派遣の介護職でも雇用保険に入れる?気になる雇用保険の加入条件
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派遣の介護職で働いている人にとって、雇用保険などの社会保険に入り、安心して働きたいと考える人は多いでしょう。
しかし、派遣の介護職でも加入できるのでしょうか?
そこで派遣の介護職の人の為に、雇用保険をはじめとした社会保険の基本的な知識と加入するための条件を紹介します。
これから派遣で介護職に就こうと考えている人は参考にしてください。
目次
介護職の派遣でも入れる?雇用保険は社会保険の一種
雇用保険とは社会保険の一種であるとともに労働者の生活を守るための社会の制度です。結論から言えば、介護職の派遣でも加入条件を満たせば社会保険に入ることができます。
一番重要なのは、会社の契約期間。
ここでは、社会保険に加入条件と雇用保険とはどの様なもなのかそれぞれ解説します。
社会保険の加入条件
社会保険とは国民の生活を保障するための公的な制度です。
一般的に医療保険、介護保険、年金保険、雇用保険、労災保険の五つの保険を総称しており、すべての国民が加入できる制度であるとともに、収入に応じて負担料を支払わなければなりません。
社会保険というと会社勤めをしている正社員が入るものというイメージがありますが、派遣の介護職でも条件を満たせば加入できることを知っておきましょう。
そもそも雇用保険とは?
社会保険の一種である雇用保険とはどの様なもでしょうか?
雇用保険とは、失業したときに失業給付金を一定期間支払われる制度で、雇用の安定や雇用の促進を目的とした公的制度です。
この他にも、教育訓練給付、育児休業給付、介護休業給付などがあります。
派遣の介護職でもこの雇用保険に入ることによって、勤めていた会社を辞めたとしても失業給付金を受け取ることによって、次の仕事を探す準備ができるようになります。
雇用保険に入るためには一定の条件が必要
次の仕事を探す準備ができる雇用保険に加入するためには一定の条件があります。
雇用保険の加入条件は次の三つです。
(1)勤務開始から最低31日以上働く見込みがあるかどうか?
以前は6カ月以上でしたが、2016年10月に変更となりました。
これにより一ヶ月以内で辞めることが明確である場合以外は、加入できるようになり、派遣の介護職で一ヶ月以上働くことができれば加入条件を満たすことになります。
(2)1週間で21時間以上働いているかどうか?
派遣の介護職で1週間で21時間以上働いていれば加入条件を満たすことができます。
これは、実際に働いた時間ではなく、会社との契約において1週間で21時間働くことになっていれば良いので、契約書を確認しておきましょう。
(3)学生ではないかどうか?
雇用期間や就業時間を満たしていても、昼間学生として学校に通っている場合は、雇用保険に入ることができません。
学生が派遣の介護職で働いている人は注意しましょう。
派遣、正社員、アルバイト別の介護職の雇用保険加入状況
一般的な社会保険や雇用保険の加入条件を紹介しましたが、介護職でも雇用形態によって注意しなければならない点が違います。
正社員、派遣、アルバイトの介護職の違いを見てみましょう。
介護職の正社員と派遣の違い
介護職に限らず企業に正社員として働くことができれば、安定して給料が貰えるだけでなく、介護職としてもスキルアップを目指すことができます。
もちろん雇用期間は限りがないので、雇用保険も入ることができます。
派遣の介護職よりも安定して働きたいなら正社員を目指しましょう。
介護職のアルバイトと派遣の違い
介護職の派遣とアルバイトの違いは、雇用主と時給です。
派遣の介護職の雇用主は派遣会社であり、登録している派遣会社と雇用契約を結びます。
また、アルバイトやパートの介護士の一般的な時給が1000円前後であるのに対して、派遣の介護職の場合は、1500円を超える仕事もあります。
また、派遣の場合は自分の働ける時間や仕事に合わせた仕事を選ぶことができるので、雇用保険の加入条件に合わせた仕事を探すことができるでしょう。
雇用保険の加入を意識した働き方をしよう
正社員の介護職では雇用保険に問題なく加入できますが、派遣の場合は自分の働く条件によって変わってきますので注意が必要です。
派遣の介護職が雇用保険の加入条件は、同じに派遣会社に一年以上雇用される見込みがあるかどうか、派遣先の仕事が1週間で20時間以上であるかです。
また、派遣先が変わってもその期間が短く通算して一年以上見込まれるときは雇用保険に加入できます。
派遣の介護職で雇用保険に入りたい人は、これらのことに注意して仕事を選びましょう。
派遣の介護の職場選びは雇用保険も確認しよう
そもそも労働者の生活の安定のためにある雇用保険ですが、事業者は加入条件を満たした従業員がいる場合は、加入の手続きをする義務があります。
しかし、小規模な介護施設や悪質な会社は、手続きをしていない場合があります。
そこで派遣の介護職でそのようなケースに当たってしまった時の対処を紹介します。
大切なことは、自分の労働条件をしっかり確認しておくことです。
職場が雇用保険の加入の手続きをしてなかったら
雇用保険の加入条件を満たした従業員がいるのに、加入手続きをしていなかったら事業主には罰則があります。
過去にさかのぼって雇用保険料を徴収されるだけでなく、最悪の場合は、6カ月以下の懲役、30万円以下の罰金が課せられる重い罪です。
しかし、入ったばかりの会社に雇用保険のことを聞くのは勇気が要ります。
そこで、派遣の介護職で働きはじめて、明細書を貰ったら、雇用保険料が支払われていることを確認しましょう。
もし、雇用保険料の支払いがなければ、会社に問い合わせて確認することが大切です。
自分の労働時間と契約内容を把握しよう
派遣の介護職で働くことを決めたら、自分の労働時間と契約内容をしっかり確認手おくことが大切です。
会社に雇用保険の相談をする際に、契約内容が加入条件に適合しているか把握しておかなければいけません。
派遣は労働時間と働ける日数を選べる自由な働き方ですが、その分自分の働いている条件を知っておき、トラブルの際に対処しなければなりません。
不安に感じたら相談できる機関
会社を辞めた後に、失業給付金の手続きをしようとしたら、会社が雇用保険の手続きをしていなかったというのは、良くあるケースです。
特に派遣の介護職の場合は不安に感じているかもしれません。
そんな時は、まずハローワークに相談しましょう。
そこで、自分が働いていた期間に雇用保険の加入条件を満たしていたことを確認し、失業給付金の手続きをすることができます。
しかし、過去にさかのぼって手続きができるのは2年間なので注意しておきましょう。
雇用保険は介護派遣をはじめ労働者を守るための保険
いかかでしたか?派遣の介護職で働く人のための雇用保険の基本的な知識と注意点を紹介しました。
雇用保険は派遣労働者をはじめ労働者を守るための公的な保険です。
入るのが嫌だから、入らなくて良い保険ではないので、加入条件を満たしていれば必ず入る必要があります。
失業給付金は次の仕事を見つけるために大切な制度。
自分の労働時間と契約内容をしっかり確認して雇用保険に入り、安心して派遣の介護職で働きましょう。
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