仕事をやめたい!?みんなが抱くやめたい理由とその解決法
- カテゴリ名:転職の基礎知識Q&A
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「仕事や会社を辞めたい……」そんな風に思うことはありませんか?自分で選んだ仕事・会社とはいえ、人間関係がうまくいかなかったり、業務内容に不満があったりと会社を辞めたくなる理由はいろいろあると思います。
しかし、日々の生計を立てるためにもそう簡単に今の仕事を辞めることはできないはず。今回は仕事を辞めたくなった人に向けて、そんなときに何を考えどうすればいいのかを紹介します。
目次
仕事を辞めたくなる年代とその理由
仕事を辞めたくなる年齢も理由も、人によって様々です。まずは年齢別に、どうして仕事を辞めたくなるのか見ていきましょう。
新卒で入社してすぐ
仕事を辞めたくなる年齢としてまず上がるのが新卒で入社してすぐです。具体的には入社から二年目くらいまでといえるでしょう。この年齢の人が仕事を辞めたくなる理由として一番大きいのが、描いていた仕事の理想像と現実とのギャップでしょう。
18時には退社してプライベートをエンジョイできるのかと思っていたら、現実は毎日残業。希望と違う部署への配属。新卒への研修が不十分で仕事になれることができない。合わない上司とあたって苦労することもあるかもしれません。
「社会で働く」という経験自体が乏しい新卒にとって、新しい会社にうまくなじめず、理想を打ち砕かれることは、仕事を辞めたくなる大きな原因となります。
仕事に慣れてきた5~10年目くらい
新卒で採用されてから少し経ち、仕事に慣れてきた入社5~10年目も仕事を辞めたいと思う人が多くなる年齢だそうです。このくらいになると仕事にも慣れてきて業務内容の把握もでき、場合によっては昇進も経験しているかもしれません。
一方で、仕事の全体感を把握できることによって、逆に業務内容に不満を持つことが多くなります。「今の仕事を続けていて果たして将来のためになるのか……?」そんな疑問を抱くようになるのです。
また会社の給与や福利厚生についても、ほかの会社との差が出始めるころで、、他社との相対的な不満が見えるようになります。。
意外に多い40代での「辞めたい」
最近意外にも増えているのが、40代で仕事を辞めたいと思う人です。40代にもなるとある程度のポストに就き、仕事の経験も豊富になっていますよね。その経験を生かして独立して起業する、または転職して新しい場所でスキルを活かそうとする、という人が増えているようです。
また、40代にもなると体は徐々に老化の時期を迎え、若い頃のように無理ができなくなる一方で、責任は重くなってきます。それらを嫌って、自由に働くために仕事を辞めたくなる人も多いようです。
仕事を辞めたい?考えられる原因と解決法
「仕事を辞めたい!」そう思うことはだれしも一度はあると思います。人によっては日々そのことを考え続けていたり、またある人は何かがきっかけになって突然辞めるを考え始めるかもしれません。
辞めたい理由もそれぞれだと思いますが、実際に辞める前になぜ辞めたいのかを把握し、その原因を解決できないか検討しておくことは重要です。ありがちな仕事を辞めたい理由と、その解決法について紹介します。
人間関係が耐えられない
仕事を辞めたい理由でトップに来るのが人間関係がうまくいかないことです。毎日愚痴ばかり言ってくる上司。上司の前でだけこびへつらう同僚。少し目を離せば仕事をサボろうとする後輩などなど。
職場の人間関係は常に悩みの種になりがちです。
パワハラやセクハラもあるかもしれません。人間関係は自分だけの問題でなく、相手によるところも大きいので、改善するのが難しいのも現実です。
特にセクハラなどの法律に反するようなものは、我慢せずに上司や同僚に相談し、改善の気配がない場合は潔く退職するのも一つの手です。
一方で、改善の余地もある人間関係もあります。「合わないな」と感じる人がいたら、相手も同じように自分と合わないと感じている可能性が高いので、一度お互いに感じていることを伝え合うようにしましょう。
また、気の合う人とばかり仲良くしてしまうとグループができてしまい、他の人が近寄りづらくなってしまいます。社会性をもって、すべての人とコミュニケーションをとる機会を持ちましょう。
気を付けてみると自分自身を見直すことで改善できる人間関係もあります。相手が原因だと決めつけずに自分を見直す努力をしてから仕事を辞めることを考えてみてください。
業務内容にモチベーションが上がらない……
業務内容に不満を持つ人も多いといわれています。
「営業の仕事をやりたいと思っていたら配属されたのは事務だった」「毎日同じ仕事のルーティーンで全くやりがいが感じられない」「もっと社会に貢献していることを感じられる仕事だと思っていた」などなど、思っていたのと違った、などの理由で仕事の内容に不満を持つ人は多いのではないでしょうか。
