社会保険だけじゃないの?福利厚生の種類とは
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就職活動を行う際に誰もが企業に対して注目するポイントの一つと言えば、福利厚生についてではないでしょうか。
きっと誰もが福利厚生が充実している企業への就職を希望することだと思います。
しかし、福利厚生と一言でいってもさまざまな種類があることをご存知でしょうか。
今回は、意外と知らない福利厚生の種類についてご説明します。
福利厚生には種類があるの?
福利厚生という言葉を聞いた際に「社会保険制度」を思い浮かべる人が多いことかと思います。
もちろん、社会保険も立派な福利厚生ではありますが、決してそれだけを福利厚生と呼ぶ訳ではありません。
実は福利厚生にはいくつかの種類があるのです。
では、どのような種類が存在するのかを見てみましょう。
大きく分けて2つの種類が存在します!
福利厚生には「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」という、大きく分けて2つの種類が存在しているのです。
この二つの違いをしっかりと知ることで、自身が就職活動を行う際に企業に何を求めるかという点がはっきりと分かってくることだと思います。
では、この2つの種類について詳しく見てみましょう。
1つめの種類「法定福利厚生」
まず、ご説明するのが1つ目の種類である「法定福利厚生」についてです。
法定福利厚生とは一体何なのか、どんな制度なのかを詳しく見てみましょう。
法定福利厚生ってどういうもの?
法定福利厚生とはその名の通り法律によって定められた福利厚生の事を指しており、一般的に福利厚生と言われて思い浮かぶ人も多いであろう「社会保険制度」のことを指しています。
保険料のうち一定額を企業により負担することが定められています。
法定という言葉からもわかるように、保険制度に関する福利は最低限として整備されるべき制度であると言われています。
法定福利厚生にはどんなものがあるの?
では、よく耳にする「社会保険制度」とは具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
社会保険制度とは主に病気や怪我などに備える医療保険制度である「健康保険」、勤務中や通勤中の負傷や疾病などに対する保険である「労災保険」、労働者本人の生活や雇用の安定の為の保険である「雇用保険」、公的年金制度である「厚生年金保険」、40歳から加入が必要となる「介護保険」などの各種保険があります。
え!?法定なのに加入してない場合もあるの?
前述のとおり法定福利厚生は法律で定められ加入が義務付けられている福利厚生ではありますが、全ての企業で加入が行われているという訳ではありません。
ブラック企業と呼ばれる企業では、企業による各種保険への加入をしていない場合もあるのです。
これは、保険加入を行うことによる企業側の保険料負担をなくすために行われていることなのですが、厚生年金等は労働者個人での加入が出来ない保険です。
厚生年金に加入しているか、していないかによって老後に支給される年金額は大きく異なってしまいますので、就職活動を行う際には希望している企業が各種社会保険への加入をきちんと行っているのかどうか、必ず確認することが大切となります。
2つめの種類「法定外福利厚生」
次にご説明するのが「法定外福利厚生」についてです。
一般的に企業を選ぶ際に注意したい福利厚生はこの法定外福利厚生となりますので、その意味と種類をしっかりと把握できるようにしましょう。
法定外福利厚生ってどういうもの?
法定外福利厚生とはその名の通り法律による定めの無い、企業が独自で行っている福利厚生のことで、企業で働く社員やその家族が充実した生活を送るため、企業側が提供する保障やサービスのことを指します。
法律による定めがある法定福利厚生のプラスアルファのような性質を持つことから、法定外福利厚生の導入を行っていない企業もありますが、法律上の定めが無いため問題はありません。
法定外複利厚生にはどんなものがあるの?
社員の住宅を保障する住宅手当や家賃補助・社員寮、企業が行う社員旅行やレクレーション活動やそれらの支援、介護や育児休業に伴う制度の充実化や特別休暇の制定、お祝い金の支給など、法定外福利厚生の種類は企業によってさまざまです。
金銭面のみの支給ではなく、企業が社員の働きやすさの向上や社員とその家族の生活を充実させるために独自に行うことの全てが法定外福利厚生と言えます。
法定外福利厚生に決まりはない!
法定外福利厚生は法律による定めは無く、企業ごとにさまざまな福利厚生を独自に行っています。
そのため、法定外福利厚生には規定や統一性は無く、内容は企業によって全く異なってくるのです。
また、前述のとおり法定外福利厚生を設けていない場合も問題はありません。
ですので、就職活動を行うさいには希望する企業がどのような福利厚生を持っているのかを企業ホームページなどを確認しておくことが大切となります。
ユニークな制度が増えています
法定外福利厚生は年々ユニークなものが増えていると言われています。
それは企業側にとっても労働者側にとっても福利厚生の重要性が高まっているためです。
企業側は福利厚生を充実させることにより優秀な人材を自社に集め、転職等を防ぎ繋ぎとめておくことができ、また労働者側は業務や仕事以外の面でもさまざまなサポートを受けることで生活を安定・充実させることが出来るからです。
そのため、企業はユニークで独創的な法定外福利厚生を導入する傾向にあり、労働者もまたその福利厚生に強く注目していると言えます。
法定外福利厚生の有無による違いは?
法定外福利厚生の内容についてわかりましたね。
しかし、前述のとおり法定外福利厚生を設けていない企業も存在します。
法定外福利厚生がある企業とない企業には、一体どのような違いがあるのでしょうか。
働きやすさなど環境の違いが!
福利厚生が充実している企業では住宅手当や特別休暇など社員が働きやすい、また仕事以外の生活面を充実することが出来る環境が整っているともいえます。
当然、法定外福利厚生を設けていない企業と比べた場合働きやすさやサポートの有無など社員を取り巻く環境には大きな違いが発生するのです。
受け取っている費用にも大きな違いが!
福利厚生が充実しているということは受けられるサービス等が多いことは当然ですが、実は労働者が受け取っている費用にも大きな違いが生まれているのです。
福利厚生は企業側が費用負担をして行っているものが数多くあります。
レクレーションや社員旅行などのイベントやさまざまな手当てなど、企業が負担している金額を単純に自身が出費したと考えると大きな費用が生じていることが分かるのではないでしょうか。
そのため福利厚生が充実している場合、給与以外に多くの費用を受けているといっても過言ではないのです。
福利厚生が充実している企業とそうでない企業の差は大きく、その差は年間で30万円以上とも言われています。
福利厚生の違いはしっかりと把握しておこう!
いかがでしたか。
福利厚生と言えば就職活動において注目すべき点であることは知っていてもその詳細は意外と知らないものです。
法定福利厚生と法定外福利厚生という2つの福利厚生の違いをしっかりと知ることで、自身が希望する企業がどのような制度を持っているのか、企業に入社することでどのようなサポートを受ける事ができ、生活を充実させることが出来るのかを事前に把握することが出来ます。
ぜひ、しっかりと違いやその種類を覚えて就職後の生活をより良いものにしてみてください。
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