退職理由はどう伝える?辞職〜転職面接を通過するための完全ガイド
- カテゴリ名:退職の手続き
転職活動での面接で必ずと言っていいほど確認されるのがこれまでの経歴の中での転職理由です。
退職理由にはさまざまな種類がありますが、その中には、印象が悪くなるのでは?と心配になるようなものも少なくありません。
転職を検討していて面接では退職理由をどう伝えればいいのかと悩んでいる人、履歴書や職務経歴書にはどのように書けばいいのかと迷う人も多いようです。
少し心配な退職理由でも、自信をもってうまく伝える方法があります。
採用担当者に印象よく伝わる退職理由の伝え方をお伝えしていきます。
目次
退職理由で多い理由は何?とそのポイント
転職者の退職理由の中で、比較的よくある理由を紹介していきます。
同じような退職理由で転職をする人は、今までも、これからも少なくないと思います。
それぞれの答え方のポイントについても触れていますので参考にしてみてください。
給料が少なかった
給料が少ない!より給料の高い仕事を探したいというものよくある転職理由のひとつです。
基本的な生活が保てないほど経済的に困難となれば、仕事どころではなくなってしまっている人もいるかもしれません。
同じ業界や職種の仕事をしている友人や知人と比べて、驚くほど差があることを知ったことが転職先探しのきっかけになることもあるようです。
目指す生活のスタイルを手に入れるために給料アップを望む人もいるでしょう。
また、残業で給与額を稼いでいた人にとっては、昨今の長時間労働の削減の傾向が大幅な減額という困った現実を招いているというのも少なくないようです。
残業額までを見込んで生活をやりくりしていた人にとって、給与基本給を引き上げることを解決策とする必要があるという人は増えているようですね。
このような給与関係の退職理由の場合、給与がメインポイントにしない伝え方をすることをおすすめします。
上司や同僚とうまくやっていけなかった
上司や部下、先輩や同僚など職場で一緒に働いている人たちとの人間関係が理由となって退職を考える人はたくさんいるようです。
コミュニケーションの問題の場合、仕事への適性や量、職場の設備や環境、健康上のことなど様々な要素も絡んでいることも多いようです。
職場で常に接する人たちとの関係がうまくいかないことで、毎日の仕事も苦痛になってしまい耐えられなくなる人は少なくありません。
人間関係を退職理由として伝えるときは、決して上司や同僚などの悪口になってしまわないように注意しましょう。
誰がどうだったかということより、どんな対応や職場の雰囲気を望んでいるのかという希望のほうを言葉で伝えるようにするとポジティブに伝わりやすくなるでしょう。
よりキャリアアップをしたかった
今よりキャリアアップをしたいという退職理由のことも多いようです。
ある程度勤めていると、事業状況や将来性もよくわかってきます。現状の人事体制を考えると、将来的にキャリアアップすることがどうしても難しそうだと捉える場合の理由です。
この理由のケースでは、本当に前職では叶えられないことだったということの証明を付け加える必要があります。
例えば、上司や人事に相談してみたが、思わしい返答や改善がなかったというようなものです。
また、面接官に「そういう希望は、自社なら確かに叶うチャンスがある!」と思ってもらえる伝え方にするのがポイントといえるでしょう。
前職ではスキルアップできなかった
ずっと同じ仕事をやっていたり、それに追われる毎日だったりすると、スキルを磨いているとかスキルアップしているという充実感も薄れてくることもあるでしょう。
同じ業界や職種であっても、企業形態や働き方、または事業展開や教育制度などスキルアップに役立つ可能性のある環境は企業によって異なっているものです。
