英語を使う職場:初心者が覚えておきたい3つのこと

英語を使う職場:初心者が覚えておきたい3つのこと

職場で使う英語の学習をしたいと思うとき、単語やフレーズ、文法のことなら参考書や教材で学ぶことができますが、それだけでは仕事をスムーズに進められないことが多くなります。
ビジネス英語を学ぶ初心者が知っておくと役立つポイントを見てきましょう。

職場の英語は分かったふりが一番危ない

英語でのビジネスシーンでは、異なるコミュニケーションスタイルや感覚を持った人たちと接しますよね。
そこでの意思疎通には、細心の注意を払う必要があります。
分かったふりがいけないのはもちろんのこと、理解したように伝わってしまうことも避けなければいけません。

信頼性まで失う恐れあり!

英語を使えたとしても、日本のコミュニケーションマインドのままで接してしまうと、意思疎通をする双方で誤解や勘違いが起きやすくなります。
分からないことを放置すると、伝えられたのに実行できない、YESと言っても違うことをやってしまうということも起きるでしょう。
誠実さが疑われ、お互いの信頼関係にまで影響することも。
社内の上司や部下、取引先やクライアントなどすべての関わりのシーンで気を付けたい部分です。

聞き返しても大丈夫!

分からないときに聞き返したり、確認したりすることに遠慮は要りません。
黙ってしまったり、聞き流してしまうのは、相手に対しても失礼なこと。
気を付けたいのは、自分が理解したような気になって、勘違いのまま進んでしまうことです。
求められている行動や実践、必要なものなど、相手の意図をしっかり掴むことを意識しましょう。

聞き返す際に使える英語

What does it mean?
それはどういう意味ですか?

Could you explain that again?
もう一度説明していただけますか?

I think you mean…. Is that correct?
…と理解していますが、合っていますか?

Could you say that in a different way?
違う言い方をしてもらえますか?

デモンストレーションをお願いする

仕事では、頼まれたり、説明を受けたりすることもよくあります。
分からないときは聞き返しましょう。
相手にとっても、静かに耳を傾けて聞いてもらうことより、きちんと理解して適切な行動をしてもらうことほうが重要なはずです。
可能であれば、具体例を出してもらったり、実際にやって見せてもらったりしてみてください。
言葉が変わったり、説明が目で入ってくることになります。
説明が種類が変わると、理解が深まるだけでなく、記憶にも残りやすくなるのです。

具体的に話を聞く際に使え英語

Do you have time to show me how to do it?
実際にやって見せてもらう時間はありますか?

Could you give me some examples?
いくつか例をいただけますか?

Could you be more specific, please?
もう少し具体的に聞いてもいいですか?

I don’t knowは使わないで!

「分からない」と伝えたいとき、I don’t know.が浮かぶなら注意が必要です。
確かに理解していないことは伝わりますが、同時に、考えようとしていない、関心がないというニュアンスを含めてしまうことになります。
「分かりません」「理解できていません」というときは、「don’t understand」「not sure」などを使ったセンテンスが適切です。
また、理解していない段階を相手に対して「失礼」なことだと思わないマインドを持つことも大切です。

分からないという意思を伝える際の英語

I don’t understand it.
分かりません。

I’m not sure if I understand.
理解できているか自信がありません。

I don’t see your point.
主旨が掴めていません。

職場の英語:指摘するときは気を付けよう

誰かのミスに気付いたとき、誰にでも間違いは起こり得ると放置することはできませんよね。
英語は、ストレートな物言いをする言語というイメージがあるかもしれませんが、間違いを指摘するようなシーンでは、英語でも相手を尊重した表現が使われます。

主語選びに注意を払おう

間違いやミスは英語で「mistake」ですよね。
間違いをした人に対して、「You made mistake.」と伝えるのは避けましょう。
とてもストレートに相手を責めたてるように聞こえてしまいがちです。

英語には、必ず主語が要ります。
英語の文章の中でも、大きなインパクトを持ったものです。
間違いを見つけたら、間違いをした人ではなく、間違いがあることを伝えれば事足りるはず。
主語を変えてみましょう。
「mistake」よりも「error」を使うとさらに柔らかくなるでしょう。

注意する際に使える英語

There seems to be an error in your document.
書面に間違いがあるようです。

It looks like there was a misunderstanding.
誤解があるようです。

上手に反感を伝える言い回し

相手の意見や行動に対して、反論や忠告をしたい場合、それを英語の文章にするときは気を付けましょう。
例えば、端的に「それは間違っています」と言いたいときに「You are wrong.」では、ネイティブの感覚では、あたかも人格を否定されたような気分になるそうです。
「Don’t say like that」(そんな風に言ってはいけません)という言い方も強制感を含むものです。

どんなに自分の反論が正論であっても、相手には反感しか生まれず、その反論や忠告の真意が伝わる確率を下げてしまうのです。
この場合に効果的な言い回しが「If I were you I wont do it」(私なら、しません)です。
婉曲表現として役に立つ場面は多いと思います。

同意ばかりでは大切なものが伝わらない

相手の言葉を聞くときの姿勢やジェスチャーは、英語のコミュニケーションの中でもとても大切なものです。
しかし、だからと言ってYES、YES、OK、OKと連発することは避けましょう。
聞いているということを示すために相づちを打ちがち。
しかし、どのYESも、OKも、同意、賛成、理解したとして受け止められることを認識しておきましょう。

また、同意や賛成は、相手にとって気持ちの良いものかもしれません。
少なくとも日本人はそう感じる傾向が高い文化を持っています。
しかし、すべてに同意や賛成することだけが求められているわけではありません。

相手が重要視しているのは、あなたの意見や考えなのです。
それが反論であろうと、違う意見であろうとウェルカム。
自分の個性も含めて相手に知ってもらった上で、その先で一緒にWin-Winを作り上げていくスタンスが英語の文化には根付いているのです。

職場での英語をゆっくり話してもらうコツ

社内での会話や説明、電話での会話で、相手の話のスピードについていけないということはよくあります。
そんなときに相手にスローダウンしてもらうコツを紹介します。
もちろん、Could you speak more slowly?(もっとゆっくり話していただけますか?)と伝えても問題ないでしょう。

質問をゆっくりにしてみる

相手にゆっくり話してもらいたいときは、自分の言葉を「ゆっくり」にしてみましょう。
スローダウンをお願いしても、それでもまだ早いと感じたり、始めは気を付けてくれていた相手もだんだんスピードが戻ってしまうということもよくあります。

相手が「何でそんなにゆっくり話すの?」と思うくらいに自分の発する言葉をスローにすることで、相手の話のスピードが自然に落ちます。
「早いんだな」とこちらの英語力を察してくれることも多いものです。
質問するときも、お願いするときも心掛けてみてください。

職場で理解すべきなのは英語ではなく中身!

英語は使うことよりも、伝えるべきことが伝えられることだったり、内容を的確に理解することが大切です。
そのために聞き返す、意思表示をする、ゆっくり話してもらうことができるようになっておく必要があります。
単語やフレーズを増やしながらも、心の片隅に常に置いておいてくださいね。

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