就職活動とは?就職活動の意味と進め方を解説
- カテゴリ名:転職の基礎知識Q&A
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就職活動とは?就職活動のスケジュールや絶対に行っておいた方がよいこととは?この記事では、これから就職活動に望む人や、就職活動を成功させたい人に向けて、就職活動に向けた準備で知っておきたいことを網羅的にまとめました。参考にしてください。
目次
就職活動とは?
就職活動とは、職業に就くために活動をすることを指します。多くの場合、大学生や大学院生が新卒で働く先を探す活動ですが、中にはブランクを経ての再就職の場合も指します。就職活動はいつ始めるのか、という問いをよく耳にするのですが、これは何を就職活動にするかによると思います。
大学卒で就職したい場合は、大学三年生から企業のインターンシップに参加したり、就職イベントに出席したり、業界研究をしたり、マイナビやリクナビなどの就活サービスに登録したり…。そういった活動も就職活動として問題はないでしょう。
企業の説明会や面接などは大学4年生の4月くらいに行われる印象もあるかもしれませんが、多くの場合、それ以前から学生は就職を意識し始めます。
就職活動の意義とは?
就職活動は、単に働く会社を探すことではありません。そのプロセスで多くの成長を手にできます。
自分にあった会社、自分のやりたい仕事、向いている仕事、向いていない仕事…。
自分の強み、弱み。自分が好きなこと、嫌いなこと。
これまでの経験で頑張ったことから見えてきたこと。それらに向き合い、自分が勤める業界、企業や機関、働き方を考えていく経験で、自身についてしっかり考える時間ができます。
また、業界研究のプロセスで多くの企業を知り、理解を深め、面接やインターンの中でビジネスマナーやふるまいをも学んでいくことになります。視野を広げ、社会との接点を持ち、社会人としての視座を獲得していく。
就職活動は、上記のような経験を経て、社会人として働き始めるための大切な準備期間です。
公務員の就職活動?民間の就職活動?
就職先の分類の仕方はさまざまです。一つの分類の切り口として、民間か、公務員か、という方法があります。民間企業と公務員との違いとしては、試験の有無です。
民間企業にも筆記試験があることがありますが、多くの場合、適性検査の一環として行われたりと、それほど負担は大きくはないでしょう。
公務員の場合、公務員試験があります。これは相当な準備が必要で、半年~1年、試験区分によってはより長い準備期間が必要です。予備校の公務員試験の講座は試験の1年2ヶ月前くらいに開講することがほとんどです。
公務員志望の場合、この試験対策がかなり時間を取ることになります。公務員試験は併願もできますが、もし落ちてしまえば、民間就職に切り替えることになったり、公務員試験の勉強をしながら民間の就職活動を両立させることはなかなかハードです。
民間企業の場合、エントリーシートの内容や、何度も行われる面接やグループディスカッションが大きな比重を占めます。
公務員の場合も面接やディスカッションはありますが、やはり試験という第一関門を突破すると、民間のそれよりも負担は少なくなっていると思われます。
就職活動の流れとは?
大学3年生、大学院1年生の春くらいから就活のためのイベントが始まります。学生たちは、そこで就活のためのポイントを学び、就活を意識しはじめます。夏のインターンシップに向けて、自分が興味のある業界研究、自己分析を行っていくことになります。インターンシップに向けた面接対策、ESの書き方なども学んでいきます。
夏休みは、多くの企業でサマーインターンが行われます。そのほかにも多くの就活イベントが行われます。秋や冬にも行われ、大学4年生、大学院2年生の2月までに志望業界や就職したい企業をある程度絞れるように、業界研究や自己分析を進めていきます。
この2月までに、が重要です。
大学三年生、大学院4年生の3月には、多くの企業で説明会が行われるとともに、学生はエントリシートの作成に忙しくなる日々を過ごします。エントリーシートの提出は4月なので、説明会を受けてから自己分析、業界研究→業界を絞ろうと悠長にしている暇はありません。
4月の締め切り日までにエントリーシートを出すためには、3月から各企業に出すエントリーシートの原稿を考える必要があるのです。企業のエントリーは3月から順次始まっています。企業によっては5月締め切りの場合もありますが、期限ぎりぎりよりも早めに出す学生を優遇する場合もあります。
試験や面接が多いのは6月~9月ですが、内々定を早めに出す企業もあります。6月以前から面接のある企業もあります。早めの情報収集と行動、準備が就活を成功させるポイントです。
就職活動での絶対やっておくべきこととは?
ここでは、就職活動を行っていくうえで絶対に行っておきたいことについて解説します。
自己分析の重要性とは?そのやり方を解説
就活する上で大切なのは、自分について知ることです。自分が何に向いているか。どう働きたいか。どんな仕事をしたいか。自分の強み、弱みは何か。
自分が好きなこと、嫌いなことは何か、何に向いているか。頑張ったことは何で、そこから何を学んだか。自分の性格とは?