自分のビジネスパーソンとしての価値を上げたいと考えるときの退職理由といえるかもしれませんね。
どんなスキルを上げたいのかということも重要ですが、そのスキルが転職先での仕事に役立つことでなければ意味がありません。
また、スキルアップは、企業に完全依存して行っていくものではないので、現状でどのようなことに取り組んでいるのかを伝えることも忘れないようにしましょう。
結婚を機に
結婚というのは、ライフイベントの中でも大きなものですよね。
家族のことを重視した退職や転職理由になると思います。
経済的な面や時間の使い方も大きく変化するので、退職や転職のきっかけになる人は多いようです。
家計を維持するための給与アップが必要ということ、家族との時間を尊重した働き方が可能なことなどは、理解が得られやすいものですし、長く働く可能性も伝えられるでしょう。
会社に将来性を感じなかった
現職の企業が長く業績の不振が続いていたり、事業展開に充実度や活気が感じられなかったりというとき、現職に将来性を感じないからという理由で転職を決意する人も多いようです。
この理由の場合、それだけではただの不安や不満で伝わってしまうので気を付けてください。
会社の状況に一喜一憂し、何かあればまた転職を考えるのでは?と捉えられたり、会社に頼って働く人なのかという印象を与えたりする可能性が高くなってしまうようです。
自分でできるかぎりの働きかけをしたり、提案や企画を通じて改善を図ろうとしたりという主体的な活動を付け加えるようにしましょう。
現職を円満に退職するための理由の伝え方と注意点
転職の決意が固まったら、現職に意思を伝えなければなりません。
次の転職先の内定を得たらと考えている人も、一度タイミングについてはよく検討されることをおすすめします。
円満退職をするための退職理由の伝え方と注意点について説明します。
円満に退職できるかどうかもビジネスパーソンとしての質や価値を測る大切なポイントになることを覚えておきましょう。
仕事をしながら転職活動をする場合
転職活動をしていることは会社や一緒に働いている人たちには伝える必要はありません。
むしろ、誰にも分らないよう活動を進めるのが得策です。
社会人としての一つのマナーとして心得ておきましょう。
在職中に転職の意志を公にすると社内に不穏な空気をもたらしてしまうことが多いからです。
どうせ辞めるのだから身が入らないのではという懸念や誤解などでコミュニケーションも難しくなることも出てくるでしょう。
また退職の意思を伝えるときにも、転職活動をしていたことを敢えて伝える必要もありません。
直前で伝えない、2〜3ヶ月前が目安?
急に「辞めます」では、会社側が困ってしまうことは明白ですよね。
たとえ、企業規則での退職意志の伝達が2週間や1か月前と決まっていたとしても、自分の業務の引継ぎなど、企業側の準備期間についてもよく考えることをおすすめします。
退職の意志が固まったら、できるだけ早く伝えるようにしましょう。
2〜3ヶ月前でも早すぎということはなく、会社側も対応や準備をすることができるでしょう。
業務引き継ぎはしっかりと
自分が抱えていた業務についての引継ぎはしっかり行って退職できるようにするのが鉄則です。
転職準備のプロセスの中にしっかり含めておきましょう。
一緒に働いていた職場の人たちはもとより、仕事上で関わっていただいたお客様や取引先に対する礼儀でもあります。
退職の意向を早めに伝えることで、新しい担当者を採用や配置換えなどもスムーズになるでしょう。
後任者に十分に伝達できる期間があると心残りのない退職ができ、退職する企業に対しても迷惑がかかることがありません。
このプロセスをきちんと踏むことは、その後に続く自分のキャリアでも大きく影響するということを覚えておきましょう。
退職理由では嘘も方便?
