営業職の転職成功は職務経歴書が鍵。事前準備から書き方のコツまで例文を交えて解説!
- カテゴリ名:業界・職種・企業研究
営業職が希望の企業への転職を成功させるためには、職務経歴書作成が重要な過程となります。
職務経歴書では営業職に求められるプレゼン能力があるのか、どんな実績やスキルがあるのかといった点をしっかりチェックされますよ。
ここでは、営業職の職務経歴書の作成をサポートするために、事前準備の方法、項目ごとの書き方、自己PR作成のポイントを紹介します。
営業の職務経歴書作成の前に。下準備が重要!
営業職の職務経歴書は、事前準備が重要な役割を果たします。
事前準備をしっかりおこなってから書き始めるかどうかで、魅力的な職務経歴書になるかが変わってきますよ。
ここでは、営業職が職務経歴書作成前に何を準備すべきかを解説します。
営業職にとっての職務経歴書とは
営業は企業の顔となり自社の商品サービスを売り込む仕事ですよね。
職務経歴書は自身を売り込む書類なので、営業職にとっての職務経歴書とは、営業スキルや能力を見られるものでもあります。
一方で、技術職や専門職とは異なり、営業スキルや能力を職務経歴書で明確に表すのは難しい側面があります。
営業職の職務経歴書は、他の応募者とどのように差別化を図るのか、自分らしさを出していくのかが成功の分かれ道と言えるでしょう。
履歴書と職務経歴書の違いを理解する
営業職の応募書類には履歴書と職務経歴書の2種類がありますが、それぞれの役割は理解しているでしょうか。
履歴書は基本的な個人情報を中心に志望動機や希望条件などを書く、自己紹介としての役割がある書類。
職務経歴書はこれまでの経歴やスキルをより具体的に掘り下げて説明する、応募者の核心部分が見える書類です。
履歴書が自分目線で書くのに対し、職務経歴書は応募先目線で書く必要もあります。
営業職の職務経歴書は履歴書との違いを意識しながら書くようにしましょう。
営業の職務経歴書に記入する項目を知る
営業の職務経歴書は決まった項目はありませんが、最低限下記の内容は盛り込むようにしましょう。
もちろん、これ以外に、自分のプレゼン資料として必要な項目があれば追加しても構いません。
・基本項目(タイトル、氏名、住所、連絡先、作成日など)
・職務要約
・職務経歴
・資格、スキル
・自己PR
職務経歴書の形式やフォーマットはどうする?
職務経歴書は応募先の見やすさやファイリングのしやすさを考えてA4サイズがいいでしょう。
枚数は1~2枚程度に収めます。職務経歴書の形式は古いものから時系列で書いていく編年式と、新しいものから書いていく逆編年式、職種や業務内容ごとに書いていくキャリア式があります。
若手や職務経験が少ない方は編年式や逆編年式、ベテランやさまざまな職種経験がある方、転職回数が多い方はキャリア式の職務経歴書が向いています。
自己分析とキャリアの棚卸を徹底的におこなう
職務経歴書を書き始める前に、書く材料を集めることが大切です。
材料を集めないまま職務経歴書を書き始めようとしても、作成がスムーズではありませんし、整理されず見にくい職務経歴書になってしまいますよ。
まずは自分自身のアピールポイントは何かを知るために、自己分析とキャリアの棚卸を徹底的におこないましょう。
企業研究からニーズを把握する
自分の材料を集めたら、職務経歴書作成で次に重要なのは企業研究です。
応募先企業の方向性やどんな人材を求めているのかをじっくり調べましょう。
企業研究は企業HPや出版物を見る、転職フェアや会社説明会に参加する、職場見学を申し出るなど、さまざまな方法があります。
企業研究から企業ニーズを把握したら、その中で自分がアピールできそうなポイントを職務経歴書に書くようにします。
営業の職務経歴書作成のコツを項目ごとに解説
ここからは、営業の職務経歴書作成のコツについて、項目ごとに解説します。
職務経歴書では何をどんな風に書けばいいのかを把握し、人事担当者目線の見やすさも重視しましょう。
職務要約の書き方
職務経歴書の職務要約は、これまで何をしてきた人物かを端的にまとめたものです。
具体的な職務内容は経歴部分で書いていくため、ここでは概要だけ分かれば十分。
文章で書く場合は2~3行でまとめ、複数の経歴がある場合は主なものに絞って箇条書きで見やすくするといいでしょう。
職務要約書き方例
求人情報誌の営業職として〇〇市内の企業様を中心として営業活動をおこなってきました。
情報誌やチラシ作成の提案、求人内容のアドバイス、キャンペーン企画など幅広く経験しています。
職務経歴作成のポイント
職務経歴書の要といっていい職務経歴部分は、箇条書きを使い、見やすく情報を整理して書くのがポイントです。
