大手企業を目指す第二新卒が知っておきたいポイントまとめ

大手企業を目指す第二新卒が知っておきたいポイントまとめ

20代の転職の基礎知識!自分は第二新卒?

20代の転職というと第二新卒ととられがちです。
第二新卒は何を指すかという決まった定義はなく、転職サイトでは広い意味で20代前半での転職を第二新卒として扱う場合もあるようです。
第二新卒とはどういうことを指すのか、定義のいろいろを見てみましょう。

第二新卒の定義のいろいろ

第二新卒の定義として一般的なのが「学校等を卒業して一旦就職したが、短期間(1年未満から3年)のうちに転職を志す者」というものです。
企業側としては、大学卒業後3年以内の年齢25歳以下を対象とした採用活動を指すのが一般的です。
ただ、卒業した際の年齢によっては25歳を超えてしまう場合もあり、20代であれば第二新卒としてとらえることも多いようです。
マイナビが提供するマイナビジョブズ20‘sでは派遣社員、契約社員で働いたことのある人や、留学やその他の理由で遅れて就職活動を始める人も、第二新卒として扱っているようです。

第二新卒転職者のニーズは上昇中

一旦就職したものの、数年で退職する若者の割合は年々増加傾向にあるようです。
大学卒業者の離職率は約3割が3年以内に辞めているといわれています。
特に近年は不況で採用数が減少していることもありますが、学生の就職活動期間が早期・短期化していることもあり、若い人が自分に合った就職先を見つける前に内定をもらった先でとりあえず就職した結果、短期間で退職する傾向が増えています。
そんな状況もあり、企業の方も一度社会人を経験した第二新卒者は「働く意欲が高い」ととらえており、採用の見通しでも「積極的に採用したい」と考えている企業は6割以上になっています。
中小企業だけではなく大手企業でもその傾向が見られます。
ここ数年で第二新卒者に対するニーズは広がっているといって良いと思われます。

第二新卒で大手企業に転職するメリット&デメリット

第二新卒者の採用に積極的な企業が増えている傾向にあるとお伝えしましたが、それならば第二新卒で大手企業に転職も可能だと考える若い人も出てくるかと思います。
ただ大手企業では社会人経験を3年以上積んだ人の中途採用しか設けていない企業も多いので、第二新卒では簡単に大手企業に転職できない可能性が高いです。
一方で大手企業は大量に新卒を採用しますが、大量ゆえに個々人の個性を活かしきれてない場合もあるので、あなたの個性や情熱を面接等で届けることができれば、「一緒に働いてみたい人材」として認めてもらえる可能性もあります。
大手企業では新卒採用の取りこぼしの穴埋めとして4月から6月に第二新卒を採用する傾向があります。
また1月から3月は4月に入社する新卒と一緒に研修を始めらえることもあり採用することもあるようです。

大手企業からの転職

大手企業に勤めていたのに第二新卒で転職する場合のメリット・デメリット下記の点が考えられます。
デメリットとしては、社会人経験があると言っても大手企業での3年未満は職域も狭く専門的なことが多く、身につけたスキルも汎用性がない場合があり、転職する職種・業種が限られることが考えられます。
加えて、大手企業にいたということで「プライドが高い」と思われがちです。
プライドが高いゆえに就職した大手企業で自分の能力を活かしてくれないという不満を持ち転職したいのではと思われ、採用側から敬遠されることも考えられます。

メリットは、大手企業に就職したにも関わらず自分のやりたいことに向かっていこうとする「ポテンシャルの高さ」や「意欲がある」という点を評価されることと、社会人としての一通りのビジネスマナーが身についているという点です。
その点を積極的にアピールすれば採用側の印象も良くなるでしょう。

中小企業からの転職

大手企業からの第二新卒での転職は「なぜ?」という目で見られる点がデメリットになりますが、中小企業からの第二新卒者の転職はそのポテンシャルの高さを認められれば逆にメリットになり得ます。
中小企業での幅広い経験をしっかりアピールすれば転職の成功確率は高くなります。
自分がこれまでどういう経験をしてきたか、それをどう活かそうとしているかを熱くアピールしましょう。
デメリットは、最初の就職先である企業が大手ではなかったからそれを卑下して転職したいと思われる点です。
やりたい仕事があるから転職したいのではなく、会社の規模や知名度、条件や待遇だけを期待して転職しようとしていると捉えられると転職は不利になる可能性もあります。

大手企業が見る第二新卒転職者のデメリット

多くの大手企業の採用は、新卒か中途採用かの二つに分かれており、最初から第二新卒枠を設けていないことが多いです。
その理由は、大手企業では新卒者には時間と費用をかけて研修を行い、ビジネスの基本を教えていき3年まではバラつきがないようにしています。
しかし、第二新卒者のビジネススキルは様々で、よほどの資格や専門性がないと採用するメリットがないと考え採用を躊躇してしまいます。
第二新卒の転職は珍しくなくなったといっても、大手企業の採用担当者からすると3年も我慢できなかった若者として見られることは否めません。
卒業時に自分の進む道をちゃんと見極められなかった者が、転職して大手企業に来ても長く続く保証はないとみるようです。