このような項目は、企業の採用面接で聞かれる内容と関わってくる他、就職したのちに、自分のどのような能力を活かしてどのように企業に貢献するか、どのように社会的に貢献するか。
どのようなやりがいを見出して前向きに仕事に取り組むか。
このような点に関わってくるのです。自分に合った企業の社風、理念、そして業界や業種、職業で、能力を発揮し楽しく働くことができる就職先を見つける上で、自分についてしっかり知っておくことが重要なのです。
自己分析をしっかり行わないと、後々エントリーシートに書く内容に困り、面接で話すネタに困り…とつまずくことが予想されます。
業界、企業研究の重要性とは?業界研究のやり方
自己分析ができたら、それをもとに志望業界を決めていく段階に入りましょう。自分が興味のある業界、業種について調べてみましょう。
どのような仕事内容があるか、どのような企業があるか、どのような能力が求められるか、業界の現状、今後の展望など。
企業のホームページや本サイトのコンテンツを活用しても良いですし、書店で販売されている業界研究本を読んでみるのもよいかもしれません。
公務員であれば、自分がなりたい職種についての情報を調べましょう。試験区分によって実態は異なります。
OB・OG訪問とは?その意義と聞くべきポイント
業界や企業研究がある程度進んだら、OB・OG訪問を行うとよいでしょう。OB・OG訪問を行う目的は、実際に働く先輩の声を聞くことで、具体的に仕事内容をイメージすることです。
働いている人の生の声を聞くことができます。また、先輩の志望動機や就活なども参考にすることで、自分との差や足りない点を自覚することができます。ある広告業界の大手企業では、採用面接において、何人OB・OG訪問を行ったかを尋ねられるといいます。
受験者のやる気と本気度をみるため、というのもありますが、人脈やフットワークの軽さが求められる広告業界では、入社前からそのようなつながりが作れるか、という点も採用基準の一つとして見られているのです。
人数稼ぎが大事なのではないのですが、自分の志望動機を考える上でも大きな材料になることは間違いありません。
エントリーシート対策とは?やり方も解説
エントリーシートとは、その企業への志望動機や自己PR、長所短所、学生時代に力を入れたことなどを書く、自己アピールとして活用するツールです。説明会の後、もしくは同時期に提出することになります。
初対面の人でも読んで分かりやすい内容であること、その企業の採用担当者が興味を持つ内容であることが求められます。興味を持つとは単に面白い人かということでなく、企業にとって貢献する素質があるか、プラスとなる人材である内容であるかが重視されます。
ですから、その企業の採用担当者が興味を持つ内容を考えたいところです。企業で求められている能力があり、社風、企業理念に合致している人材か、貢献してくれそうだと思える、そのポテンシャルを感じさせる内容を書くことが大切です。
自分の経験やPRなど、エピソードを交えて具体的に書くことがおすすめです。その人ならではの人柄、強みや思いがにじみ出るようなエントリーシートを完成させたいところです。
学校の就職支援課やマイナビやキャリタスなども活用して、第三者に読んでもらうと良いでしょう。
就職試験対策の重要性とは?
就職試験には、筆記試験が存在します。そして筆記試験にも種類があり、企業により課す試験は異なります。一般的には「SPI」がありますが、「玉手箱」や「TG-WEB」といったものもあります。中には独自試験を作成する企業も存在します。
応募する企業を決めたら、その企業で課される試験内容を早めに把握し、試験対策を始めるとよいでしょう。自分が採用試験を受ける予定の企業で必要な試験の対策を早めに調べ、行っておきましょう。
面接対策の重要性とは?
面接対策を行っておくと、本番スムーズに受け答え、やり取りができるでしょう。マナーや立ち居振る舞い、受け答えなどの練習は繰り返し行っておいた方がスムーズに、自然に行うことができます。面接に備えて、以下の点に注意して臨みたいところです。
■面接会場への入場~着席
- 面接会場へはドアを3回ノックしてから入る。適切な音量で。
- 中から「どうぞ」という声が聞こえたら入る
- ドアが最初から開いていたら「失礼します」と言う。ノックは不要。
- 入口で明るく「失礼いたします」とおじぎ
- ドアを両手で開ける
(入室時点で学生のイメージがある程度つかめると、多くの面接官が言っている)
- 「よろしくお願いいたします」と明るくあいさつし、おじぎをする
- 面接官に「どうぞ」と言われてから「失礼します」と言い椅子に座る
- どうぞ と言われなくても、焦らずに「失礼します」と一言添えて座る
(面接官からの言葉には「はい」と返事をしてから行動する)
■着席~面接終了まで
- 座っている間、自分の足や手にも神経を行き届かせる
- どんなに緊張をしていても明るい笑顔で
- 面接官が複数いたら、基本的には質問をしてくれた面接官の目を見て回答する
- 面接後、明るく「ありがとうございました」と言い、丁寧なおじぎをする
- 出口のところまで行ったら、もう一度、面接官のほうを振り返り、「失礼いたします」と言うい、明るくきちんとしたお辞儀をする
就職活動で英語は重視される?
上場企業の約7割が採用時にTOEICスコアを「参考にしている」もしくは「参考にすることがある」と答えています。すべての日本企業が英語力を必須にしているわけではないのですが、取得していると確実にアピール材料になりえます。
留学経験なし、英語を長所としてアピールするつもりがない場合は、600点取得していると高評価です。多くの企業での昇進要件は600点です。
留学経験や外国語学部などで、英語力をアピールしたい場合は700点以上が望まれます。もし留学経験があってもTOEICスコアを取得できていない場合は、ほかの語学試験か、英語以外で留学中に学んだことをアピールしましょう。
就職活動の軸とは?
就活の軸とは、自分が働く先をきめる上で、ぶれたくない基準やこだわりを指します。
就活の軸を決めるメリットは、以下のような点があります。
- 志望企業を絞り、効率よく就活を進められる
- 本当に自分にあった企業を見つけられる可能性が高まる・ミスマッチが減る
- 面接等での質問に対する答えに一貫性が出る
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