しかし、これらの理由で仕事を辞めたいと考えている人は要注意です。なぜなら、このような人が転職して新しい仕事に就いたとしても、新しい職場で再び同じような不満を持つ可能性が高いからです。
このような人はまずは自分の仕事に対する姿勢を見直しましょう。全ての業務に真摯に取り組んでいるか?いわれたことをただやるだけになっていないか?自分の意思を持ってみてもいいのでは?など問いかけてみてください。
それでも自分だけでは解決できないかもしれません。その場合は、身近でやりがいをもって取り組んでいる人を見つけてみてください。その人の話を聞くことで、新しい働き方が見つかる可能性は大いにありますよ。
給与低くて貯金ができない……
あなたは今の会社の給与に満足していますか?給与に不満があって転職したいと考える人も少なくないようです。
確かに今やブラック企業といわれる会社も増え、労働や成果にあった報酬を支払われていない人もいるかもしれません。しかし、このことだけを理由に仕事を辞めたり転職を考えたりするのは早すぎると感じます。
厚生労働省によると平成27年時点で、転職により給与が増加した人は全体の半分にも達しません。特に高齢になってからの転職は給与が下がる割合が高くなります。
給与が低いことが理由で転職を考えている人は、本当に会社を辞めて給与が上がるのか、転職活動をしっかり行ってから辞めるようにしましょう。
また副業やキャリアアップ、会社の奨励金制度など、会社にいたままでも給料を上げる方法はあります。
どうしても会社を辞めたいなら、それらを検討してからでも遅くはないのではないでしょうか?
サービス残業は当たり前のブラック企業
「うちの会社ブラックなんだよね……」友達からそんな声をきいて、「自分の会社もそうかも」なんて思こともあるかもしれません。休日出勤・サービズ残業は当たり前、有給休暇はないという企業もあるかもしれません。そのことを理由に今の仕事を辞めたくなる大きな理由の一つですね。
自分の会社がそのような状況で、自分の体に無理が生じている場合は、必ず社内で相談してみましょう。労働組合がある会社であれば、そこに掛け合ってみるのもひとつですね。また、それと同時に業務の効率化や自分のスキルを上げることでの作業時間の短縮ができないかも考えてみましょう。意外にも残業時間が大幅に減るかもしれません。
そのような問題で解決できない場合は、残念ながら自分には合ってないのかもしれません。同じ失敗を繰り返さない転職先を早急に探した方がいいかもしれません。
仕事を辞めたくなったらするべきこと
同じ会社に勤めていると辞めたくなる時期がだれしもにやってくると思います。しかし思いつくがままにすぐに退職届けをだして、そのまま退職して自由の身……とはなりません。あらかじめ辞める手順や辞めた後のことを考えておかないと大変なことになります。
ここからは仕事を辞めたくなったら、実際にやめるまでにしておくべきことについて紹介します。
もう一度原因を改善できないか確認してみる
ここまで説明した通り、仕事を辞めたくなるのには人によってさまざまな理由があります。しかし、本当に辞めることを決意する前に、もう一度原因を改善できないか確かめておきましょう。
異動などで解決できないか
人間関係に悩んで仕事を辞めたいと考えている場合、もしくは今の業務内容に不満で退職を考えている場合、部署を異動することで問題を解決できる可能性があります。
部署を移動すれば、直属の上司も変わりますし周りの人間環境も変わります。場合によっては転勤も発生し、勤務地を含めて環境を一新できる可能性もあります。
また仕事の内容が変われば、新しい仕事にやりがいを持てるようになるかもしれません。
人間関係や仕事の内容で悩んでいるときは異動することも視野に入れて、普段から「こんな仕事もやってみたい」などと言って、上司などに異動したいということを匂わせるようにしましょう。
また時期をみて、自分から異動願を出すのも手です。この際、異動を希望する理由は「新しい可能性を見つけたい」などの前向きなものにするとよいでしょう。
やる気のある人の近くで仕事をしてみる
今の仕事に対してどうしてもモチベーションを保てなくなったら、信頼できる周りの人に相談したり、やる気にあふれて仕事に取り組んでいる人の近くで仕事をするのもいいと思います。
上司に胸の内を話せばきっとモチベーションを保つ力になってくれるはずです。また、「もう少し頑張ればこんなやりがいのある仕事が待っている」というような話を聞けるかもしれません。
やる気のある人の近くで働いて、その人がどんな姿勢で仕事に取り組んでいるのかを観察しましょう。今までは単純作業だと思っていたものに新たなやりがいや工夫の余地を見つけたり、再び仕事への情熱を取り戻すことができるかもしれませんよ。
仕事を辞めた後のことを考える
それでも辞めることを決意したら、仕事を辞める前に必ず辞めた後のことを考えておくひつようがあります。
