無期雇用派遣とは?素朴な疑問や特徴を解説!
- カテゴリ名:転職の基礎知識Q&A
この記事では、派遣の無期雇用派遣についてまとめました。
目次
無期雇用派遣とは?
無期雇用派遣とは、派遣社員が派遣会社と期間の定めの無い「無期雇用」で契約を結ぶ働き方のことをいいます。
2015年の労働契約法の改正で、派遣会社と雇用契約を結んだ派遣社員の契約期間が通算で5年を超えて反復更新されたとき、派遣社員が希望すれば派遣会社と無期雇用契約を結ぶことができるようになりました。
権利がもらえた派遣社員希望すれば、派遣会社は無期雇用契約を断ることが出来ません。
同じ派遣会社との契約が複数回更新され、労働契約法の改正された2015年4月1日以降に開始した雇用契約期間が通算で5年を超えれば、期間の定めがなくなる無期雇用派遣に転換できます。
また、厚生労働省で無期雇用派遣についての資料もありますので参考にしてみてください。
参考厚生労働省:無期雇用派遣についてのしおり
無期雇用派遣の目的とは?
無期雇用派遣は派遣労働者が安心して働き続けられることを目的として、「労働契約法」で定めれた働き方で、対象の有期派遣社員は2018年4月から無期雇用派遣の権利(無期転換申込権)が取得できます。
無期雇用派遣に転換する条件とは?
無期雇用派遣に転換するには条件(無期転換申込権)があります。
無期転換申込権の権利を取得できる条件は、
・有期雇用契約の通算期間が5年を超えている。
・契約の更新回数が1回以上ある。
・現時点で同一の派遣元との間で契約している。
になっています。
無期雇用派遣の2chの反応とは?
無期雇用派遣の2chの反応は、
・未経験でそれなりのところで働けたりはしないの?
事務未経験で正社員決まらないから迷ってる
・結局は時給で働く派遣だよね
・普通の会社で祈られまくった俺でも1発採用された。
ありがたい話したが、将来的な事考えると本当に良いのか悩む。
など様々です。
無期雇用派遣の5年とは?
労働契約法の改正に伴い、派遣社員や契約社員といった有期雇用契約で働く労働者は、5年以上同じ業務を行った場合、無期雇用契約に転換することができるようになりました。
権利を持つ有期契約社員から無期転換の申し込みがあった場合は、
使用者(企業)は申し込みを受諾したものとみなされて断ることはできません。その時点で無期労働契約が成立します。
『第十八条 同一の使用者との間で締結された二以上の有期労働契約(契約期間の始期の到来前のものを除く。以下この条において同じ。)の契約期間を通算した期間(次項において「通算契約期間」という。)が五年を超える労働者が、当該使用者に対し、現に締結している有期労働契約の契約期間が満了する日までの間に、当該満了する日の翌日から労務が提供される期間の定めのない労働契約の締結の申込みをしたときは、使用者は当該申込みを承諾したものとみなす。この場合において、当該申込みに係る期間の定めのない労働契約の内容である労働条件は、現に締結している有期労働契約の内容である労働条件(契約期間を除く。)と同一の労働条件(当該労働条件(契約期間を除く。)について別段の定めがある部分を除く。)とする。』
引用元:労働契約法
無期雇用派遣の3年とは?
派遣で働く方々のキャリアアップと雇用の安定を図るために、厚生労働省による「労働者派遣法」の改正で、派遣労働者が同じ企業に継続して3年以上働くことが原則できなくなりました。
この3年が経過した時に派遣元は、
・派遣先への直接雇用の依頼(正社員等)
・新たな派遣先の提供
・派遣元での無期雇用(正社員等)
・その他安定した雇用の継続を図るための措置
いずれかの措置が義務づけられました。
労働者派遣法改正法(厚生労働省)
派遣無雇用の抵触日とは?
派遣社員を雇用している企業の中には、有期雇用だけでなく、無期雇用の派遣社員を雇用しているケースもありますよね。
無期雇用の派遣に関しては、派遣社員にとっての個人単位の抵触日も、企業側にとっての事業所単位の抵触日も適用されないので、特別な手続きは必要ありません。
また、無期雇用の派遣以外でも、下記の条件の場合は抵触日が適用されません。
①60歳以上の派遣社員
②産前産後休業、育児休業、介護休業の間の代わりとして派遣を雇用するとき
③日数限定業務で派遣を雇用するとき
④有期プロジェクトで派遣を雇用するとき
無期雇用派遣のメリットとは?
