回までの転職回数でないと、忍耐力や適応性の点を懸念される可能性があります。
ポテンシャル採用は20代前半まで
20代が他世代に比べて何より優れているのは成長性。
経験やスキルが不足していても、将来的に貢献してくれればいいという考え方ですね。
こうした「ポテンシャル採用」は20代のみにおこなわれることですが、同じ20代でも年齢による違いがあります。
ポテンシャルに期待してくれるのは20代前半まで。
25歳を過ぎるとすでに経験年数が3年以上になっており、成長性だけでは物足りなくなってきます。
未経験職種への正社員転職は早めに
正社員転職を20代でおこなうと、未経験職種へ挑戦できるメリットもあります。
新卒時代には曖昧だった仕事への希望も、社会人経験を積み「本当はこんな仕事をやってみたかった。」と見えてくるでしょう。
ただし、年齢は若いに越したことはありません。
特に20代後半になると未経験で正社員転職を目指すのは厳しくなりますので、希望があれば早めに動き出すようにしましょう。
20代の正社員転職で企業から求められること
20代で正社員への転職を希望するなら、「企業にとってどんな人材が必要なのか。」を考えなくてはなりません。
企業視点に立ってみることで、応募書類や面接でどうやって自分をアピールしていけばいいのかがわかります。
ここでは、20代の正社員転職で企業が求める点を紹介します。
能動的に動ける人材であること
企業は「受け身」の人材を嫌います。
特に20代の正社員には将来的な貢献を期待しているため、自分の頭で考えて主体的に動いてくれる人材を求めます。
経験や実績がないかもしれませんが、普段仕事とどんなふうに向き合い、何を考えてきたのかを整理しておきましょう。
意欲が高く成長可能性を感じられること
20代の求職者に企業が求めるポイントは、やはり意欲の高さ。
20代は若いから成長性があるわけではなく、そこに意志が加わることで成長していくからです。
意欲と言うと「精神論なんて。」と思うかもしれませんが、20代が正社員転職を果たすために、もっとも大切な要素と言えるでしょう。
転職理由に根拠があるか
20代の転職自体には比較的好意的な目を持つ企業側ですが、その理由によっては採用を見送ることがあります。
単に今の仕事が嫌だから、つまらないからといった理由では、また同じ理由で辞めてしまうと思うでしょう。
面接官を納得させるだけの根拠がある転職理由が必要です。
20代が正社員への転職活動で立ち止まるポイント
20代が正社員への転職活動をおこなうとき、多くの人が立ち止まりやすいポイントがあります。
20代ならではの転職活動の悩みにはどんなものがあるのでしょうか。
やりたい仕事が見つからない
漠然と「正社員として転職したい。」と思うものの、そもそもどんな仕事に転職したいのかが分からない20代は多いです。
新卒の就職活動時には、友人たちに聞いたり、何となく知名度の高い企業に応募してきたけれど、社会人になった今は「さすがにそれではいけない。」と思うでしょう。
自分には何ができるのか、自分はどんなことが得意なのかが分からず途方にくれる人もいます。
転職活動の方法が分からない
20代が正社員として転職活動をすると、一体何から始めればいいのか、どんな点に注意して活動すればいいのか、転職活動方法が分からないケースもよく見られます。
よく分からないまま目についた求人に応募して内定をもらい、結局合わない企業だったなど、転職してから後悔する人も多いです。
新卒ですぐ辞めてしまった理由をうまく伝えられない
20代前半で転職活動をしている場合、新卒で入社した会社を1~3年以内で辞めたことになります。
たったの数年で辞めたことを面接では聞かれると分かっていても、どう伝えればいいのかわからないでしょう。
本音を言えば「大変だったから。」かもしれませんが、ストレートに伝えて内定を勝ち取れるほど転職は甘くありません。
正社員経験がないから不安
新卒で正社員として就職せず、そのままフリーターを続けてきた20代の場合、「そろそろ正社員にならないとまずい。」と焦る気持ちはあっても、正社員として働いたことがないから不安も大きいでしょう。
企業は自分に正社員として何を求めるのか、正社員経験がないのに雇ってもらえるのか、さまざまな不安が頭をよぎります。
20代が正社員への転職を成功させるには
さまざまな不安や悩みを抱える20代ですが、正社員転職成功を引き寄せるには、どんな点を意識すればいいのでしょうか。
ここでは、20代が正社員への転職を成功させるポイントを紹介します。
正社員が多く働く業界に応募すること
その業界に正社員枠が少なければ、正社員になるハードルが上がります。
たとえば、接客サービス業ではパートやアルバイトが多いお店も多数あり、他業界でも、業界全体が不振だと、非正規雇用を雇う傾向に。
反対に、需要が大きく人手不足の業界であれば、20代の正社員希望者を求める企業は多くなります。
大手製造業や医療、福祉などは正社員割合が高めです。
もちろん、業界内でも企業ごとに傾向が異なるため、事前に正社員がどれくらいいるのかを調べておく必要があるでしょう。
仕事に活かせる資格取得を目指そう
やみくもな資格取得はおすすめできませんが、20代が仕事に活かすことを前提として取得するなら別。
取得後に正社員としてのキャリアが見える資格であれば持っておく価値があります。
20代の場合はアピールできる経験やスキルがないため、資格があればスキルレベルの証明になりますし、向上心がある表れでもあるため、高く評価してくれる企業も多いですよ。
30代、40代になると資格より経験が問われることになるため、取得するなら20代のうちです。
20代転職に強い転職エージェントを頼る
20代で転職活動に不安が大きい方は、転職エージェントのサポートを受けましょう。
現在の転職市場では、世代問わず、質の高いサービスが無料で受けられるエージェントの利用率が高まっています。
どこを選べばいいかわからない方も多いでしょうが、20代の転職に強いエージェントを選ぶのが1つのポイントです。
女性なら女性特化のエージェントを利用する
20代の女性が正社員を目指すなら、女性の転職支援に特化した転職エージェントがおすすめです。
20代女性はこれから結婚や出産等の可能性があり、キャリアを考えていくのが男性以上に難しいもの。
女性特化型のエージェントなら、女性独自の悩みや不安に向き合ってくれ、適切なアドバイスをしてくれます。
残業少なめ、育児への理解があるなど、女性に人気の求人が多いのも魅力ですね。
20代は正社員への転職可能性が高いがポイントを押さえること!
20代の正社員は他世代に比べてもニーズが高く、成長性に期待してもらえるため、転職成功確率は高いものがあります。
ただし、20代であるがゆえの失敗や不安も大きいので、活動のポイントを理解し、よく下調べをしてから転職するようにしましょう。
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