企業が求めるビジネススキル!右脳と左脳の思考力とは?
- カテゴリ名:一歩進んだ仕事術
企業が求めているのは、考えることのできる人材です。
「いつも考えてるんだけどな…」と思う人もいるかもしれませんね。
解決や解消に向かう考え方はできていますか?ビジネスで求められる思考とは、有効な行動策を粘り強く考え、見つけ出していくことなのです。
目次
仕事が捗るロジカル思考力
ロジカル思考とは、ものごとを筋道立てて考え、分かりやすく伝えていくための思考です。
時短を叶える効率的な思考とも言えるでしょう。
ロジカル思考は言葉を駆使するので、左脳をよく働かせます。
現代ではビジネスで必要とされる基本的なスキルになっています。
日本人は、文化的な影響もあって、ロジカル思考がちょっぴり苦手な人も多いようですね。
ロジカル思考が仕事で必要な理由
ロジカル思考がビジネスで必要とされるのは、関わる人が限られた時間を有効活用するためです。
会社間、組織の中、対個人でも、1時間かかるより10分で済ませ、3回やり取りするよりも1回で完了できる仕事が求められます。
より多くの仕事をこなし、品質の向上に時間を充てることができますよね。
時間や工数を減らしても、要点を抜かすことなく、分かりやすい意思疎通を可能にするのがロジカル思考。問題解決や思考整理も効率的になります。
自分とは意見も価値観も異なる「相手にとっての」分かりやすさを追求する思考なので、社内社外に関わらず、コミュニケーションも円滑にすることができるのです。
人に何かを伝えても「どういうこと?」と言われたり、報告や企画を出しても「要点が掴めない」と指摘されたりすることが多い人は、ロジカル思考が欠けているサインかもしれません。
苦手な人ほど身に付けるには時間がかかりますが、鍛えることでスムーズになる仕事のシーンはグッと増えるでしょう。
ロジカル思考力を鍛える質問
ロジカル思考をするための大切な質問があります。
問題が起こったときの対策を例にとって説明しましょう。
「なぜ?」
問題が起きるには、基となる原因があるもの。
解決策を見出すには、根本原因を探る必要があります。
「それは本当?」
問題が起きた原因として考えられることは、ひとつとは限りません。
安易に原因を特定すると、それが本当の原因ではないことがよくあります。
すると、解決したつもりの問題が再発するのです。
考えられる原因について、それが推測ではなく事実なのか、本物の原因なのかを確認する必要があるのです。
「そこから何が考えられる?」
なぜを考え、的を射ているかも確かめ、そこで終わっては仕事は進みません。
精査した情報を基に「目の前に見えていないもの」を見出します。
「そこから何が言えるの?」「それで、どうするの?」と考えを深め、解決の具体策に落とし込むのです。
問題解決にロジカル思考を使うことは一例で、これらの質問は、あらゆる場面でロジカルに考えたり、伝えたりすることを助けてくれるでしょう。
仕事の正確性を高めるクリティカル思考力
クリティカル思考とは、物事や考えについて批判的に再確認する思考です。
世の中には情報が溢れていますが、有効な事実ばかりではありません。
いろんな考えや意見がありますが、思い込みや偏見が混じっていることもあります。
クリティカル思考によってそれらを見極めていくことは、現代社会では欠かせないリスクマネジメントでもあるのです。
クリティカル思考を仕事でどう使う?
クリティカル思考は、どんなに当たり前に思えていることも一度、疑ってみる思考です。
ポジティブなことにもネガティブなことにも使います。
「Aが正解」と思っても本当にそうなのか、「Bは無理」と思っても本当に無理なのかを考えるのです。
はじめから「A」だと疑わず進めてしまい、実は「B」だったとあとあとになって分かるとき、時間と経費と労力を無駄にしますよね。単なる失敗では済まない大損失になることも。
都合のよい事実だけに偏らない結果を導き出すための思考とも言えるでしょう。
また、疑問によって新しい視点や発想を生み出すこともありますよ。
クリティカル思考を助ける質問
どんなことも真逆に考えてみることから始めてみましょう。
他にも「矛盾はないか?」「本当にこれだけか?」「本当に繋がりがあるか?」「事実と主観を混同はないか?」「思い込みや憶測ではないか?」「隠れた意図は何か?」「証拠はあるか?」「省かれていることはないか?」「何が前提になっているか?」など、物事に突っ込んで確認してみてください。
質問を繰り返していると、間違いや欠陥を見つけるためだけのものではないことに気付くでしょう。
仕事を創造的にするラテラル思考
世の中にさまざまなものが生み出されているその源泉は、人の豊かな発想です。
ビジネスシーンでも豊かな発想を活かした新しい考えが求められますよね。
右脳を使ってイメージを最大限に広げて自由に考え、多面的な発想を促していく思考を、ラテラル思考と呼びます。
ラテラル思考力の必要性と効果
何かいいアイデアはないかな?いい解決策はないかな?そんなときに役に立つのがラテラル思考。
起きる問題もさまざまな人や要素が絡み合って複雑化しています。
その一方で、さまざまな情報の存在は、いつ、何が、どんなことを生み出すか分からない大きな可能性も秘めているもの。
私たちの思考でそれを引き出すことが求められているのです。
現代のビジネスは変化が早いので、予測が難しくなっています。
多面的に、大きな視野で考えることで変化を柔軟に捉えることができます。
企業や組織にとっても社会の変化に対応していくための重要な視点になるのです。
ラテラル思考を助ける考え方
ラテラル思考では、まず認識の枠を広げることが大切です。
ものごとの前提になっている常識や条件について「そうでなかったらどうだろう?」と探っていきます。
いろいろな側面から考えるには、オズボーンのチェックリストも役立ちます。
転用、変更、応用、拡大、縮小、代用、逆転、置換、結合の9つの側面から「可能なことがないか」を探っていくと思わぬ発想に出会うことが増えてきます。
企業が求めるのはバランスの取れた思考力
思考の種類は、実はほかにもたくさんあります。ロジカル思考、クリティカル思考、ラテラル思考など名前が付いていることで「考えの深め方」を学ぶことができますよね。
意識するほどに伸ばしていける思考と言われています。
ただ、どれかひとつの思考力だけで、ベストな考えに辿り着けるものでもありません。
事実に絞った情報を基にしたロジカル思考では、既存の枠を飛び出して考えることが難しいと言われます。
そのためにクリティカル思考やラテラル思考が思考の枠を打開することを助けてくれるのです。
一方で、浮かんだアイデアや発想も、周りに納得してもらうには、ロジカルな伝え方が助けになることも多いです。
さまざまな考え方=思考回路を知って、自分なりにバランスよくブレンドしていくことが大切。
思考→実践、思考→改善の経験を積み重ねていくうちにブレンドのタイミングも掴めてきます。
思考を深く、視野を広くしてバランスの取れた頭の使い方が必要ですね。
おすすめ本
図解ロジカル-トレーニング-考える力-ひらめく力-を強化する
世界一やさしい問題解決の授業-自分で考え-行動する力が身につく
クリティカルシンキング-入門篇
ずるい考え方-ゼロから始めるラテラルシンキング入門
いつもの思考を意識化して伸ばそう
私たちの脳は、1日に6万個ものことを思考しているのだそうです。
無意識でも忙しいんですね。
意識して考えることをしないと、浅い思考のままで次々に流れていくばかり。思考力を鍛えるには、問いかけが有効です。
脳は、疑問や気になることがあると解決のために動き出しますよ。
これがどんな思考を鍛えるときにもファーストステップになります。
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