保育士が悩む職務経歴書の作成方法。基本から自己PRまで項目別のポイントも解説!
- カテゴリ名:業界・職種・企業研究
保育士の転職活動で避けて通れないのが職務経歴書の作成。
職務経歴書は履歴書とは異なり、基本のフォーマットや記載項目が決まっていない分、難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
保育士の職務経歴書は応募先施設の担当者が重視する書類ですから、じっくり時間をかけて作成すべきですよ。
ここでは、保育士転職における職務経歴書の作成ポイントを紹介します。
目次
まずは押さえよう!保育士転職での職務経歴書の基本
保育士が職務経歴書を作成する前に、まずは職務経歴書の記載内容や目的、作成の基本を覚えておきましょう。
ここでは、保育士の職務経歴書の基本を解説します。
職務経歴書の記載項目
職務経歴書に書くべき内容は厳密に決まっているわけではないものの、基本的に盛り込むべき項目があります。
保育士の場合、下記の点はどの企業に応募する場合でも職務経歴書に盛り込むといいでしょう。
・基本項目(タイトル、氏名、住所、連絡先、作成日)
・職務略歴
・経歴ごとの基本情報(園の形態、園児数、所属期間など)
・主な担当業務内容や役割(担任、主任など)
・特に頑張ったこと
・保有資格
・自己PR
履歴書と職務経歴書の違いって?
保育士の応募書類には履歴書と職務経歴書の2つがありますが、両者の違いを把握しておくことで、より効果的な職務経歴書の作成につなげることができます。
履歴書は住所氏名や学歴職歴、志望動機などをまとめた自己紹介書類。
職務経歴書は、もっと具体的に応募者のスキルや経験を知るための自己アピール書類になります。
違いを踏まえ、履歴書に書いてある内容と同じことを職務経歴書に書かないようにすると、2つの書類ごとの役割を果たすことができます。
用紙や枚数は?手書きで作成してもいいの?
職務経歴書はA4サイズの用紙を利用し、1~2枚程度に収めます。
いくら経験が豊富で書きたいことが山ほどある方でも、枚数が多すぎると人事担当者が読むのが大変ですし、端的にまとめる能力がないと思わてしまうでしょう。
保育士の場合はお知らせや施設内の装飾など何かと手書きが多い職種のため、履歴書は手書きが好ましいですが、職務経歴書はパソコン作成でも構いません。
情報量が多い職務経歴書を手書きでキレイにまとめるのは難しいこともあり、職務経歴書のみパソコンで作成するのが一般的です。
保育士の職務経歴書で見られている点
施設側は、保育士の職務経歴書でどんな点をチェックしているのでしょうか。
保育士が主に見られる点を意識して書いていくと、応募先にとっての魅力的な職務経歴書作成につながりますよ。
ここでは、保育士の職務経歴書で見られている点を紹介します。
スキル能力の把握
施設が保育士を中途採用で雇うときは、具体的なスキルや能力を把握したいと考えます。
職務経歴書はまさにそれを伝えるツールなので、これまで身につけたスキルや能力を詳しく正確に書くことを心がけましょう。
自分を大きく見せたり嘘の申告をしても面接で必ずチェックされますし、運よく内定がもらえても後で苦労します。
保育士として今あるスキル能力をしっかりアピールすることを意識しましょう。
施設形態や業務内容
保育士とひとくちに言っても働く場所はさまざまで、認可保育園、無認可保育園、託児所やベビーホテルなど実に多くあるため、施設形態はしっかり書いておきましょう。
保育士がどんな形態の施設で働くかかによって求められるスキルや能力が異なっており、応募した施設に活かせるかどうかも変わってきます。
同じ形態でなければいけないことはありませんが、具体的な業務内容の中で共通点がある方が有利。
業務内容を整理し、特に応募施設において活かせる経験業務を強調して書くようにしましょう。
自社への適性や意欲、人物像
保育園や施設ごとに保育や園の運営方針が異なるため、保育士の自社への適性は必ず見られています。
応募する保育士の考え方と園の方向性が違っていれば、いずれ不満や離職につながるからです。
また、保育士は意欲や人物像が重視される職種の1つ。
職務経歴書の中では自己PRで盛り込んだり、オリジナルの項目を作ってアピールしてもいいでしょう。
職務経歴書での職務内容の書き方のポイント
保育士は専門職ですから、過去の職務内容が非常に大切です。
