看護師が書く職務経歴書の基本と注意点
- カテゴリ名:書類選考・面接対策
転職の際、必要となる書類「職務経歴書」。看護師にとってもその重要性に変わりはなく、職務経歴書のレベルが低いと書類審査で落とされる可能性もあります。ここでは、看護師ならではの職務経歴書の書き方、職務経歴書を書く上で注意すべき点を解説します。
看護師の転職でも必要?職務経歴書の基本
近年、転職の際に職務経歴書の提出を求められることが多くなっています。なぜでしょうか?「どのような性格なのか?」「即戦力としてどの程度通用するか?」など、応募者をより深く知るため、病院・施設などが職務経歴書の提出を求めているのです。
履歴書の他に「職務経歴書」は必要?
看護師の転職活動でも、履歴書と職務経歴書をセットで提出するのが一般的です。職務経歴書は法的には提出義務のある書類ではありません。ですので、なかには履歴書のみで審査する会社もあります。
「職務経歴書、面倒だなあ」などと考えていませんか?そのような気持ちで作成した職務経歴書は事実を述べただけの書類になりがちです。もっとポジティブに職務経歴書を捉えていきましょう。
考え方によっては職務経歴書はありがたい存在です。面接の現場では、緊張のあまり言葉がうまく出てこなかったり、言いたいことの半分も言えない状態になりがち。
しかし、面接を失敗したとしても職務経歴書があればその失敗を補ってくれるかもしれません。伝えるべきことを伝えるために必要なのは、職務経歴書をつくるちょっとした根気だけです。
職務経歴書はパソコンで作成する
看護師の仕事のメインはパソコン操作ではありませんが、患者さんの採血や検査の結果はパソコンを使って管理されています。
医療分野だけではなく、その他の業界も職務経歴書の作成はパソコンが一般的になっています。1人だけ手書きだと変に目立ってしまいますので、手書きでの作成は避けるのが無難です。
経歴だけでなく自己PRを強く盛り込む
履歴書のほかに職務経歴書も求められるのはなぜでしょうか?それは「履歴書だけでは足りない部分があるから」です。にもかかわらず、職務経歴書に履歴書と似たような内容を書こうとしていませんか?
履歴書は「冷静」で書いて、職務経歴書は「情熱」で書くといったイメージが良いでしょう。履歴書はあくまでデータが中心。しかし職務経歴書は深い自己PRなどが求められるからです。もちろん、熱意だけがあってもいけませんが、仕事に対するモチベーションを強くアピールすることは決してマイナスではありません。。
A4用紙2~3枚程度にまとめる
職務経歴書は1枚~3枚の範囲であれば常識内です。しかし、1枚のみでは物足りないと感じてしまう採用担当者も。そのことが、あなたに対する手応えのなさに繋がってしまう可能性もあります。
また、多ければ多いほど良いということもありません。4枚以上の職務経歴書を作成するのは逆効果といわれています。採用担当者も人間なので、「押し付けがましい」「忙しいのに迷惑だ」と思ってしまうでしょう。
結論としてはA4用紙に2枚、多くても3枚までのボリュームが最適です。
看護師が職務経歴書を書くときの注意は?
職務経歴書の文章は、やわらかく丁寧な印象を与えるような心がけを。看護師は専門職なので、ベテランさんの場合どこに転職してもすぐ活躍できるでしょう。
しかし、看護の専門知識があっても新たな施設では新人からのスタートです。現場スタッフはベテランということで一目置いてくれると思いますが、採用の合否は担当者が決めることです。職務経歴書は、良い印象を与えられるように丁寧な言葉で書きましょう。
介護や出産など、転職理由を具体的に
ベテラン看護師であれば、キャリアのなかで転職を経験していることも。いわゆる「手に職がついている」状態なので、転職歴があることを理解する採用担当者が多いでしょう。
職歴を記載する際には「なぜ辞めたのか?」を具体的に書くことが大切。看護師の、チームで仕事を行うという仕事柄、「協調性がある人材かどうか」は重要です。明確な理由を書くことで「人間関係でやめたのかな」など、勝手な想像で評価が下がる心配がなくなります。
所属・経歴を見やすく、詳しく書こう
採用担当者も忙しいケースがあります。そのような場合、職務経歴書に目を通すのは短時間になりがちです(平均2~3分といわれています)。つまり、そのなかでいかに目を引くかということを意識する必要があります。
そのためにはどうすればいいか?所属・経歴など見出しは箇条書きを利用してシンプルにすること。そして、箇条書きごとになるべく詳しく書いていきましょう。こうすることで、箇条書きにざっと目を通しただけであなたの経歴がよくわかり、気になるところは深く読んでもらうことができます。
資格は関係ありそうなものを出来るだけ多く
医療分野は「資格重視」の分野。大きな資格から小さな資格までありますが、関係しそうな資格はもれなく記入します。資格だけではなく、研修などであっても仕事内容とマッチするものならアピールに。
看護師以外の職種では、資格が重視されていないケースも多くあります。そういった通常の意識で職務経歴書を書いてしまうと情報不足になってしまうかもしれません。
自己PRになる材料をさがす
あなたの今までの経験をもう一度よく思い出してみましょう。職務経歴書に書きたいことがあれば、書きたくないこともあるのでは?しかし、本当にそうでしょうか?それらはあくまで事実に過ぎません。
「この経験が有利な自己PRにつながらないか?」という観点でもう一度経験を振り返ってみましょう。書くつもりがなかったことが、思わぬ自己アピールになるかもしれません。
「職務経歴書」を看護師が効果的に書く方法
これまで看護師が職務経歴書をつくる上で注意する点などを解説しました。これだけでも良いものができるはずですが、さらに良い職務経歴書に仕上げるためにはどうすれば良いでしょうか?
テンプレートを活用するという手も
職務経歴書はパソコンでつくることが一般的です。しかし、パソコン操作に慣れていない看護師も多いのでは?このような場合、職務経歴書のテンプレートをダウンロードして利用しましょう。
職務経歴書の作成方法は2つあります。ワードやエクセルを使って項目を0から作成する方法と、すでに出来上がっているワードやエクセルのテンプレートをダウンロードしてつくる方法です。
0から作成するメリットは、あなたの経歴や看護師という職種にピッタリの職務経歴書をオリジナルで作成できる点です。しかし、0から作成するためにはエクセルの知識が少しだけ必要です。
パソコンが苦手な方や面倒な方は、ネット上でテンプレートをダウンロードしたほうが早く完成できます。テンプレートがあるということを覚えておきましょう。
転職エージェントに相談する
最高の職務経歴書をつくるにはどうすれば?そんなとき、転職エージェントに相談する選択肢もあります。転職エージェントとは、転職をサポートする企業のことです。転職先を紹介したり、履歴書・職務経歴書の作成や添削を行っています。
自分自身では完璧だと思っていても、客観的に読んでみると独りよがりな職務経歴書だったというパターンも。不安な方は相談してみましょう。
まとめ
看護師の転職にもつきものの職務経歴書について解説しました。職務経歴書とひとことに言っても、上述したように看護師ならでは書き方や注意すべき点が多くあります。ぜひ参考にして、効果的な職務経歴書を作成しましょう。
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