知らなかったでは済まない基礎知識!席順のビジネスマナーを覚えよう
- カテゴリ名:ビジネスマナー
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打ち合わせや会食などの場において「上座」「下座」という言葉を耳にする機会も多いかと思いますが、皆さんはその意味や正しい席順をご存知ですか。
普段、あまり意識することも無いかと思いますが、何となく、促されて座った席が実はとても失礼な場所だった、なんてこともあり得るのです。
そういった立ち振る舞いが無いよう、しっかりと席順についてのビジネスマナーを理解し、どんな場でも失礼のない大人な対応が出来るよう、今回は席順についてご説明します。
目次
ビジネスシーンで席順ってそんなに大切なの?
席順とはいっても、普段の生活で意識する機会はなかなかありませんよね。
実際いつ使うのか、なぜ気を付けなければならないのか、常に意識しておくのはとても面倒に感じるかもしれません。
では、席順にはどのような意味が込められているのでしょうか。
まずは席順の重要性をしっかりと理解し、今後のビジネスシーンに活かしていきましょう。
どんな場所にも上座と下座があるんです!知らずに失礼なことをしているかも!?
ビジネスの場において、どんなシチュエーションであっても席順というものが存在し、これは必ず守らなければならないビジネスマナーの基本です。
さまざまな場に応じて上座と下座が設定されており、これには目上の方への敬意やおもてなしの気持ちが込められているのです。
そのため、立ち位置や役職などの関係性が重要な意味を持つ社会において、この席順はとても重んじられています。
席順を把握し、常識のある人だと好印象を与えることが出来るよう、しっかりと席順について理解しましょう。
お客様をご案内!応接室編
お客様がご挨拶や打ち合わせでご来社された際、応接室にご案内し対応することはとても多いと思いますが、しっかりと席順を守れていますか。
まずは利用する機会も多い応接室での席順についてご説明します。
応接室での席順をしっかり覚えておこう!
基本的に出入り口から一番遠い席が上座となり、逆に出入り口に一番近い席を下座とします。
お客様をご案内する際にはご来客の中で一番目上の方へ上座に座って頂き、その横から順にお客様が役職や立場の順に応じて座ります。
お客様の向かいの列には自社の対応者が奥から役職順で並び、一番目下の担当者が下座に付くことになります。
下座に座るものはおもてなし等の対応をする為、出入口に近いという事を覚えておけばわかりやすいでしょう。
また、扉が無い打ち合せスペース等の場合はデスクに近い席が下座になりますので注意しておきましょう。
意外と知らない!椅子にも階級がある!?
応接室での席順は前述のとおりなのですが、実はお客様に座って頂く椅子にも格があるのを知っていますか?
基本的にソファーなどの長椅子、1人用ひじかけ付椅子、背もたれのみの椅子、背もたれのない椅子といった順番に格付けされているのです。
応接室にソファーを設置している場合は、ソファーの一番奥の席が上座となりますのでお客様をご案内する場合には気を付けておきましょう。
真剣に話し合い!会議室編
次に対応する機会が多いのは、会社や専用施設で行う会議ではないでしょうか。
人数も多く全ての人の役職や立場を理解しご案内するのはなかなか大変ですが、席をしっかりと把握して正しくご案内できるようにしましょう。
会議室での席順をしっかり覚えて打ち合せに挑もう!
応接室の際は出入口から一番遠い席が上座となりますが、会議においては出入口から遠い列の中央の席が上座となります。
中央に座っていただくことで会議全体の内容をしっかりと聞くことが出来るという点に注目すると覚えやすいのではないでしょうか。
なお、下座については応接室と変わらず出入口に一番近い席となります。
ちょっと待って!議長が居る時はどうするの?
