よく耳にするけど意味は知らない?職種とは何だろう

よく耳にするけど意味は知らない?職種とは何だろう

就職活動を行う中でよく目にし、耳にする「職種」という言葉ですが正しくその意味を理解できていますか。
「業種」や「職業」など、良く似た言葉と意味を混合しているなんてことはありませんか。
言葉の意味をしっかりと把握できていないと、企業の求人の内容をきちんと理解出来ないままになってしまうかもしれません。
そこで今回は、よく耳にするものの意外と知らない「職種」という言葉について詳しくご説明していきます。

よく耳にする「職種」という言葉の意味

「職種」という言葉自体は、求人票や企業ホームページなどでよく目にするものだと思いますが、その言葉の意味をご存知でしょうか。
職種とは、簡単にご説明すると「仕事の種類」を現した言葉になります。
仕事の種類とは、「営業職」「経理職」「事務職」「開発職」などそれぞれの個人の業務内容によって仕事を分類したものです。
企業に勤めている人の場合、人事部や経理部のように自身が所属している部署の業務種類を自身の職種と考えるとわかりやすいかと思われます。

意外と知らない!似ている言葉

また、「職種」という言葉の他にも似た意味で使用される言葉がいくつか存在します。
しかし、似ている言葉といえど全く同じ意味を持っている訳ではありません。
ここからはそれらの言葉との意味の違いや、言葉の使用方法などを詳しくご説明していきます。

「職種」と「業種」はどう違うの?

職種という言葉と似ている言葉として、よく使用されるものに「業種(業界)」という言葉があります。
同じ意味として使用されるこの言葉ですが、実は意味が全く違います。
「業種」とは、会社や個人が営む事業の種類を指す言葉です。
事業の種類とは例えば、「製造業」「建設業」「工業」など、個人の業務内容では無く、所属している企業全体としてどのような仕事を行っているかを表すものになります。
この業種とは日本標準産業分類の大分類により、18種類に大別されていますので自身の業種を知りたい場合には一度大分類の一覧を確認しておくと良いでしょう。
それでも企業の業種がわからない場合には、会社に確認を取ることが大切です。

就職において大切なのは併せて検討すること!

この「職種」と「業種」という言葉は基本的に、2つ併せて使用されることが多いものです。
就職活動を行うなかで大切なのは、この2つを組み合わせた言葉をしっかりと理解しておくということです。
例えば、一般的に業務内容は「製造業(業種)の経理職(職種)」や「建設業(業種)の営業職(職種)」といったように表記を行います。
求人票や企業ホームページに表記されている上記内容から、企業が行っている業務内容や採用された場合に自身がどのような仕事を行っていけばよいのかをしっかりと読み取り、自身の希望する仕事内容を探すことが大切であると言えるでしょう。

もうひとつ似ている言葉「職業」とは

さて、「職種」と「業種」という言葉の意味や使用方法はわかりましたが、実はもう一つ同じ意味として混同されがちな言葉が存在します。
それが「職業」という言葉です。
職業とは、「生計を維持するために、人が日常従事する仕事や生業、職」を表す言葉であるとされています。
簡単にご説明しますと「その人が日常的に何をして生活をしているか」を表す言葉であり、主にその人の立場を説明する際に使用するものとなります。
例えば「会社員」「自営業」「学生」「主婦」など、その人が普段何をしているかを簡単に説明することが出来る言葉となります。
その為、よく似た言葉として混合しがちですが、職種や業種とは全く意味の異なる言葉となりますので使用する際には注意が必要です。

自分にはどんな職種が合っているのか?

「職種」と「業種」そして「職業」の違いや正しい使用方法がわかりましたね。
では、どのように就職したい企業を見つければ良いのでしょうか。
ここからは、就職活動の際に注目したいポイントについてご説明していきます。

得意なことから考えよう!