保育士の職務経歴書の多くを占める職務内容欄はどのように書けばいいのでしょうか。
保育士が職務内容を書くときのポイントを解説します。
箇条書きや見出しを使って分かりやすく書く
保育士の職務内容は見やすく整理されて書かれていくかが重要ポイントです。
文章をつらつらと書いてしまうと、具体的なスキルや経験が人事担当者の目にとまりにくく、上手くアピールにつながりません。
箇条書きや見出しを使って分かりやすく書くことを意識しましょう。
ぱっと見てすぐ分かるように、フォントの太さや大きさを変えるなどする工夫も効果的です。
応募先で活かせそうな経歴をしっかり書く
保育士の職務内容はこれまで経験したことを全部書くのではなく、応募先の施設で活かせそうなことを重点的に書いていきましょう。
そのためには、職務経歴書作成前に施設研究をおこなう、職場見学をさせてもらって話を聞いてみるといった事前準備も必要になります。
面接での質問を想定しながら書く
保育士の応募書類は、単に選考の判断材料となるだけでないため、書類送付のその後まで見越した書き方を意識しましょう。
書類選考を通過するといよいよ面接ですが、面接は応募書類を元に進められます。
特に転職組の保育士は具体的な業務内容やスキルに話が及ぶことも多く、職務経歴書に書かれている内容と面接での受け答えに矛盾点がないかといった点もチェックされています。
面接で聞かれたときにどう答えるかまで想定しておくと、実際の面接対策にもなりますよ。
保育士の職務経歴書で重要な自己PR作成ポイント
職務経歴書の中で占める割合的は少ないものの、保育士の自己PR文が選考に与える影響は大きなものがあります。
自己PRには特に力を入れて書くようにし、自分らしさや意欲がアピールできるよう意識したいですね。
ここでは、保育士が自己PR文を作成するポイントを解説します。
簡潔にまとめること
保育士の自己PRは適度な長さでまとめることが大切です。
短すぎると意欲が低いと思われたり、本当に伝えたいことが伝えきれないことがあります。
反対に長すぎると、人事担当者が読み流ししてしまい、肝心な部分が印象に残らない恐れがあります。
保育士が職務経歴書で自己PR文を書くときの適正な文字数は、250~350文字ほどになります。
得意分野や特に力を入れてきたことを書く
保育士が職務経歴書の自己PR欄で書くべきは、自分の得意分野や特に力を入れてきたことなど、応募者ならではの魅力が分かるような点。
これまでの保育士経験の中で何を大切にし、どんなことを考えながら業務に携わってきたのか、「想い」が伝わる内容に仕上げましょう。
保育業界未経験者は保育に活かせるポイントを
社会人になってから保育士免許を取得した方や、保育士免許を取得したまま別職種になった方など、保育業界未経験で保育士への転職を目指す方もいるでしょう。
未経験者の場合の職務経歴書は、これまでの業務の中で保育に活かせるポイントを特に意識しましょう。
特に、コミュニケーションスキルや、子供が好きである具体的エピソードがあるといいでしょう。
保育士の自己PR書き方見本
保育士の職務経歴書作成ポイントを踏まえ、自己PR文の例文を紹介します。
自己PR例文
他者目線を持てることが私の強みです。
これまで保育の現場では、どんな場面でも子供たちそれぞれの立場に立って考え、子供たちの気持ちに寄り添うことで信頼関係構築に努めてきました。
初めて担当したクラスでは、最初は遠慮しがちだった子供たちが頼ってくれるようになり良好な関係性を築くことができました。
保護者や一緒に働く職員に対しても同じで、相手の気持ちに立つことで円滑なコミュニケーションや協力体制を築くことができ、スムーズな園の活動につながりました。
貴園でも、他者目線と思いやりの心を大切にし、子供たちの自主性を重んじた保育を実践していきたいと考えています。
保育士の職務経歴書はスキルと人柄が見えるように書く!
専門職である保育士の転職活動において、具体的なスキルや経験を表す職務経歴書の作成はとても重要なポイントです。
職務経歴書では、応募先で役立つスキルがあるのか、長く続けてくれる適性があるのかをしっかりチェックされていますよ。
保育士は子供と直に接する職種である分、人柄も大切に。
スキルと人柄が見える職務経歴書作成を心がけましょう。
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