介護の仕事は辛いの?介護の仕事を目指す人が知っておきたいこと
- カテゴリ名:業界・職種・企業研究
介護の仕事に就きたいけど、未経験でも仕事はできるの?仕事内容は大変なの?というように、新しい仕事に挑戦する時は不安です。
介護の仕事を目指す人に知ってもらいたいことと、仕事が辛いと感じたときの対処方法について紹介します。
目次
介護の仕事って辛いの?
仕事に慣れるまでは大変ですし、辛いと感じるかもしれません。
なぜ介護の仕事が辛いと感じるのか考えていきます。
施設で仕事をするなら24時間勤務
老人ホームのような施設では、日勤と夜勤があり、職員が交代で働いています。
日勤と比べると夜勤の方が人数が少なく、手薄になりやすいという問題を抱えています。
交代制とはいえ、日勤よりも夜勤の方が仕事は大変、辛いと感じやすく、慣れるまでは辛いと感じてしまう人もいるようです。
肉体労働なので体がきついと感じることも
夜勤も体のリズムを狂わせますが、介護の仕事は立ち仕事。
入浴介助や車いすへ移動をするときは、利用者の体を抱き抱えることもあり、膝や腰を痛めてしまうというケースもあります。
仕事が終わったあとは、腰が疲れていたり、脚がむくんでいるということも多く、肉体労働であるということも仕事が辛い原因といえます。
給与が少ないと感じるかもしれない
夜勤があって、立ち仕事なのに給料が安いと辛いですよね?
介護の仕事で問題視されているのが、給料の安さです。
給与などの待遇がよくなればもう少し働きやすくなるかもしれませんが、安い給料で仕事が大変だと働きがいがないと思う人もいるでしょう。
排泄物の処理に慣れるの時間がかかるかも
介護福祉士やホームヘルパーの資格をもっているとおむつ交換や排泄物の処理もしなければなりません。
おむつ交換や排泄物の処理はしなければならないとわかっていても、実際にはおむつの交換も、排泄物のにおいも慣れるまでは、きついし辛いと感じることもあるでしょう。
介護施設や介護をしている家庭では、排泄物のにおいがなかなか消えないのが悩みだったりするようです。
死の現場に立ち会うこともある
老人ホームのような介護施設や在宅介護の現場では、利用している人が亡くなるということもあります。
死は必ず訪れるものですが、お世話をしていた人が亡くなるというのは悲しいものです。
こうした人の死になかなか慣れることができず、仕事が辛いと感じる人もいます。
仕事が辛い?介護の仕事の退職理由
介護の仕事は辞める人が多いことでも知られています。
ここでは、介護の仕事の退職理由としてよく挙げられていることを紹介します。
給与が低い
介護の現場でよくいわれるのが、仕事に対して給与が安いということです。
介護というのは、家庭で家族がやることという認識があり、職業にした場合に社会的評価が低いという現状があり、給与はそんなに高くなくても良いだろうという考えが未だに残っています。
介護施設や事業所の経営状態によっては、給与を上げるのが難しく、人員を増やすのもなかなかできないため、働く人の環境を改善できないという悩みもあります。
働く人にとっては、お給料は評価にも繋がります。
介護の現場で、頑張っている人に対して正当な評価がされれば、その分仕事の辛さも和らぐかもしれませんね。
職場の人間関係
辞める原因、仕事が辛いと感じる理由のひとつが、上司や同僚の関係や施設の入居者、介護サービスを受ける人との関係です。
利用者のなかには、働く人に暴力をふるったり、暴言を吐く人もいるので耐えきれずに辞めてしまうということもあります。
このような職場の問題について話しやすい環境なら、上司に相談して配置換えもしてもらえるかもしれませんが、悩みや不安があっても相談ができず一人で抱え込んでしまう人もいます。
人手不足の現場では、働く人への負担が多い分人間関係がぎすぎすしてしまいがちです。
現場が大変な時に協力できない人間関係だと、仕事を続けるのは難しいといえるでしょう。
現場に対する不満
介護の仕事では、人手不足や給与が安いといったことや利用者とのトラブルが発端となり、改善できない会社に不満を抱えて退職するケースもあります。
このほかにも新人が入っても十分な指導ができなかったり、研修内容が不十分ということもあります。わからないことがあっても質問ができない、しにくい雰囲気は、現場に不満を抱える原因にもなりますし、仕事が辛い理由にもなるでしょう。
介護の仕事が辛いと感じたときはどうやって乗り越える
24時間勤務、休みが取れない、人間関係のストレス、介護の仕事は大変だとよくいわれます。
介護の仕事が辛いと感じた時に、どうやったら乗り越えられるか考えていきます。
周囲の人に相談してみる
介護の仕事が辛い、続けていけるか不安というときは、家族や友人といった信頼できる人に相談してみましょう。
なぜ、辛いのかといった理由もわかりますし、理由次第では退職や転職を決断することもできるはずです。
一人で抱え込むよりは、相談したり話をした方が精神的にラクになれますよ。
気分転換をする
人手不足でなかなか連休が取れない、有給が取りにくいといわれるのが介護の現場ですが、仕事を頑張るためには、気分転換も大切です。
まずは、お休みの日に何をやりたいか考えてみましょう。
一日だけのお休みの日でも、買い物や映画鑑賞、友達と会う、スポーツをするというように意外とできることはあります。
また仕事の帰りにお茶をしたり、好きな本を読むだけでも、気分転換や仕事のストレスは解消できます。
夜勤明けの日や仕事が大変だったり、辛いことがあった日は、お風呂に入浴剤を入れたり、体を丁寧にマッサージするだけでも気分は変わるので、仕事を続けるためにも自分を労わる時間を作ってくださいね。
本当にしんどいときは無理をしないで休むことも大事
何もやりたくない、体調を崩してしまったというときは無理をする必要はありません。
仕事に関する悩みや体調次第では、休職扱いにしてもらうこともできます。
自分の健康管理ができなければ、他人のお世話はできません。
介護の仕事が精神的にも肉体的にも辛いと感じたら、無理はしないということが大切です。
介護の仕事って転職しやすいの?