就職活動を行ううえで何となく「やりたい」という漠然とした気持ちで企業を決めるのも一つの手段と言えるでしょう。
しかし折角の就職活動ですから将来的に長く働ける仕事を選びたいものですよね。
そこで企業が掲げる業種や職種を調べ、自身の得意なことや興味のあることを探し就職活動を行うことも大切です。
例えば職種は同じ営業職であったとしても、業種が建設業と製造業では取り扱う商品や仕事の内容、手段が違います。
また、業種が同じであっても職種が異なれば今後行っていく仕事内容は全く異なるものとなります。
そのため、就職活動を行う中で自身の得意なことや興味のあることから自身に合う職種や業種を持った企業を選定することが重要といえます。

職種診断を利用してみよう!

また、就職活動を行うなかで様々な企業や就職支援サイトが行っている「職種診断」を利用し、自身に合う仕事を探すという方法もあります。
職種診断とは自身の考え方や行動パターンなどから、自身にはどのような職種が向いているかを診断してくれるツールです。
もちろん一般的な考え方や行動パターンなどの統計から結果を診断するものですので、100%診断結果が当たるというものではありません。
しかし、客観的に自身の思考や行動を見つめ直すきっかけともなりますし、一般的に自身に向いているとされる職種を知るというきっかけにもなりますので、一度利用してみるのも良いでしょう。
職種診断はネット等から無料で行うことが出来ますので、利用したい場合にはネット検索を行うと良いでしょう。
ただし、前述のとおりあくまで診断となりますので結果を重視、過信して視野を狭めることが無いように注意が必要といえます。

転職時に気を付けたい職種と業種

就職活動を行ううえで職種と業種を検討することの大切さをお伝えしてきましたが、転職を行う際にはどういった点に気を付ければ良いのでしょうか。
ここからは、転職活動だからこそ気を付けたい職種と業種についてのポイントをご説明いたします。

まずは今現在の職種と業種をしっかり把握しよう!

転職活動を始めるうえで何より大切なのが、自身の現在の業種と職種をしっかりと把握しておくということです。
履歴書を作成する際や面接試験を受ける際に、現在の業種と職種の記載や説明を求められることは多いです。
その際にきちんと先方に現状を説明出来なければ、自身の立場や仕事内容をしっかりと把握出来ていないということにもなりますし、先方に自身の状況を伝えることも出来ません。
そのため、転職活動を始める際にはしっかりと自身の状況を把握しておくようにしましょう。

転職の際に「職種」に注目する場合

転職活動の中で希望する企業を選定する方法として「職種」に注目をするのか、「業種」に注目をするのか2つの方法を選ぶことが出来ます。
まずは転職において「職種」に注目する方法についてです。
職種での業務経験は基本的に、転職先の企業において活かすことができます。
これまで自身が行ってきた業務の経験や、これまで自身が得たスキルを活かして転職先でも仕事をしていきたいと思った場合は現在と同じ職種の転職先を探すと良いでしょう。

転職の際に「業種」に注目する場合

次に「業種」に注目する方法についてです。
現在と同じ業種を選ぶことで、それまでに得てきた業界知識を転職後にも活かし仕事をすることが出来ます。
職種が異なる場合であっても、業界知識があることでスムーズに業務を進めることが出来たり、業務において足りないところを補うことも出来るでしょう。

未経験の職種と業種にチャレンジする場合

前述のように転職時に現在の職種や業種と同様の企業を志望することで、自身が即戦力となりえることをアピールすることが出来ます。
しかし、転職活動を行うなかでせっかくならば未経験の業種や職種にチャレンジしたいと思う方も多いと思います。
そのような場合には、企業側へ説得力のある志望理由や転職理由を伝える必要があります。
希望する企業の業種や企業の希望する職種に対して、企業がどのような人材やスキルを求めているのかをしっかりと把握しておき、未経験であっても自身が貢献できるということをしっかりと企業にアピールすることが大切となります。

職種の意味をしっかり覚えて正しく使用しよう!

いかがでしたか。
意外と混同してしまいがちな職種と業種という言葉ですが、それぞれの意味をしっかりと把握しそれぞれを使い分けていくことが大切なのです。
自身の現在の立場や業務を表す際、そして就職や転職活動を行ううえで希望する企業を探す際に本記事のポイントをきちんと押えて、これらの言葉を使用してみましょう。

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