派遣社員の履歴書はどう書くの?正しい書き方と作成時に悩むポイントを解説
- カテゴリ名:書類選考・面接対策
派遣会社から派遣先を紹介してもらうためには、派遣会社に登録する必要があります。
このとき悩むのが履歴書の書き方。
派遣登録会場に持参する履歴書はどのように書くのが正しいのでしょうか。
正社員求人に直接応募する場合と異なる点もありますから、整理して覚えておきましょう。
ここでは、派遣社員が履歴書を書くときの方法と、作成時に悩むポイントを解説します。
派遣登録に行く際の履歴書書き方
派遣会社に登録に行く際は、履歴書不要で会場で記入シートなどを渡されるケースと、自分で用意した履歴書を持参するケースがあります。
ここでは、自分で履歴書を持参するケースを想定し、履歴書の書き方を解説します。
履歴書を書く前に用意しておくもの
まずはスムーズな履歴書作成につなげるよう、自身の学歴、経歴情報を確実に集めておきましょう。
資格をもっている場合は取得年月日や正式な資格名称がわかるよう、証明書などを準備することも大切です。
最初は面倒ですが、1度集めてしまえば複数の履歴書を書くときに流用できますよね。
履歴書のフォーマットは、持参の場合は特に決まっていないことも多いですが、派遣会社専用シートにて提出するケースもあります。
登録に行く派遣会社のHPなどを確認しておきましょう。
証明写真はスーツが無難
派遣会社に登録する際の履歴書は、派遣先企業に渡されるわけではありません。
そのため、証明写真は私服でもいいとされていますが、私服であってもビジネスマナーが問われます。
シャツやジャケットなど、社会人らしい装いで証明写真を撮影しましょう。
派遣会社からの印象によって、紹介される案件に違いがでる可能性もあり、一般企業に正社員として応募するときと同様の意識が必要です。
できればスーツを着用し、どの派遣会社の担当者が見ても安心できるように心がけましょう。
職歴は正社員か派遣かがわかるように
履歴書の職歴欄を記載するときは、正社員か派遣かわかるようにする必要があります。
正社員は社名と入社年月日のみ記載すれば問題ありませんが、派遣社員は少し書き方が異なります。
例えば、正社員と派遣と両方で勤務した経験がある人なら下記のように記載します。
派遣会社登録年月日と派遣会社名、派遣先にて働き始めた年月日と派遣先名は、それぞれ分けて記載するのがポイント。
派遣期間が終わった年月日は「契約期間満了」と書きましょう。
〇年△月 株式会社 〇〇〇 入社
〇年△月 株式会社 〇〇〇 退職
〇年△月 ●●派遣会社に登録
〇年△月 株式会社 △△△に事務職として勤務
〇年△月 契約期間満了
同時期に複数の派遣会社に登録しているとき
派遣社員として働いている人の中には、複数の派遣会社に登録し、希望にあった求人を選択するという方法をとる人も大勢います。
同時期に複数の派遣会社に登録し、さらにそこからいくつもの企業に派遣されている場合は、ごちゃごちゃして見づらい印象になりますよね。
その場合は、派遣会社名などの詳細を別紙に記載し、いつどこに派遣されたのか見やすく整理して書きましょう。
下記のようにするとスッキリします。
〇年△月 人材派遣会社3社に登録し、以下の3社に派遣社員として勤務
※詳細は別紙に記載してあります。
〇年△月 A株式会社 秘書広報室にて役員秘書を担当
〇年△月 株式会社B 海外事業部にて商品の発注、管理を担当
〇年△月 C株式会社 事務部にて貿易事務を担当
志望動機欄も埋めておこう
派遣社員が履歴書を提出するのは派遣会社ですから、志望動機の書き方に悩む人も多いでしょう。
派遣登録の時点ではまだどこに派遣されるかわからない以上、何を書いていいかわかりませんよね。
志望動機欄を空欄にする人も多くいますが、履歴書に空欄があるとあまりいい印象を持たれないこともあるため、できるだけ埋めておきたいところ。
内容はそこまでこだわる必要はありませんが、なぜその派遣会社を選んだのか、派遣先として希望する職種や自身の適性に触れるといいでしょう。
派遣社員が履歴書作成で悩むポイント
派遣社員が履歴書を作成するときには「この場合はどうするの?」と立ち止まってしまうケースもあります。
ここでは、派遣社員が履歴書作成で悩むポイントと留意点を解説します。
派遣先が多すぎて書ききれない!
