完璧主義者の問題点。仕事も転職も引き寄せる完璧主義からの脱却法とは?
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「完璧主義だよね。」と言われた経験はありませんか?
完璧主義は褒め言葉のようで、そうではないことも。
他人からの「見ていて息苦しいよ。」のメッセージかもしれません。
完璧主義であると、仕事や転職でさまざまな問題が発生しますよ。
ここでは、完璧主義の問題点と脱却法を紹介します。
完璧主義者にありがちな仕事の問題点
「完璧なのに何がいけないの?」と思うかもしれませんね。
完璧主義ということは一見いいことのようですが、自分1人で生きているわけではないため、さまざまな問題点があります。
特に仕事では問題が多いですよ。
ここでは、完璧主義者の仕事上の問題点を紹介します。
スピーディーに仕事ができない
完璧主義は何ごとにも100%を求めるため、1つ1つ丁寧に丁寧に確認していきます。
小さな業務も完璧に仕上げ、それから次のステップに進みます。
ミスがないのはいいことですが、仕事では、全体像も見ながらすべてを同時進行でおこなうなど効率も大切です。
完璧主義者は、小さな点も完璧にしてからでないと次に進まないため、結果的に仕事が遅くなります。
勤務時間や納期は決まっていますし、自分のところで仕事を止めては他の人に迷惑をかけることにもなります。
スピーディーに仕事ができないのは問題でしょう。
手の抜き方がわからないため残業になる
完璧主義者は残業が多い傾向にあります。
完璧を求めるあまり、手の抜き方がわからないからです。
仕事で手を抜くというのは、何もサボることを意味するのではありません。
例えば、社外向けの資料であれば少しのミスも許されず、体裁を整えたり飾りをつけたりして完璧に仕上げる必要がありますよね。
一方、チーム内でおこなう程度のミーティング資料であれば、言いたい内容さえ伝われば、装飾などする必要もありません。
不必要なところまで完璧にすることで、時間を浪費し、残業になってしまうのです。
残業には人件費がかかりますし、職場の人も帰りにくくなるなど、職場の雰囲気にもかかわります。
よかれと思って完璧にしていることが、周囲に迷惑をかけているのです。
他人にも完璧を求める
完璧主義者の中には、他人にも完璧を求める人が多いです。
完璧であることがいいことだと思っているからこそ完璧主義者なので、他人に対しても「そうあるべきだ。」と固定観念をもつのです。
しかし、他人をコントロールすることはできず、自分が思い描く「完璧」を実現している人にはなかなか出会えません。
自分ができて相手ができない仕事に対して「どうしてこんなこともできないのか理解できない!」とイライラします。
結果的に、我慢の連続でストレスをため込みやすくもなるのです。
柔軟なものの考え方ができない
完璧主義者は柔軟なものの考え方ができません。
自分の中で理想とする完璧の形があるため、それとずれていることが一度起きると、すべてが嫌になってしまうのです。
0か100か、というくらい極端なのです。
職場には年齢も性別も性格もいろいろな人がいますが、その多様性を受け入れることも難しいことです。
自分も他人も息苦しくなるでしょう。
完璧主義者が転職活動するとどうなる?
完璧主義者であることは、転職活動をするときにもデメリットがあります。
ここでは、完璧主義者が転職活動で失敗しがちなケースを紹介します。
完璧な職場を求めて転職を繰り返す
仕事も職場も、いいところと悪いところが混在しているのが普通です。
そのバランスを見ながら、転職するかどうかを見極めていきますよね。
しかし完璧主義者は、少しでも自分の意にそぐわないことがあるとすべてが嫌になりやすいもの。
部分的に悪いところがあれば、それは完璧ではないからです。
完璧な職場を求めて転職を繰り返すことになり、転職のハードルが益々上がっていくため、より完璧からほど遠い職場に移っていくことになるのです。
条件が少しでもあわないと選択肢から除外する
完璧を求めて転職活動すると、応募先がなかなか見つからないという事態に発展します。
通常応募先を決めるときは、自分が優先したい条件を設定し、それを満たしている企業に応募していきますよね。
すべての希望を満たす企業を探していては、いつになっても応募すらできないからです。
完璧主義者は、少しでも条件があわないと選択肢から除外してしまうため、転職活動が進みません。
活動が長期化してしまうのも完璧主義者の特徴です。
面接で自分の意見ばかり主張してしまう
完璧主義者は「思っていることと違う」ことを嫌うため、面接でも失敗しやすくなります。
面接官が自分の考えと異なる言葉を口にすると納得できず、ついつい自分の意見を主張してしまいます。
自分の意見をもつのはいいことですが、面接においては逆効果になることもあります。
企業は柔軟な考え方ができる人を求めているため、自分の意見をもちつつ、他人の意見を受け入れることができる人が有利なのです。
完璧主義をやめる方法
生まれたての赤ちゃんは不完全の塊ですよね。
人は生まれたときから完璧主義というわけではないのですから、完璧主義はやめることができるのです。
ここでは、完璧主義をやめる方法を紹介します。
完璧主義なところがあると自覚する
まずは自覚することからです。
完璧主義をなおしたいと思っている人はいいのですが、自分では気づかないうちに完璧を求める人もいるもの。
仕事や人間関係がうまくいかないと感じたら、自分が完璧を求め過ぎていないかを振り返ってみてください。
「意外にも自分には完璧主義な一面がある。」と気づく人も多いですよ。
自分を否定するのではなく他も許容する
完璧主義の人が、何かがうまくいかない原因が自分にあると思ってしまうと、完璧主義である自分が許せなくなります。
しかし、完璧主義である自分を責める必要はありません。
単なる考え方、性格的なものなので、それはそれでいいのです。
ただ、自分も他人も苦しめていると感じたら、「他人を許容する」という気持ちをもちましょう。
自分はそのままでいいので、他人もそのままでいいと思うのです。
他人を裁かないようになると、そんな自分に安心できて、自分を責める気持ちもなくなります。
いつもの6割くらいの力を意識
完璧主義者ははっきりいって「頑張り過ぎ」です。
肩に力が入りすぎているため、自分の力を最大限に発揮できないこともあります。
完璧主義者だという自覚がある人は、いつもの6割くらいの力を意識してみましょう。
普段からさぼりクセのある人が6割を意識すると問題ですが、真面目で頑張り屋の完璧主義者の6割は、他人からみるとちょうどいいものですよ。
適度に力が抜けている方が周囲も話しかけやすく、仕事のやり取りもスムーズになるため、結果的にいい仕事ができるようになります。
何のために完璧を求めるのかを考えてみる
そもそも、完璧を求める理由って何でしょうか?
本来、完璧であることの目的は、会社の業績をあげるため、仕事で結果を残すためなど、いいことにつながるもののはず。
しかし、完璧主義であるがゆえに仕事が遅い、残業が多い、他人を苦しめて職場の雰囲気を悪くしているとしたら?
完璧主義であることが、もはや自己満足に終わっていないか考えてみてもいいでしょう。
肩の力を抜こう!完璧主義をやめると可能性が広がる
完璧主義をやめてみると、気持ちが楽になるだけでなく仕事上さまざまなメリットがあります。
他人から依頼や相談を受けるケースも増え、ビジネスチャンスが広がります。
転職活動でも、自分では思ってもいなかったいい仕事に出会える可能性もあるでしょう。
いつのまにか仕事も転職も引き寄せるために、完璧主義からの脱却をはかってみてはいかがでしょうか。
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