円滑に育休を取るために気をつけなければならないこと

円滑に育休を取るために気をつけなければならないこと

あなたは育休制度の事をどのくらい知っていますか?子供が居ない人にとっては「会社にそんな制度があったな」と言う程度ではないでしょうか。
しかし、育休制度は子供がいる人やこれから産まれる人にとってはとても大切な制度です。
いざこの制度を利用しようというときに慌てないために育休制度を知っておきましょう。
そこで、基本から取得するときの注意点まで、育休制度を紹介します。

育休の基本を知ろう

育休を知ることは、子供が生まれた後のワークライフバランスを確立する上で欠かせません。
その間の給料はどうなっているのか、会社に属していれば誰でもとることができるのか、それぞれ説明します。

そもそも育休とは?

そもそも育休とはどのようなものなのでしょうか?育休とは育児休業もしくは育児休暇の短縮形として用いられます。育児休業とは、「子を養育する労働者が法律に基づいて取得できる休業」とことで育児介護休業法」という法律内で書かれている制度の1つです。
大まかに言えば、子供が産まれてから1年間の休暇がもらえる制度です。
また、会社にこの規定がなくても取得できます。
しかし、この制度は労働者の申し出により取得できるものなので、子供が産まれたからといって必ず取得しなければならないものではありません。

育休中でも給料は出るの?

育休を取っている間の給料はどうなっているのでしょうか?それは、残念ながら法律の規定が無いのが実情です。
会社によって対応はまちまちで、全く無休の所もあれば給料の50パーセントがでる所もあるようです。
それなら育休を取るのはやめようと思うかもしれませんが、減額または、無給になった給料を補填する制度があります。
それは、「育児休業給付金」です。
本人が加入している雇用保険から、最初の180日間は給料の67%、それ以降は50%の育児休業給付金が給付されます。
その他に社会保険料が本人負担分と事業者負担分が免除されます。

パートでも取ることができるの?

正社員だけが育休制度を利用しているイメージがあるかもしれませんが、実はパートや派遣社員でも取ることができます。
以外に思われる人もいるかと思いますが、パートや派遣社員も立派な労働者なので利用する権利があります。
しかし、いくつかの条件をクリアしなければなりません。
1.同じ事業主に1年以上引き続き雇用された人。
2.育休期間後も引き続き雇用されることが見込まれる人。
3.1週間に3日以上勤務している人。
4.期間雇用の場合、育児休業期間のあともさらに1年以上期間があること。
以上が条件となります。
育休は労働者の権利であることを理解し、上記の条件を知っておきましょう。

育休を取る際の注意点

制度として認められている育休ですが、いざ取るとなると様々な問題があります。
いくら労働者の権利であるとしても、会社側としては戦力が一人いなくなるのですから代わりの人を探さなくてはなりません。
準備を全くせずに突然申請したら職場内のトラブルの原因になってしまうかもしれません。
そこで大切なのが、職場との事前の調整です。

職場との調整の仕方

職場との調整は早めに行っておくのが肝心です。
できれば子供が産まれる何ヶ月か前に行っておきましょう。
どれくらいの期間とるのか、代わりの人は誰か、どのように引き継ぐのかなどやらなければならないことは沢山あります。
その為には、会社の育休の規定をしっかり理解しておくことが必要でしょう。

周りの理解がないときはどうすれば良いのか?

残念ながら育休に対して理解の無い会社も存在します。
取ることに対して否定的だったり、暗に退職をほのめかす会社もあるようです。
そんな時は、法律の知識を使い交渉するしかありません。
どうしても理解が得られない時は、辞める選択肢も検討した方が良さそうです。
しかし、育休を申請したために不当な扱いを受け退職に追い込まれるのは、「不当解雇」に該当しますので労働基準監督署に相談してください。

職場復帰した後の働き方も考えておく

職場復帰した後の働き方も育休を取得するときに考えておかなければなりません。
時間を短縮した働き方をするのか、正社員ではなくパートとして働くのか予め考慮した上で職場と交渉しておいた方が良いでしょう。
子供が産まれる前と産まれた後ではどうしてもワークライフバランスが変わってきてしまいますので、パートナーとよく話し合った上で決めておきましょう。

「労働者の権利を使い、家庭と仕事の両立を図ろう」

ここまで育休制度の基本から取るときの注意点まで紹介しましたが、大切なのは育休制度を賢く使い、仕事と家庭の両立をすることではないでしょうか。
まだまだ男性の育休取得率が低い日本ですが、育休制度を当たり前のように取れる環境になれば、より充実したワークライフバランスを確立する手助けになるかもしません。

  • 0Tweet!
  • 0Share!
  • 0Bookmark!
  • 0Share!
スポンサードリンク

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter で仕事を旅するキャリアジャーニーを
フォローしよう!

関連記事

おすすめ記事

社員の満足度へ繋がる!福利厚生を充実させよう

社会人になる際、そして転職を行う際に企業のどういった点を重視して就職する企業を選びますか。 給与面、業務内容な […]

続きを読む

転職や昇進に役立つ人気の英語資格!TOEICってどんな試験?

