どう違うの?派遣と契約社員を徹底比較
- カテゴリ名:業界・職種・企業研究
あなたの働き方はどの様なものですか?
派遣や契約社員で経験を積んで、いずれ正社員を目指したり、家事や育児のために正社員になりたくないという人など様々な働き方があります。
自分の働くスタイルを考えるときに、派遣や契約社員の特徴を知っておくことはとても大切です。
そこで、派遣と契約社員の違い、お給料、メリット、デメリットを紹介します。
今後自分のワークライフバランスを確立する上で参考にしてください。
派遣とは何か
そもそも派遣で働くとはどういうことでしょうか?
派遣は勤務先である企業とは雇用契約を結ばないのが一番の特徴です。
雇い主はあくまで派遣会社で、お給料も派遣会社から支払われます。
派遣会社の派遣社員として派遣先企業で勤務することとなります。
そして、実際の仕事に関する命令や指示は、派遣先企業から受けることになります。
派遣として働きたい場合は、最初に派遣会社に登録することになります。
雇用形態どうなっているの?
派遣という仕組みは派遣会社、派遣社員、派遣先企業から成り立ちます。
派遣労働者も派遣会社との契約内容により、常用型派遣と登録型派遣、日雇い派遣の大きく3つに分類することができます。
常用型とは派遣会社と雇用関係を結んだ人、登録型とは、派遣会社に登録した人、日雇いとは、雇用契約の生じる期間が30日以内の人のことを言います。
気になるお給料
派遣労働者のお給料はどのようになっているのでしょうか?
まず派遣先の会社と派遣元の会社で契約を交わし、正式な時給を決めます。
そして派遣社員へは、正式な時給の7割程度が時給となります。
例えば、派遣会社と派遣先で時給2000円の時給を決めたら、派遣労働者は時給1400円で働くことになります。
派遣のメリット、デメリット
派遣のメリットとデメリットは何でしょうか?
まず、メリットはアルバイトよりも高い給料がもらえることです。
アルバイトよりも高いスキルを求められる仕事を任されることが多いので、お給料は高めに設定されています。
また、仕事を探す手間が掛からないメリットがあります。
例え、希望する仕事ができる派遣先に落ちてしまっても、似たような仕事を紹介してくれるかもしれません。
次にデメリットですが、やはり不安定な仕事になってしまうことが言えるでしょう。
派遣先の業績が落ち込んで人員整理が始まると、真っ先に切られるのが派遣労働者です。
会社にとってみれば都合の良い労働者となってしまいます。
契約社員とは何か
次に契約社員とはどの様な働き方なのか紹介します。
契約社員とは、一般的に雇用期間に定めがある社員のことです。
労働契約法では、契約社員の契約期間は最長で3年間と定められています。
ただし、高度な専門的知識を持つスペシャリストとして60歳以上の場合の契約期間は最長5年間まで契約することが可能です。
企業によって準社員、非常勤、臨時職員などと呼ばれますが、どれも契約社員のことを指します。
派遣や正社員と何が違うの?
派遣や正社員とはどこが違うのでしょうか?
まず、お給料ですが派遣は派遣会社から出るのに対して、契約社員や正社員は所属している会社からでます。
次に雇用期間は正社員は退職するまで無期限であるのに対して、派遣や契約社員はどちらも期限があります。
3つ目は昇進や昇格です。
正社員が成績に対して昇進や昇格するのに対して、基本的に契約満了までありません。
契約の更新のときに査定されることになります。
最後は退職金です。
短期間で離職することが前提の働き方をしているので、退職金が出ないところの方が多いようです。
ボーナスはもらえるの?
契約社員でもボーナスがもらえるのでしょうか。
これは、一概に言えません。
会社によって出たりでなかったりします。
労働基準法では、正社員でもボーナスの規定が無いように契約社員でも規定がありません。
業績が良くボーナスが出る会社でも、正社員の半分や三分の一の額になってしまう場合があります。
契約社員のメリット、デメリット
契約社員のメリットは、社会保険や福利厚生の一部など、正社員への待遇の一部が適用されることです。
パートやアルバイトよりも安定して働きたい、しかし正社員の労働条件で働くことができない方にとって大きなメリットではないでしょうか。
また、正社員よりも比較的責任が少ない仕事をこなすことが多いので、自分の仕事が終わったら帰りやくなるかもしれません。
派遣社員と契約社員はどちらがいい?
派遣や契約社員にはそれぞれメリット、デメリットがありますが、どちらが良いかは働く人の生活スタイルによります。
そこで、派遣と契約社員それぞれにおすすめの人を紹介します。
派遣社員におすすめな人
派遣は契約社員と比べて自由な働き方ができるので、色々な仕事を経験したいという方におすすめです。
様々な仕事を経験する上で自分に向いていることは何なのかお金をもらいながら探したいと思っている人はいるでしょう。
学生の就職活動に派遣で働いた経験を活かしたい、興味がある会社がどんな雰囲気なのか知りたい人は、試しに短時間だけ働くことができます。
また、高い時給で短時間だけ働きたいという人にも向いています。
資格のために勉強している人や家事や育児の空いている時間でお金を稼いでみたい人にとって、アルバイトより時給が高い派遣の仕事は効率が良いですし、プライベートの時間もしっかり確保できるので趣味に時間を割きたいと言った方にもピッタリの働き方です。
3つ目として、自分で仕事を探すのが面倒と感じている人に合っています。
派遣会社に登録するときに提出する書類を元に派遣先を紹介してくれますので、企業との交渉のやり取りや書類手続き、契約期間の延長、更新などの手続きなど面倒なことはありません。
契約社員におすすめな人
契約社員は派遣よりも安定した仕事に就きたいと思っている人に向いています。
派遣とは違い、企業に直接雇用されるので、一つの企業で腰を据えてフルタイムで働きたい人は契約社員を選びましょう。
また、契約社員の給与形態は、時給制や月給制、日給制など様々ですが、どの給与形態であっても、基本的に時間外労働はサービス残業扱いとなる可能性があるので、派遣よりも安定的にお給料が貰えるのは魅力です。
最後は正社員よりも時間が比較的自由に使えます。
正社員に比べて必要以上に責任を感じることなく、定時で帰りやすいといったメリットがあります。
正社員のように残業ができない、家事や育児または、保育園のお迎えがあるなど時間の制約がある生活をしている人に向いています。
ライフスタイルに合わせて働き方を選ぼう
いかがでしたか?派遣と契約社員の違いを紹介しましたが、どちらもメリット、デメリットがあります。
しかし、注意しなければならないのは、いずれ正社員を目指している人はきちんと目的を持って働かなければいけません。
派遣や契約社員で働く先の企業に正社員の登用制度があるのか、どうすれば正社員になれるのか事前に把握して、働いている間もその事を意識して働きましょう。
何となく働いているだけでは正社員になることは難しいようです。
大切なのは、派遣と契約社員の特徴を把握して、自分のライフスタイルに合わせた働き方を選択することではないでしょうか。
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