転職活動中の読書は本当に時間の無駄なのか?メリットや読書活用法を解説
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転職活動は、企業研究から求人検索、応募書類作成とやることが山積み。
時間との勝負と言ってもいいくらい、時間の使い方が鍵になります。
そのため「転職活動中には読書なんてしないで活動に集中すべき。」と言われることも。
確かに読書だけして内定をもらうことはありませんが、実は活動中の読書にはメリットもあるのです。
ここでは、転職活動中における読書のメリットと活用法を紹介します。
転職活動中の読書は時間の無駄?
転職活動中の読書が時間の無駄という指摘はそれなりに説得力があるようにも思えますが、本当のところはどうなのでしょうか。
ここでは、読書が無駄という意見の真意を解説します。
読書だけしていればいいわけではない
転職活動はやるべきことが多いですから、当然ながら読書だけを毎日していれば意味がありません。
具体的な活動にかける時間がなく、応募にすらたどりつけないでしょう。
転職活動中の読書が時間の無駄だとすれば、それは読書にかける時間が多すぎる可能性があります。
転職を目指すなら、活動を優先的におこなうことは当たり前のことですよね。
頭でっかちでは内定をもらえない
仕事で役立ちそうな本のジャンルの一つにビジネス書があります。
面接で、仕事への考え方を聞かれることはありますが、ビジネス書好きの人は「頭でっかちタイプ」と揶揄されることも。
「この人は本当に自分の経験で言っているわけではないようだ。」と、すぐにわかってしまうのです。
企業が欲しいのは、自分独自の考え方ができる人。
どんなに素晴らしい本でも、自分の中に落とし込んで頭で考えることができる人でなければ、内定を勝ち取るのは難しいでしょう。
転職マニュアル本はほどほどに
転職活動に直接活かせる本といえば転職マニュアル本があります。
書類のコツ、面接ノウハウ、心構えなど、転職に役立ちそうな情報が集められた本。
転職活動が初めてという方は、こうしたマニュアル本を購入することがあるでしょう。
もちろん役に立つ良本もありますが、あくまでもマニュアルなので絶対的なものではありません。
例えばよく聞かれる質問と適切な答え方。
本に書いてある内容を丸暗記したところで「どこかで聞いたようなつまらない答えだな。」と思われる可能性があるでしょう。
転職マニュアル本はあくまでも参考程度に利用するのがいいですね。
転職活動中に読書をしておくメリット
転職活動中に上手に時間をやりくりして読書をすることには決して無駄ではありません。
ここでは、活動中に読書をしておくことのメリットを紹介します。
業界事情や傾向など情報収集にも
本には、希望の業界事情や傾向などが語られているものもあります。
著書が業界出身者であれば信憑性がありますし、インターネットなどで手軽に入手できる情報と異なり、詳細の傾向まで書かれている本もあります。
もちろん、著者の個人的な意見の場合もあるため鵜呑みにすることはできませんが、情報の一つとして取り入れることは可能です。
経営者視点を知ることができる
企業の経営者が書いた本は多くあり、対談形式でのインタビュー本にゲスト出演している経営者もいます。
誰もが知る大企業のトップだけでなく、中小企業の社長や起業家などでも本をだしている人は意外と多いですよ。
企業研究の一環として経営者の理念を調べることがあるでしょうから、こうした著書を一度読んでみるのも一つですよね。
まるまる1冊の本には多くの考え方や経験が書かれています。
転職でも「最近読んだ本は?」の質問がある
新卒の就職活動の定番質問だと思われがちですが、実は転職活動でも「最近何か本を読みましたか?」と聞かれることがあります。
特に経営者や人事担当者が、本を読むことを大切にしていて、仕事上役に立つと考えている場合は、本についての質問に及ぶことも。
「社会人なら勉強の一環として読書くらいして当たり前。」という考え方の人もいますよ。
最近は娯楽が多く、読書の習慣が全くない人もいますが、最近読んだ本を1冊も答えられないのは、勉強熱心ではない印象をもたれることがあるでしょう。
転職活動中のリフレッシュにも適している
転職活動はいつ終わるか分からない戦いですから、適度にリフレッシュをしながらでないと精神的に参ってしまうことがあります。
