語学力を活かす転職を成功させるために必要なこと
- カテゴリ名:一歩進んだ仕事術
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語学学習に熱心な社会人が増えています。語学スキルは転職先の選択肢をさらに幅広いものにします。
その広がりの分、転職での変化の振れ幅も大きいものです。
国内でも国外でもグローバルに活躍したい人に知っておいてほしい、転職の際のポイントについて触れていきます。
転職先求人の語学ニーズを徹底分析
語学力が必要と言っても、企業や職種によって求められる語学レベルが異なります。
自分が今の語学力で何をどの程度できるのかを知っておくことはとても大切。
転職先として希望する企業が「その語学力でどんな業務をしてほしいと考えているのか」ということと照らし合わせる必要があるからです。
転職してからの仕事の進め方や心境にも大きく関わってくるので、きちんと確認しておきましょう。
自分のレベルをしっかり把握しておく
自分の語学力がどの程度の位置にあるのかというのは、実際にその語学を使って仕事をしないと正確には分からないものです。
しかし、何ができるのか、どのくらいのスピードで処理できるのか、抵抗なく行えることは何か、逆に時間の掛かることは何かを把握するように努めてください。
例えば、ビジネス文書を読んだり作成したり、メールや電話のやり取り、意思疎通レベルに留まるのか、問題解決まで可能かどうかということも目安になります。
ビジネスシーンでの能力を完璧に測り切れるものではありませんが、語学力テストも、自分のレベルがどれくらいなのかを把握することに役立つでしょう。
転職時に応募企業に対して語学力を証明する材料にもなります。
言語を使うシーンと頻度を見極める
転職活動時に知っておきたいポイントは、求人ポジションでの語学活用内容とそのレベルです。
求められている業務については、自分のレベルで十分可能であることが理想です。
応募の段階で、できるだけ詳しい業務内容を把握するようにしましょう。
企業が求めるレベル提示をしていることもあります。
それがMUSTなのか、あれば助かるWANTなのかでも採用度は大きく異なってきます。
確認しておきたいのは、社内の公用語なのか否か、訪問先など社外で使う機会があるか、メールや電話の相手、種類、頻度はどれくらいか、海外出張や駐在があるかなどという点です。
読み書きで求められるレベルと、話す聞くで求められるレベルには大きな開きがあります。
自分にこなしてきた経験があるか、対応能力を上げるための学習を積んでいるかということが「可能」の目安になるでしょう。
語学力を活かした転職で環境が変わるなら確かめたい能力
転職で海外の異文化が加わる場合、日本だけのときよりも、さらに大きな環境変化を経験することになります。
社内のほとんどが外国人であったり、海外オフィスでの勤務になったりという場合には、語学力以外の異文化に適応するための能力も必要になってきます。
柔軟な思考を持ってる?
海外の人たちと一緒に働いたり、海外の環境で生活をするときには、柔らかい思考がいります。
具体的に言うと、自分の思考や日本的慣習にこだわらないということです。
どんな人の意見も価値観も、異なった生活習慣の在り方も「それもありかもしれないな」と心から受け入れることもそのひとつ。
仕事の遂行、職場のコミュニケーションなどに良い影響を与えていきます。
この思考ができないと仕事の成果が出にくいだけでなく、精神的にもストレスを抱えることも増えるでしょう。
日本人が注意したいのは、受け入れることと賛同することは違うということ。
自分の軸は保たなければなりません。
このバランスを取るためにも柔軟な思考を持つ必要があるのです。
タフな身体と精神力は身に付いている?
タフな身体、つまり健康であるということです。
生活環境から変化する場合、仕事以前に健康で体力があるということがどれだけ重要なことなのかを実感する日々が続くでしょう。
環境の変化は新鮮に感じられる一方で、慣れないことが大なり小なりストレスを運んできます。
それを乗り越えていくには「やる気」という精神力だけでは保つことは難しいことも。
何よりも健康が支えてくれるのです。
日頃の生活習慣を律して、心も身体も鍛えておいてください。
何が起きてもすぐに前向きに回復できる能力をレジリエンスと言います。
タフな身体と精神力から成るこの能力は世界中のビジネスシーンで求められていると言われています。
異文化を理解する必要性を知っている?