TOEICを受験する社会人は今も増え続けているようです。 日本国内では、英語のレベルを評価する資格として企業の […]

続きを読む

感情の起伏が激しい自分におさらば!仕事や転職がうまくいく感情との付き合い方

感情の起伏が激しいと、仕事や転職でうまくいかないことがあります。 自分の感情なのにコントロールするのは難しいも […]

続きを読む

ビジネス英語のレベルを引き上げる!文章をもっと短くするテクニック

ビジネスでの文章を短くするコツを押さえましょう! できるだけシンプルに、要点を明確にまとめることは、英語でも日 […]

続きを読む

ワークライフバランス実現には事務職が絶対という誤解。実情を知り視野を広く持とう

「ワークライフバランスを実現したいから事務職に転職したい。」と考える人は多くいます。 しかし、「ワークライフバ […]

続きを読む

記事ランキング

1

退職金はいつ振り込まれるの?知っておきたい退職金の基本と振込時期

退職金が振り込まれず不安になっていませんか? 長年勤めた会社を辞めた後であれば、なおさら入金が待ち遠しいことで […]

続きを読む

2

書類選考通過メールはどう返すべき?パターン別、返信例文を紹介!

書類選考を受けた場合、選考通過に関してメールで連絡がくることがあります。 そのメール、どう返信すればよいのでし […]

続きを読む

3

書類選考結果、不合格の場合は何日で来る?知っておきたい不採用事例

書類選考の結果連絡、待ち遠しいですよね。 「ダメなら次の企業へ進みたい!」という場合は、どれくらい待てばよいの […]

続きを読む

4

「体調不良」はどう伝える?退職理由の正しい伝え方、ポイントを解説

激務などが理由で体を壊し、いよいよ会社を辞めたいという時、会社側にはどのように伝えればよいのでしょうか。 体調 […]

続きを読む

5

明日から仕事のモチベーションが絶対にあがるおすすめ映画15選

毎日、同じことの繰り返しで、仕事へのモチベーションが下がってしまうときってありませんか? そんなときに見てほし […]

続きを読む

6

職務経歴書の特記事項の意味とは?特記事項なしでも大丈夫?

転職活動の際の初めての職務経歴書で、何を書いていいのか分からないという人も多いでしょう。 特にテンプレートに「 […]

続きを読む

7

職務経歴書の職務要約の書き方とは?職務要約の意味と書くべき内容!

職務経歴書における職務要約とは?その重要性とは?どんな点に注意して書けば良い?この記事では、これから職務履歴書 […]

続きを読む

8

退職金は転職先で年末調整できない?退職金は確定申告の可能性を考えるべき

退職金をもらったら転職先で年末調整してもらうのか、自分で確定申告をするのか分からないという人もいるでしょう。 […]

続きを読む

9

「簿記」の資格はどう書くべき?履歴書の資格欄の書き方を解説します

選考において、持っている資格はぜひアピールしたいところ。 そこでおさえておきたいのが、履歴書の資格欄の記入方法 […]

続きを読む

10

退職の挨拶と一緒にプレゼントを渡すなら?おすすめの種類や金額、心との関係

会社を辞めるとき、職場の人への退職の挨拶とあわせてプレゼントを渡したいと考えることがあります。何を贈ればいいの […]

続きを読む

SNSをフォローして最新情報をゲット

スポンサードリンク

人気記事TOP10

1

退職金はいつ振り込まれるの?知っておきたい退職金の基本と振込時期

退職金が振り込まれず不安になっていませんか? 長年勤めた会社を辞めた後であれば、なおさら入金が待ち遠しいことで […]

2

書類選考通過メールはどう返すべき?パターン別、返信例文を紹介!

書類選考を受けた場合、選考通過に関してメールで連絡がくることがあります。 そのメール、どう返信すればよいのでし […]

3

書類選考結果、不合格の場合は何日で来る?知っておきたい不採用事例

書類選考の結果連絡、待ち遠しいですよね。 「ダメなら次の企業へ進みたい!」という場合は、どれくらい待てばよいの […]

4

「体調不良」はどう伝える?退職理由の正しい伝え方、ポイントを解説

激務などが理由で体を壊し、いよいよ会社を辞めたいという時、会社側にはどのように伝えればよいのでしょうか。 体調 […]

5

明日から仕事のモチベーションが絶対にあがるおすすめ映画15選

毎日、同じことの繰り返しで、仕事へのモチベーションが下がってしまうときってありませんか? そんなときに見てほし […]

6

職務経歴書の特記事項の意味とは?特記事項なしでも大丈夫?

転職活動の際の初めての職務経歴書で、何を書いていいのか分からないという人も多いでしょう。 特にテンプレートに「 […]

7

職務経歴書の職務要約の書き方とは?職務要約の意味と書くべき内容!

職務経歴書における職務要約とは?その重要性とは?どんな点に注意して書けば良い?この記事では、これから職務履歴書 […]

8

退職金は転職先で年末調整できない?退職金は確定申告の可能性を考えるべき

退職金をもらったら転職先で年末調整してもらうのか、自分で確定申告をするのか分からないという人もいるでしょう。 […]

9

「簿記」の資格はどう書くべき?履歴書の資格欄の書き方を解説します

選考において、持っている資格はぜひアピールしたいところ。 そこでおさえておきたいのが、履歴書の資格欄の記入方法 […]

10

退職の挨拶と一緒にプレゼントを渡すなら?おすすめの種類や金額、心との関係

会社を辞めるとき、職場の人への退職の挨拶とあわせてプレゼントを渡したいと考えることがあります。何を贈ればいいの […]

もっと読む

ピックアップ特集

おすすめの転職サイト