現職に伝える内容は、不平、不満、不足、欠陥、不振などたとえネガティブなものであっても、差し障りのない内容にしてポジティブに伝えるように心掛けましょう。
ただ、不満があるのだなという印象を抱かせないように、声のトーンも明るくして伝えましょう。
あくまでも、前向きな退職ということが伝わるように努めましょう。
また、病気の治療が必要というような場合でも詳しく伝える必要はありません。
退職理由を転職面接で伝える際の大事なポイント4つ
転職活動中の面接では、退職の理由はよく聞かれる質問です。
面接官にとって重要な判断材料のこともあるので、うまく伝える必要があります。
どのように伝えるのが得策なのかという点を見ていきましょう。
面接官はなぜ退職理由を気にするのか考えておく
採用担当者には、優秀な人材を探し出す責任とともに、採用コストを最小限にするという任務も担っています。
採用業務には実は大きなコストが掛かっていることが多いのです。
そのため、長くその企業で活躍してくれる可能性のより高い人を採用するのです。
またすぐに辞めてしまうのでは?と懸念されるような理由では内定を得ることが難しくなるでしょう。
退職理由が志望動機と支離滅裂ではダメ
退職理由と志望動機を上手く連動させて伝えるのが効果的です。
ただ、この2つが上手く噛み合っていないと、退職理由やせっかくの志望動機の信ぴょう性が疑われてしまうことになるでしょう。
転職先への志望動機は、退職理由が改善される職場だからというつじつまが合うよう内容にすることを心掛けましょう。
具体的・論理的に伝える
面接での退職理由は、嘘をつかず正直に、かつ具体的に答えるようにしましょう。
具体的というのは詳細にという観点とは少し異なります。
例えば、キャリアアップをしたかったというときには、次にどういうキャリアを望んでいるのかを明らかにするということです。
それが応募先の企業で叶えられる点であれば、採用担当者も納得してくれるでしょう。
不満やネガティブな表現も前向きな表現に
前職に不満やネガティブな思いがあったとしても、企業や上司の悪口などを言わないように気を付けましょう。
これは社会人としてのマナーで、悪口や不満が応募者の正直な答えだったとしても面接官の受ける印象は悪くなるだけです。
前向きな表現で伝えることを心掛けましょう。
ここでも不平や不満にフォーカスするのではなく、どういうことを望んでいるのかという点に着目すると、ポジティブな表現が見つかりやすいと思います。
履歴書・職務経歴書の退職理由の書き方・例文を解説
求人案件に応募する際に提出する、履歴書や職務経歴書などの書類にも退職理由をどう記載するかを迷う人も多いでしょう。
基本的には、企業からの指定がない限り、履歴書や職務経歴書に退職理由を書かなければならないというルールはありません。
書かなくても必要であれば、面接の際に聞かれることに答える準備をしておけばいいでしょう。
ただ、採用担当者にとって知っておきたい情報であることは確かなので記載することも検討してみましょう。
履歴書に一言「一身上の都合により」の退職理由はOK?
職場に関係のない自分の身の上の理由であれば、「一身上の都合により」と一言書くだけで十分です。
面接ではさらに詳しく言及されるかもしれませんが、退職理由を提出書類に書くことはもともと義務ではないので、詳細を書く必要もないということです。
また、詳細を記載してしまうと返って、退職や転職の回数という部分が強調されてしまい、採用担当者の印象が良くないこともあるようです。
職務経歴書では繰り返し同じ退職理由は書かない
複数の転職を経験している場合、同じ退職理由を並べるのは避けることをおすすめします。
失敗や経験から学ぶ能力がないと受け取られる可能性があるからです。
退職理由は繰り返しにならないように注意しましょう。
職務経歴書の退職理由例文
職務経歴書に記載する退職理由は短い一言で十分です。
例えば、以下のようなものがあります。
「一身上の都合により退職」
「会社都合により退職」
「契約期間満了のため退職」
「結婚に伴い退職」
「出産のため退職」
「家族の転勤により退職」
退職理由の伝え方は経験のある転職エージェントに相談する
自社での登録時の面談や面接の対策サポートを行っているのが転職エージェント。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは、企業と求職者の実際の面接の調整などを行う中で、いくつもの転職理由に触れ、その伝え方の企業の反応も心得ているものです。
人気ランキングに上がっているエージェントを活用してうまく伝える方法を相談してみてもいいかもしれないですね。
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退職理由を考えることで、働く目的を考えるきっかけに
退職理由は、転職する動機にもなりますが、転職先や将来への希望とも解釈することもできます。
自分にとってどんなことが退職理由になったのかという点は、働く目的を考える大切なきっかけともいえるのです。
退職理由としっかり向き合っておくことで、より深く自分の働き方を知ることができます。
たとえ、ネガティブな要素を含んだ理由だったとしても、より良い働き方や環境を目指していることを念頭に置くようにしてみてください。
自然に、ポジティブな言葉や表現が浮かんできて、前向きな転職活動、ひいては願いに叶う転職先を見付けやすくなると思いますよ!
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