職務経歴部分は表にし、経歴ごとに区切るようにすると、より見やすくなります。
職務経歴項目には下記の内容を盛り込むようにします。
業務内容や実績は具体性を意識し、数字を踏まえて説明しましょう。
・企業名、企業情報(資本金、従業員数、支店数など)、雇用形態
・期間
・具体的な業務内容
・実績(実績がない場合は何を学んだかなど)
営業の職務経歴書における自己PR文のポイント
自己PRは営業職の職務経歴書の中でも、自分をアピールできる重要な項目です。
自分の強みの中で企業に貢献できそうな部分を中心に書いていきましょう。
短すぎると言いたいことが伝わらない、意欲が低く思われる、長すぎると読み飛ばされてしまうため、適切な文字数で納めること。
200~300文字程度を目安にしてみましょう。
文章量が多くなる場合は、アピールしたいポイントを3つくらいに分けて書くのも1つです。
営業職の自己PR例文をタイプ別に紹介
営業職の職務経歴書で書く自己PR文はすべての方に共通した書き方というのはありません。
自分の立場や実績を踏まえ、オリジナリティのある自己PR文を作成すべきでしょう。
とはいえ、参考になる文がないと分からないという方も多いため、ここではタイプ別の自己PR例文を作成のコツとともに紹介します。
実績がある営業職の自己PR例文
営業職としての実績がある方は、実績を含めた自己PR文が効果的です。
単なる自慢ではなく、実績を挙げるまでに努力した点を盛り込むと好印象。
苦労を乗り越えて得た高い実績がある営業なら、どんな至難にも対処してくれると思われます。
自己PR例文
私はこれまで10年間住宅営業に携わってきました。
住宅は一生に一度の買い物ですから、最初の頃は契約につなげるまでに苦労していました。
お客様が安心して理想の住宅を手に入れられるために、設計から素材、技術的な面や住宅ローンまで、幅広い知識を得るように努力しました。
FPや宅建などの資格も、すべてはお客さまのために取得しています。
その結果、お客様からの疑問に詳細まで対応できるようになり、ご契約いただけるようになりました。
これまで社内で2度のMVP賞も受賞しています。
この営業経験を活かし、貴社ではまずはトップ営業になることを目標に、新しい分野にも挑戦していきたいと考えています。
前職の営業成績が悪い場合の書き方
営業職の場合、誇れる実績があればいいですが、営業成績が悪かった場合の自己PR文作成は困りますよね。
目標達成ができなかった場合でも、目標達成までに努力や工夫をした点や、お客さまから評価された具体的なエピソードを盛り込むようにします。
自己PR例文
私の強みはお客さまのニーズを察知できる観察力です。
打ち合わせ前にお客さまの会社や業界について調べておき、同業界の事案を元にした資料を提案するなどし、お客さま自身が求人内容をイメージしやすいよう心がけてきました。
電話での様子からどんな担当者様かを推測し、実際の打ち合わせの中でアプローチ方法も修正していくようにもしています。
その結果、お客さまが何を求めているのかが分かるようになり、提案した内容でご納得いただけたり、他のお客様をご紹介いただけるようになりました。
営業アシスタントから営業職へ転職する際の書き方
営業アシスタントから営業職への転職を考える方もいるでしょう。
営業アシスタントは、営業職に部分的にかかわっているものの、職種としては未経験である不安も残ります。
ポイントは、営業アシスタントの立場でも積極的に契約につながる工夫をするなど、主体的に動ける人材であるかをアピールすることです。
自己PR例文
営業アシスタントとして3年間、商品説明資料や市場分析のサポートなどをおこなってきました。
アシスタントという立場ではありましたが、営業職の売上につながるよう、顧客ニーズを調べてその都度資料を変更する、企画提案を積極的に提案するといった工夫をしてきました。
その結果、担当の営業職の契約件数が前年比3割増になり、営業や上司からも評価されるようになりました。
貴社ではアシスタント経験を活かしつつ、自身が営業職として活躍したいと考えています。
営業の職務経歴書作成は工夫が必要!
営業職の職務経歴書は他職種に比べて差別化が図りにくい分、難しさもありますが、営業職にとってのプレゼン資料である職務経歴書は非常に重要です。
企業の人事担当者も営業としての資質を判断していますから、自分なりの工夫を盛り込みオリジナリティある職務経歴書を作成しましょう。
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