転職する気がない人は、今後の収入源はどうするのか、生活費をどうやりくりするのか、などについて具体的に考えておかないと危険ですね。
またお金の面以外でも、親戚や近所への体裁など気にしないといけない人もいるかもしれませんね。
転職を考えている方は、仕事を辞める前に転職先を決めておくのが望ましいです。
転職活動の流れとしては
- 情報収集をする
- 応募書類を作成する
- 面接をする
- 退職し、新しい会社へ
というものになります。
1では、転職サイトや転職エージェントを活用し、情報を集めて自分の希望にあった条件の転職先を探します。2では希望の職務経歴書を作成し、提出します。魅力的な職務経歴書の書き方などを頭に入れておくようにしましょう。3では実際に企業に面接を受けに行きます。面接時のマナーはキッチリ抑えておくようにしましょう。4では、今の職場を辞めて新しい職場に移ります。業務の引継ぎや退職金などの後処理はしっかり行いましょう。
今の仕事を辞めたあとも無職になる時期をなるべく少なくするためにも、在職中に3の段階まで済ませておきましょう。
やめると決めてからとる行動
仕事を辞めるには様々なリスクが伴い、また辞める前には色々な準備をしなければいけません。しかしそれでもやっぱり、今の仕事を辞めたいと考える人に向けて、仕事を辞めると決めてからとるべき行動について紹介します。
上司に報告する
仕事を辞めたい、と思ってもい一朝一夕で辞めることはできません。まずは上司に報告することが必要になってきます。
報告のベストな時期は?
仕事を辞めることを思い立ったらいつ頃上司に報告すればいいのでしょうか?民法上では「14日前までに退職の意思表示」をすることが原則になっています。
しかし、企業の就業規則では1カ月前などとなっていることも多く、そのほか代わりの人員を確保したり、仕事を引き継いだりといろいろやることもあるとは思うので、実質的には辞める3カ月前程度には報告したほうがよいでしょう。
また実際にやめる時期に関しては、ボーナスをもらった直後、というのが一番合理的です。多くは6月や12月になるのではないでしょうか。
人間関係を気にする人は新年度になる直前に退社するのがスムーズかもしれません。1月ごろに辞めたい意を伝え、3月末に退社することになります。また有給はなるべく消化するようにしたいので、残りの有給計算なども早めに行い、それらを考えて退職の意思を伝えましょう。
言い出しにくい退職をスムーズにするには
仕事を辞めることを決意しても、なかなか言いだせないことはよくあることです。上司から怒られることを心配したり、同僚から白い目で見られるのではないかと思ったりしてしまうかもしれませんね。突然言い出すと、周りもそのような反応になってしまう可能性があります。
退職の意思を上長スムーズに伝えるためにも、まずは仲の良い同僚や先輩へ相談といった形で話をしてみてください。身近な人であれば、退職についても
理解をしてくれるでしょう。
その次は、OJTや仕事で一番お世話になった方には先に伝えておいた方がよいでしょう。やはり、仲の良い人やお世話になった人は早めに報告した方がいいと思います。
そこまで周りを固めてから、直属の上長へ退職意思を伝えるとそのあとの流れもスムーズになるでしょう。
やめるときに受け取るものと返却するもの
仕事を辞めるとなったときに会社から受け取るものと返却するものを紹介します。
受け取るもの
- 雇用保険被保険者証
- 年金手帳
- 源泉徴収票 など
雇用保険被験者は雇用保険の被験者であることを証明するものです。当然ながら今までの会社の雇用保険は受けられなくなるので受け取ります。年金手帳は公的年金の受け取り者であることを示す手帳です。源泉徴収票は年末の所得調整に必要となる票です。確定申告に関わります。これらの他に転職先が決まっていない人は離職票なども受け取ります。
返却すべきもの
- 健康保険被保険者証
- 身分証明書、社員証、名刺
- その他制服や事務用品 など
健康保険被保険者証は退職時に元の会社に返すことになります。転職先がある場合、そこで新たに入りなおします。転職先が決まらなければ国民健康保険に入ることになります。
身分証明書、社員証、名刺も会社に返すようにしましょう。その会社の社員であることを示すものは基本的にすべて返却することになります。また制服や事務用品なども会社に返却するようにしてください。
仕事を辞めるならきちんと自分を見直して準備した後にしよう!
会社を辞めたい、と思うタイミングは人それぞれ違えど、みんなに訪れるかのうせいがあるものだと思います。しかし、やめたいと思ってもすぐには踏み切らず、どうして辞めたいのかよく考えて、辞めたあとのこともあらかじめ考えておくことが大切です。
今の会社にとどまることも立派な選択の一つ。自分のキャリアを後悔のない充実したものにしてください。
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