無期雇用派遣のメリットとして、
・派遣の期間制限(3年ルール)を超えて働ける
・継続して働けるのでスキルアップしやすい
・次の派遣先を探さなくて済む
などが挙げられます。
無期雇用派遣のデメリットとは?
無期雇用派遣のデメリットとして、
・一般派遣よりも自由がなくなる
・派遣先企業が変更になる可能性がある
無期雇用派遣の時給とは?
一般派遣の場合は、時給制で雇用されることが多いですが、無期雇用派遣は時給制よりも月給制で雇用されるケースの方が多いです。
ただし、時給制か月給制かは派遣会社によって変わってくるので、派遣会社の規約を確認しておきましょう。
無期雇用派遣と有期雇用派遣との違いとは?
有期雇用派遣と無期雇用派遣の違いについて、まず有期雇用派遣は、派遣先企業での就業が決まったときに、派遣元の派遣会社と期間を定めて雇用契約を結ぶ働き方です。
無期雇用派遣は、派遣会社と無期限の雇用契約を結んで派遣先企業で就業する働き方で、もし派遣先企業での就業が終了した場合も、派遣会社との雇用契約は継続します。
無期雇用派遣の交通費とは?
無期雇用派遣は交通費が支給されるケースが多いです。
一般的な派遣の場合、時給の中に交通費が含まれているケースが多く、交通費が別途支給されるケースは少ないですが、無期雇用派遣の場合は、月給制のケースが多いので派遣会社の正社員と同じように交通費が支給されます。
ただし、交通費に関しても派遣会社によって変わってくるので、派遣会社の規約を確認しておきましょう。
パソナの無期雇用派遣とは?
人材派遣会社のパソナも勤続年数が5年以上になる有期雇用契約の派遣社員を無期雇用での受け入れを推進しています。
人材派遣業界が伸びてきてるので、継続的に雇用してきた貴重な派遣社員を囲い込みたいという意図があるようです。
パソナは、派遣社員の対象職種を拡大しており、勤続年数が5年を超える対象職種の派遣社員に対して、希望者には、無期雇用契約に変更していき、対象者には説明会も行われています。
無期雇用派遣に転換した場合、時給制から月給制になり、またスキルに応じて昇給できるようです。
アデコの無期雇用派遣とは?
アデコの無期雇用派遣には、「ハケン2.5」というアデコ独自の基準があります!
「ハケン2.5」の基準とは、
「アデコのみならず、どの派遣会社で就業されている方であっても、現在の職場で2.5年以上継続して、派遣就業されている方」は、アデコの無期雇用派遣社員に応募することが可能」
になることです。
応募後は、簡単な選考の後に、アデコの無期雇用派遣社員になれます。
また、交通費も無期雇用後の待遇として、毎月上限3万円まで、交通費を支給されます。
無期雇用派遣のボーナスとは?
派遣の場合、収入が安定しないという不安が常につきまとい、ボーナスといった待遇も無いです。
無期雇用派遣の場合は、派遣会社によっては、ボーナスが支給されるところもあるようです。
無期雇用派遣で、月給制になり交通費やボーナスも支給されれば、だいぶ生活も安定しますね。
無期雇用派遣と正社員の違いとは?
無期雇用派遣になったとはいえ正社員の違いはあります。
無期雇用派遣と正社員の違いとしては、
・昇給するチャンスが少ない
無期雇用派遣はあくまでも派遣社員として派遣先企業で働くので、現場での仕事に対しては正社員に比べて評価されづらいですし、昇給の基準も派遣会社によって異なります。
・正社員ほど雇用は安定していない
無期雇用派遣の場合は、「無期」ではあるのですが契約を解除される可能性があるため、雇用に関して正社員ほどは安定していません。
無期雇用派遣の副業とは?
無期雇用派遣の副業については、雇用契約を結んでいる派遣会社が認めていれば可能です。
しかし、有期雇用派遣で働いてきたときと比べ、フルタイム勤務や残業が断りにくいなど、待遇面が良くなる分責任が重くなってくるので、副業をする時間がとりにくくなることが考えられます。
無期雇用派遣の定年とは?
無期雇用派遣の場合の定年についても気になりますよね。
無期雇用派遣雇用になった場合、派遣会社と新たに雇用契約を結ぶことになりますが、高年齢雇用安定法の規定にしたがって派遣会社が設定するので規約を確認しておきましょう。
定年が60才で、その後65才まで有期雇用といった派遣会社の正社員と合わせるケースもあるようです。
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