違う文化を理解することは、実際に自分で体感し、心を動かさなければ難しい部分です。
しかし、一緒に働いたり、仕事を進めたりするためには、関わる人たちが持つ文化や価値観の理解は欠かせないもの。
反応や言葉、考え方、やり方そのほとんどは、相手が生きてきた背景が反映されています。
それを理解することの必要性を認識し、理解のためのコミュニケーションを取っていく必要があります。
文化というのは無意識に受け継がれる部分でもあり、相手自身も影響を受けていることに気付いていないことがあります。
日本人の私たちも日本の文化の影響を小さな頃から受けて今があります。
相手との違いを認識することで、その自分自身がさらに明確に見えてくるでしょう。
お互いにとって、視野を広げ、自己を深めることができ、大きな成長の糧になるはずです。
一人の人生で体験できる異文化には限りがありますが、世界中の人が、ひとりひとり違う背景を持っていると考えると、新しい文化に出会うことに終わりはありません。
理解をするための知識やスキルも必要なのです。
日本人は、そのことに不利な文化と環境を持っていて、そのための教育も習慣も充実していません。
しかし、文化や環境のせいにすることなく、不得手を自覚し、学んでいくことが大切になってきます。
転職活動で何から始める?必要な語学学習は?
語学力を活かした転職を叶えて、転職後の仕事をスムーズにするには、どんな学習が必要で、どんなことが役に立つのかを紹介します。
知っているのといないのでは、仕事のための学習効率に大きな差が出てくるはずです。
転職後に即効で役に立つ学習を進めていきましょう。
業界用語の徹底学習
転職先としての業界や業種、職種が絞れているのなら、その世界の専門用語や頻出の単語を徹底的に身に付けてください。
仕事を進めていく中で、必要不可欠のものであり、すべてのシーンを助けるツールになります。
いつどこで使うか分からない語彙や言い回しを闇雲に受け身で学習することとは雲泥の差をもたらします。
仕事を進める中で使うと思われることがらに絞り込んだ学習をしていきましょう。
ビジネスで必要とされる語学能力を学ぶ
専門用語と共に、ビジネス用語も使えるようになっておきましょう。
英語にも丁寧な表現は存在しますが、相手を立てることに重きを置く日本の敬語の概念とは目的が少し異なるようです。
例えば、英語圏のビジネス英語は、自分がどんな品格と専門性、仕事への姿勢を持っているかを表現するためにビジネスに相応しい言葉を使うと言われます。
例えば、Yeahと言わずにCertainlyを使うのも、Sorry?と聞き返さずにI beg your perdon?とするのも自己表現のひとつなのです。
日本語の言語構造に慣れていると、的を射た伝え方ができない、曖昧で分かりにくいということが出てきやすいようです。
単語や文法という部分よりも、ビジネスで重要なポイントになるのが「伝え方」「聞き方」。
日本文化の中では学校で教わることも難しいのです。
日本人の課題として認識し、どのような伝え方がスタンダードなのかを知ることが大切になってきます。
語学力以外の強みを伸ばす
語学力が求められていたとしても、言葉は仕事を進めるためのツールでしかありません。
翻訳や通訳だと語学力が中心になるのかもしれませんが、それ以外の職種では、専門の業務があるはずです。
自分の強みに沿った専門力を追求し続けましょう。
職場で語学の点数が出ることはありませんし、語学の良し悪し自体が評価されることはありません。
仕事の評価は業績や成果です。
きっと仕事の充実感も語学を使っていることだけで得ていくものではないでしょう。
仕事をする上で忘れてはならないポイントです。
役立つ語学学習で成功転職に繋げよう
語学力を活かした転職がしたいと思うとき、少なからず働く際のイメージが湧くと思います。
そのイメージと実際の仕事内容にできるだけ開きがないように転職前に準備しておくことが大切。
仕事を進めるための語学力は、世界でのコミュニケーション能力を磨くことだという点も視野に入れておきましょう。
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