会議室での席順をご説明しましたが、実は議長がいる場合は席順が異なるのです。
テーブル前方の1席に議長が座る場合は応接室同様に出入り口から一番遠く、議長に一番近い席が上座となります。
その後の並びも応接室と同様となりますが、議長の対面にあたるテーブル下方には誰も座らないように注意が必要です。
また、議長の横にいくつか席が用意されている場合は議長から見て右側が上座となります。
それ以降左右の順に上座となっていきます。
この場合、議長と同じ列にある席が上座になることをしっかり覚えておいてください。
議長参加型の会議の際は、議長の声をしっかりと聞くことが出来るという点を覚えておけば席を覚えやすいですね。
楽しく賑やかに盛り上がろう!会食編
飲みの席では無礼講とはいうものの、会食でも席順はとても大切です。
席順をしっかりと覚えて相手に失礼のない、おもてなしが出来るように注意して行動しましょう。
床の間?床脇?和室の場合の席順を覚えよう!
和室で会食などを行う場合、床の間に一番近い席が上座となります。
床の間とは掛け軸や生け花等が飾られている空間のことで、見覚えのある方も多いのではありませんか。
また、床の間の隣にある戸棚などがある空間を床脇と言い、床脇に近い席が次席となります。
なお、和室の場合も出入口に一番近い席が下座となりますので、下座に座る人はよく動けるように気を付けておきましょう。
ただし、部屋から庭や景色を楽しめる部屋では、それらを一番楽しめる席を上座とする場合もありますので、臨機応変に「お客様が一番楽しめる席」を考えお通しするようにしましょう。
尚、洋室や床の間が無い和室の場合は応接室の並びと変りありません。
テーブルが円卓!?円卓にも席順はあります!
会食の場所に到着してみたところ中華などで円卓だった、ということもあるかと思いますが、円卓にもきちんと席順があります。
この場合、出入口から一番遠い席が上座となり、以降は上座の左手から順に左右に上座となります。
なお、この場合も一番出入口に近い席が下座になります。
また、中華レストランなどでは主賓が席に着くまでは座らず、出入口付近で待つのがマナーとなりますので注意してください。
こんなところにも席順が!?エレベーター編
これまでさまざまなシーンでの席順をご説明してきましたが、実は移動の際にも気を付けなければならない順番がたくさんあるのです。
まずは誰もがよく利用するエレベーターについての席順をご説明しましょう。
エレベーターにも立ち位置があるって知ってます?
エレベーターはただ乗っておくだけの移動手段だと思われるかもしれませんが、きちんと席順があります。
操作パネルのある側一番奥が上座となり、操作パネルのない奥が次席です。
お客様はエレベーターの奥へ立って頂くようにしましょう。
なお、下座は操作パネルの前となり、そこに立つ人は操作パネルの操作をしっかりと行いましょう。
立ち位置だけじゃない!乗り降りにも順番が!?
また、乗り降りの際に気を付けたいのは席順だけではなくその方法です。
下座に立つ人はドアが開いたら手でドアを押えお客様をエレベーター内にご案内します。
全員乗り込んだのを確認したら操作パネルの前に立ち、エレベーターを動かします。
目的の階へ到着したら開くボタンを押し全員が降りるのを待ち、一番最後にエレベーターから降りるようにしましょう。
よく利用しますよね?タクシー編
最後にご説明するのがタクシー等の車での席順についてです。
短い移動時間のためついつい忘れがちですが、席順をしっかりと覚え、お客様をしっかりと目的地へご案内できるようにしておきましょう。
移動時間だからと気を抜かないで!タクシーの席順は?
タクシーの場合、後部座席の中で運転手の後ろの席が上座となり、助手席が下座となります。
また、後部座席に3人で座る場合には運転席の後ろが一番上座、反対の窓際が次席、後部座席中央が下座となりますので注意しましょう。
しかし、後部座席に3名で座る場合は上座に座る方が一番乗り降りがし辛いという問題もあります。
そのため、あらかじめ乗車の前にお客様ご本人の意向を確認しておくと丁寧な印象を与えることが出来ます。
また、注意したいのがタクシーではなく誰かが運転手を担う場合です。
この際は助手席が上座となり、後部座席中央が下座となりますのでよく覚えておきましょう。
まとめ
いかがでしたか。細かいように感じるかもしれませんが、席順はさまざまなビジネスの場で使用されているのです。
お客様をおもてなしする際、相手に失礼なく、気持ちよく過ごしていただくためにもしっかりと席順が持つ意味と法則を覚え、ビジネスシーンで利用できるようにしておきましょう。
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