売上高と企業の安定性の関係とは

売上高と企業の安定性の関係とは

今の会社の経営不振により、転職活動をしている時など、安定している会社を選びたいと思うことはないでしょうか?

そんな時に、会社情報に記載されている「売上高」の数字に目がいくのでは?と思われます。
いくつかの応募したい会社の候補がある場合など、その「売上高」の違いは気になりますよね?
さて、この「売上高」の数字が大きければ、安定した企業と判断してもいいものでしょうか?

今日は、売上高と企業の安定性の関係について考えていきましょう。

「売上高」って?

企業情報に記載されている「売上高」とは、その会社の主な営業活動によって得られた収益のことを表す数値のことなのです。
企業会計の「決算書」で使用されている収益分類の1つで、単に売上と呼ぶこともあります。

例えばメロンを1個500円で販売している会社があったとします。
メロンが1個売れると500円の売上があがります。
最終的に、10個が売れたとします。
この会社の「売上高」は、500円×10個=5,000円となります。

決算時における「損益計算書」では、この「売上高」から商品を仕入れた時の代金や販売するための必要な人件費や宣伝費、営業活動以外の損益などを加減して、最終的に会社がどれくらい利益を上げているかを一定期間ごとに計算しているわけです。

こういったことからも、「売上高」は、会社の最終的な利益の元となる、とても重要な意味をもつ数値であることが分かるかと思います。
ちなみに、計算式は、「売上高-売上原価=売上総利益(粗利)」で企業の本業における収益になります。

実際は、会社に入る収益には、財務活動による預貯金の利息や有価証券の売却益など、いわゆる営業活動以外の収益も含まれるのですが、収益の大部分は本来の営業活動で稼いだ売上によるものだと考えていいでしょう。
ですので、当然のことながら、売上がたくさん上がるほど利益も大きくなるわけですから、どんな企業でも毎期「売上高」を増やすことを目標としているわけです。

「売上高」が大きいほど会社は儲かってる?

では、「売上高」がより大きい会社ほどたくさん儲かっているということなのでしょうか?
そう単純に考えたくなりますが、実際には「売上高」だけを比較して、どちらの会社がより儲かっているかを判断することはできません。

例えば、卸売業のA社とサービス業のBという会社の「売上高」がそれぞれ同じ2,300万円だった場合、A社では販売する商品を仕入れるために2,000万円の費用がかかります。

しかしながら、お客様にサービスを提供するB社では商品を仕入れる必要はなく、費用は発生しません。
つまり、「売上高」は同じでもA社には300万円しか残らず、B社には2,300万円が残っていることもあり得るのです。

このように売上を上げるために必要な費用は業種によって大きく違います。
「売上高」と利益は必ずしも比例しないことがこの事例でお分かりになりますでしょうか?

「売上高」と企業の安定性の関係とは?

応募したいと思われる企業の安定性を気になさるのは、至極当然のことです。
「売上高」は、会社の持っているサービスや商品がお金に変わっていって数値として出てくるものです。
つまり、一般的に前回の決算期の数値を表しているものであって、将来に渡って同様の数字を残せるものとは限りません。

また業種によっても、例え売上があがっても利益は少ない場合もあります。企業規模によっても当然のことながら、異なります。
ですから、「売上高」だけで、企業の安定性を判断することはできないと言えます。

「売上高」はひとつの目安としてとらえ、企業のホームページや業界誌などをご覧いただき、ここ数年の伸びなど、信頼できる別の指標とともに、参考にされるとよいでしょう。

 

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