転職活動はしないで済むけれど……。社員紹介転職の3つのリスク

転職活動はしないで済むけれど……。社員紹介転職の3つのリスク

最近は企業側の採用手法も実に様々な種類があります。
その中でも中小規模の企業で多く行われているのが社員紹介による採用(リファラル採用・リファラルリクルーティング)。
人材紹介の様に多額の紹介手数料も掛からず、採用媒体の様に求人原稿の作成や書類選考などの事務工数も必要ないためとても重宝されています。
しかし、社員紹介の採用が意外とミスマッチを引き起こすケースが多くあるのはご存知でしょうか?
今回は良い転職に繋がるよう、ミスマッチが起きるポイントを整理したいと思います。

社員紹介採用とは

社員紹介採用とは、既に自社で働いている社員に応募希望者を紹介してもらう制度です。
定期採用しているような大企業と異なり、常時人材を必要としておりスピード感をもって採用を進めていきたい成長ベンチャー企業で多く採られている手法です。
会社によっては紹介者である社員に報奨金を支払う形で推奨しているケースもあります。

社員紹介採用が人気のある理由

転職活動を行ったり、企業側で採用活動に関わったことがある方はイメージがあると思いますが、転職は新たな可能性を広げられるメリットがある反面、多くのリスクもはらんでいます。
社員紹介採用は、企業側も入社側も一定のリスクを回避できる要素が多くあるため、非常に人気があるのです。

企業側視点でのメリットとは?

採用するうえで企業が重視するのは、会社に入って活躍してくれるかどうかです。
しかし、履歴書などの書類や数回の面接でその人が自社で成果をあげてくれるかどうか見分けることは大変難しく、入社後に想定と異なっているケースは多々あります。
これは企業側の大きな採用リスクとなります。
しかし、社員紹介による採用は、その人が以前どのように仕事していたかを紹介者に確認することができますし、自分の会社へ活躍できない人を紹介しないだろうという保証があるため、この採用リスクを大幅に軽減することができるのです。

また、人員の採用は多大なコストがかかるものですが、社員紹介ではほとんど費用が発生せずに採用できるというメリットもあります。

入社側視点でのメリットとは?

転職する側にとって不安点の一つが、自分が会社にうまく馴染めるか?会社の中で活躍できるかどうか?という部分だと思います。
しかし、こちらも数回の面接などではなかなか見分けができず、入社してからミスマッチが発生するケースも。これは転職する際の大きなリスクとなります。
しかし、社員紹介による採用は、もともと同僚など知っている人が紹介してくれるため、会社について突っ込んだ話を聞けますし、入社後も知り合いがいるため馴染みやすいのでは?と安心感が持てます。
これにより、入社時のミスマッチを大きく軽減することができるので、大きなメリットがあると言えるでしょう。

社員紹介だから発生するリスクと3つの注意点

こう考えると社員紹介採用制度は企業側にも入社側にも大きなメリットがあるので、とても良い制度に感じられます。
しかし、これは一般のオープンな採用と比較してのメリット。
当然ながら社員紹介採用にも、社員紹介だからこそのリスクがあるので、ここでは良く発生する3つの内容を紹介します。

紹介者との関係値がどのレベルか

最も注意すべきはこのポイントです。
前述しましたが、企業側には採用コスト面で大きなメリットがあるため、紹介をしてくれる社員に一定の報奨金(10万円など)を設定しているケースが多くあります。
企業側は人材紹介等の紹介料より遥かに安価の報奨金ですが、一社員にとってはちょっとしたボーナスの様な金額。
そのため、報奨金が欲しいために社員紹介採用制度を活用する人も出てきてしまうのです。

募集職種に沿って、SNS等でそこまで親しくない元同僚をあちこち声掛けしているケースも見られます。
転職を考えている時期に連絡をもらうと、つい話を聞いてみたくなってしまいますが、紹介者との関係値がどのレベルにあるのか?本当に自分の入社が会社の為になると考えているのか?といった部分はしっかり判断することをおすすめします。

会社の業務量がどうか

次に注意したいポイントが転職先となる会社の業務量がどういった状況にあるか。
多くの場合、社員紹介採用を行っている会社は成長中で、人材を常に求めています。
業績が好調で募集している場合もありますが、社員の退職や休職などで人員が不足しているというケースも非常に多いのです。

入社した早々、ろくな引継ぎも無い中で多くの仕事を任され、頼りにしていた紹介者も悪気は無いものの自分のことで精一杯、という状況となると、前述した社員紹介のメリットが発揮されず、結果ミスマッチになってしまうことに繋がります。
紹介者との関係値ができている場合でも、その会社がどういう状況にあるのかをしっかり把握したうえで十分準備して入社しましょう。

自分のキャリアステップをイメージできるか

最後に中長期の視点で注意して欲しいポイントが、転職先となる会社が自身のキャリアにとって最適かどうか。
社員紹介による転職は、声を掛けられることから始まるケースがほとんどであるため、自分の転職や将来についてじっくり考える時間が無い場合が多く見られます。
また、一定の関係値のある人からの紹介であるため、通常の転職活動より気軽なものであり、安易に決断してしまいがちです。
結果、転職前より環境が悪くなってしまったり、業務内容が経験のあるものばかりになってしまったりすることも多く、貴重な1回の転職履歴にもかかわらずステップアップに繋がらない、非常にもったいない経験になってしまうこともあります。

社員紹介採用でも大切なのは転職準備

社員紹介による転職のリスクについて3つご紹介いたしました。
いずれのリスクも、社員紹介という、身近で手間暇が掛からないからこそ起きるものです。
確かに社員紹介による転職は多くのメリットがあります。
しかし、転職である以上、自分の人生を決める重要な選択です。
通常の転職活動と同じように、しっかりと事前検討し、入社後に活躍できるような気持の準備をしておきましょう。

 

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