大手からの転職者はプライドが高い

大手企業からの転職者はプライドが高いというイメージも持たれています。
大手企業で自分の能力が活かせなかったことを自覚せず、大手企業側が自分を高く評価してくれないなどの理由で転職しようとしているのではないかと思われたりします。
また、前の大手企業ではこれくらいもらっていたから、転職しても同じような条件を希望すると、プライドが高いだけの若者と思われ不採用となったりするでしょう。

すぐに辞めてしまう可能性

石の上にも三年という言葉があるように、どんな仕事でも3年は続けてみないとその良さも難しさも分かりません。
しかし3年未満で辞めてしまうということは、我慢ができない若者、嫌なことがあればすぐ辞めてしまう若者と捉えられてしまいます。
仕事の面白さを探求する前に、労働条件や環境だけに左右されて辞めてしまう可能性もあるので企業側からは敬遠されます。

第二新卒転職者のメリットを大手企業にアピール

第二新卒で大手企業に転職を考える場合は、プライドが高いやすぐ辞めてしまうというネガティブなイメージを打ち消すようなことをアピールしなければなりません。
第二新卒者のメリットには、若いということや伸びしろがあることのほかに次のことが挙げられます。

基本的なマナーやビジネス知識を持っている

短期間とはいえ社会で働いた経験がありますから最低限のビジネスマネーは習得しています。
採用側としては改めて研修する必要がなく、即戦力となりうるので採用してすぐ働いてもらえるというメリットがあります。
企業側は新卒採用では説明会の開催や専用サイトの開設などで費用がかかりますが、第二新卒の採用ではそのコストも省けますし、研修コストも省けますので若い人の採用なら第二新卒でも可となります。

ポテンシャルに期待が持てる

すぐ辞めるのではと心配がある反面、一度就職に失敗をしたと思っての転職ですから、自分が本当にやりたいことを十分わかっているという面が評価されます。

自分の足りない点も分かっているでしょうし、その反省を踏まえて新たな職場では何をどうやっていきたいかの情熱もあり、そのポテンシャルの高さを買ってくれる企業もあります。
また、若いので新しいことにどんどんチャレンジし、それを吸収できる力も期待されます。

第二新卒の大手企業内定ゲットのための転職活動

第二新卒で大手企業への転職を成功させるためにはどのような転職活動をすれば良いでしょうか。
ハローワークに通ったり、求人誌をめくっての転職活動では効率が悪く、希望の大手企業にもなかなか出会えないでしょう。
第二新卒で大手企業に転職したい場合は、転職サイトや転職エージェントの活用が必須となります。

転職エージェントは初めての転職の強い味方

転職エージェントは第二新卒のような初めての転職に強い味方になってくれます。
転職エージェントによっては、第二新卒に特化したエージェントもあります。
転職の流れを教えてくれたり、アドバイザーがいろんな面でサポートしてくれます。
世の中には非公開の求人が多くあります。むしろ非公開の求人件数の方が多いです。
大手企業の求人のほとんどは非公開と考えてもいいでしょう。
転職エージェントに登録すると、自分だけでは絶対出会えないような求人を紹介してもらえます。

転職の流れの基本がわかる

新卒の時は大学の就職課がサポートしてくれ、マニュアル本などを参考に他の人と横並びに就職活動していればよかったのですが、第二新卒の転職は自分一人ですから、なにからしていけばよいのかわからないことも多いはずです。
転職エージェントに登録すると転職までの流れが説明されます。
あなたの希望条件を聞き出し、あなたに合った求人を探してくれると同時に、キャリアアドバイザーがあなたのキャリアの棚卸をしてあなたの強み・弱みを整理して、あなたが目指すべき道を示してくれます。

効果的な応募のためのサポートが受けられる

転職エージェントに登録すると、あなたに専任のアドバイザーがついてくれて、履歴書や職務経歴書の添削はじめ、面接日の調節や条件面でも交渉もあなたの代わりに行ってくれます。
面接の対策をしてくれたり、参考となる研修やセミナーを開催しているエージェントもあり、あなたの転職が成功するように、あらゆるサポートをしてくれます。

第二新卒者は自分をしっかり見つめなおして大手企業への転職を目指そう

第二新卒で大手企業への転職は難しい面も多くあります。
ただ今の環境が嫌だからという理由での転職はどんな企業でも成功はしないでしょう。
しかし、自分をしっかり見つめなおし自分の強みをアピールすることができれば、その若さや情熱を買ってくる大手企業は必ずあります。
転職エージェントなどもどんどん利用して、自分が本当にやりたいと思える仕事を見つけて大手企業への転職を成功させましょう。

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