派遣社員として長年働いていると、派遣先が多すぎる、派遣元と派遣先とを分けて書く必要があるといった理由から、履歴書に書ききれないことがあります。
経歴の中で、長期派遣と短期派遣が混在している場合は、勤務期間が長い派遣先を抜粋して書き、「他、短期派遣は職務経歴書に記載しております。」と添えておきましょう。
短期派遣についても立派な職歴なので記載する必要はありますが、履歴書ではなく別紙の職務経歴書に譲ります。
同じような期間の派遣先がたくさんある場合は、履歴書内に書けるところまで書き、「詳細は職務経歴書に記載してあります。」と添えておきましょう。
いずれの場合も、無理して履歴書に書き込むのではなく、別紙を利用しながら見やすさを重視した書き方をします。
履歴書不要と言われたら?
派遣登録会場に行く前に詳細を確認すると、「履歴書は不要です。」と派遣会社から言われることがあります。
この場合は登録会場にて、派遣会社独自の記入シートなどに記載することが多いため、会場で職歴などを思い出せないと困ってしまうでしょう。
履歴書でなくてもいいので、自身の学歴、職歴を整理したものを持参するのが基本です。
登録会場で手間取ってしまわないよう、準備しておくことが大切ですね。
履歴書は不要でも、職歴などの情報は必要であると覚えておきましょう。
派遣先に履歴書を見られることってあるの?
派遣登録先に提出する履歴書は、あくまでも派遣会社が管理するものです。
派遣先企業が派遣社員を選ぶときは、スキルや経験のみで判断する必要があるため、派遣会社から履歴書を見せてもらうことは原則禁じられています。
適正な運営をおこなっている派遣会社であれば、本人の同意なく、派遣社員の履歴書を派遣先企業に見せることはありません。
ただ、実際問題として、小さな派遣会社のように派遣先が強い立場にあるケースなどは、こっそり見せてしまうこともあるようです。
現場が勝手にやってしまうことがあり、防ぐことは難しいですが、大手や口コミで評判の派遣会社を選ぶなどし、個人情報管理がしっかりしている派遣会社で登録するのが唯一の対策です。
正社員への転職のとき派遣期間はどう書く?
派遣会社への登録以外に、正社員としての転職活動で使う履歴書作成時に、過去の派遣期間の書き方を迷うことがあります。
「そもそも派遣社員期間は書くべきなのか?」という疑問を持つ人もいますが、派遣社員期間は必ず書きましょう。
働き方が異なるだけで、立派な経験としてアピールできますから省略する必要はありません。
派遣期間の書き方は、派遣会社に登録するときの書き方と同様です。
正社員として一般企業に応募する場合は、履歴書の書き方一つも厳しくチェックされますから、見る人にとって分かりやすい見た目になるよう心がけて作成しましょう。
派遣登録でも履歴書作成は手を抜かないこと!
派遣登録に行くときの履歴書は、派遣先企業に提出するものではありません。
そのため、つい軽い気持ちで作成に取り組み、派遣会社の担当者からいい評価をもらえない人もいます。
派遣会社の担当者は、ビジネスマナーがしっかりあり、意欲が高い人を積極的に紹介したいと考えます。
希望の案件を紹介してもらうためにも、派遣登録の履歴書でも手を抜かないようにしましょう。
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