介護の仕事って募集が多いけど、転職ってしやすいの?資格や実務経験は必要なのと気になる人もいるかもしれません。
ここでは介護職に転職を希望する人に、転職がしやすい介護の仕事の紹介と介護の仕事でキャリアアップするのに有利な資格を紹介します。
需要はある
介護の仕事現場は、老人ホームやグループホーム、ケアハウスといった施設の他に、通所型のデイサービスや訪問介護があります。
職種も介護福祉士、ホームヘルパー、ケアマネージャー、介護助手、介護補助に分かれています。
介護福祉士やホームヘルパーといった有資格者は歓迎されますが、老人ホームのような入居者が多い介護施設では、介護福祉士をサポートする「介護助手」や「介護補助」の仕事ができる人を求めています。
介護助手や介護補助に関しては資格がなくてもできる仕事なので、無資格だけど介護の仕事に就きたいという人は、介護助手や介護補助の仕事を探して応募してもよいでしょう。
未経験でも転職できる
介護の仕事は未経験でも転職しやすいといわれていますが、無資格でもできる介護助手や介護補助の仕事があるからです。
介護助手や介護補助の仕事は、主に室内の掃除やベッドメイキング、施設を利用している人の話し相手で、食事介助や排泄、入浴といった身体介助には関わらない部分になります。
身体介助がないので、簡単そうにも思えますが、介護施設は常に清潔な状態でなければなりませんので、ゴミやほこりが落ちていない、見えない状態にしておく必要があります。
話し相手をするといっても、一方的に話しかけるのではなく、相手の話をきちんと聞く姿勢が求められますし、痴呆症の症状が出ている人や障害の度合いによっては、自分の言いたいことを上手く伝えられない人もいるので、理解できるまで根気強く聞かなければなりません。
介護助手や介護補助の仕事は、無資格、未経験でもできる仕事ですが、人とかかわることが好き、お年寄りや障害者の役に立ちたいという気持ちだけでは務まらない仕事ということも知っておいてくださいね。
働きながら資格取得も可能
介護助手や介護補助の仕事をしながら、ホームヘルパーや介護福祉士の資格を目指すこともできます。
介護福祉士の資格取得に関しては、福祉関係の短大、大学、専門学校を卒業するか3年以上の実務経験がないと受験資格が得られませんので、キャリアアップを目指すならホームヘルパーに必要な「介護職員初任者研修」を受講しましょう。
介護職員初任者研修を修了すれば、食事介助や排泄、入浴といった身体介助ができるので仕事の幅も広がりますし、施設の他に、訪問介護にも挑戦しやすくなります。
上級の資格として「介護職員実務者研修」もあるので、介護の仕事を理解するためにも受講しておくとよいでしょう。
介護福祉士に関しては難易度も高いですが、国家資格ということもあり介護の現場では重要が高い資格です。
介護福祉士の資格を取得することで、さらにキャリアアップを目指すこともできるでしょう。
介護の仕事専門の転職サイトもある
転職サイトは情報収集に欠かせませんが、介護職への転職を希望するなら専門の転職サイトの利用をおすすめします。
一般的な転職サイトと同じように求人が検索できるだけでなく、サイト利用者や介護の現場で働く人の口コミが見られたり、キャリアアドバイザーによる求人の紹介や転職サポートが受けられます。
入職後も相談にのってくれる転職サイトもあるので、慣れない仕事に辛いと感じたらアドバイザーに話して対応してもらうこともできますよ。
介護の仕事はやりがいがある仕事!仕事を続けるには燃え尽きないことが大事
介護の仕事は、お年寄りや障害のある人の生活をサポートし、ケアをすることが仕事なので、人の役に立ちたいという人にはやりがいがある仕事です。
仕事が大変だったり、お世話をしている人の死に直面した時には、気持ちを切り替えないと辛いだけの仕事になるかもしれません。
仕事へのモチベーションを保つためにも、オンとオフはしっかり切り替えて、リラックスする時間も大切にするように心掛けましょう。
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