リフレッシュ方法はいろいろあって、たまには思いっきり遊びに行くことも一つですが、罪悪感を感じて楽しめないこともあるでしょう。
そんな人は読書がおすすめです。
仕事に役立つ知識を吸収できるという点で罪悪感を感じず済みますし、どこかにでかけなくても手軽に現実世界から離れることもできます。
カフェにでも立ち寄って少し読書の時間をもつだけでも、いいリフレッシュになりますよ。
冊数ノルマがある職場も
企業の中には社員に読書を義務化しているところもあります。
仕事上の知識や柔軟な考え方、企画力などを養うためのツールとして読書を活用したいという意図があるからです。
中には「月に最低10冊」など、冊数ノルマがある場合も。
読書家にとって月10冊は少ないかもしれませんが、読書習慣がない人にとっては、およそ3日に1冊のペースで本を読むのはなかなか大変。
転職活動中から読書の習慣をもっておくことで、こうした職場にもすんなりなじめることができるでしょう。
転職した後に困らないということですね。
転職活動中の読書活用法
読書を転職活動に活かすには、どんな点を意識すればいいのでしょうか。
ここでは、転職活動中の読書活用法を紹介します。
目的に応じてジャンルを読み分け
転職活動中に読むのは、ビジネス書や転職関係の本だけでなく、小説などどんなジャンルの本を読んでもいいのです。
幅広いジャンルに対応することで知識の幅が広がり、柔軟性を鍛えることができます。
そこで、目的に応じてジャンルを読み分けるのが一つの方法。
例えば、リフレッシュ目的ならばフィクションを選んで現実逃避を試みる、企業研究に利用したいなら業界関係者が勧める本を積極的に読んでみるなど。
目的をもって読むと、興味外の本に触れることにつながるので、思いもよらない出会いが待っているかもしれませんよ。
読んだ本のタイトルと感想をメモしておく
何冊も本を読んでいると、読んだ本のタイトルや感想を意外と忘れてしまうもの。
復習や整理にもつながるので、タイトルと感想程度はメモしておくといいですよ。
面接で読んだ本について質問されたときに、答えられないと勿体ないですよね。
「せっかく読んだのにアピールできなかった!」と後悔することもあります。
事細かく覚えておく必要はありませんが、面接前にタイトルと感想だけでもさらっと目を通しておくと記憶がよみがえってくるのでおすすめです。
実際に、面接で本のタイトルや感想を答えることができ、面接官と話が盛り上がって好印象につながったケースがありますよ。
固定観念を捨てて読むのがコツ
無意識に本を選ぶと、自分と同じ考え方の著書ばかりを手に取ってしまいます。
共感したい、自分の考え方の正当性を確認したいならそれもいいのですが、視野を広げたいなら固定観念は一旦捨ててみるのがおすすめ。
自分とは真逆の考え方をしている著書を、フラットな視点で読む癖をつけると、世の中にはいろいろな考え方の人がいることがわかります。
考え方の多様性を受け入れることができると、柔軟な発想力につながります。
企業は柔軟な考え方ができる人を歓迎しますから、転職活動においてもアピールできるでしょう。
趣味欄の読書記載にはワンポイント加えて
履歴書に趣味欄が設けられていることがありますが、「趣味:読書」はありがちですよね。
最近は活字離れが進み、読書をする人が減っているため知的な印象を受けることがあるとはいえ、もう少し工夫が欲しいところです。
読書は素敵な趣味ですが、履歴書に書くときはワンポイント加えましょう。
好きなジャンルや月に何冊読むかなどの情報もあわせて記載することで目を引きやすくなります。
「こんなに本読むの?すごいね!」「面白いジャンルに興味があるのだね。」となれば、ありがちな趣味も立派な特徴になります。
転職活動中の読書は無駄ではない!
転職活動中には活動に集中すべきという意見はもっともですが、活動中の読書にはメリットもあります。
「時間がない中で読書なんて無駄」と、ばっさり切り捨てるのは勿体ないですよ。
読書だけして内定をもらえることはありませんが、上手に活用することで転職活動に活かすことは十分できます。
1日15分程度でもいいので、転職活動中にこそ読書の習慣をもってみませんか?
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