ワーキングマザーが転職を成功させる秘訣。曖昧な点を整理して論理的な活動を!
- カテゴリ名:女性の転職
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ワーキングマザーの転職は一般的に難しいと言われることがありますが、果たして本当にそうでしょうか。
小さな子供を育てていても、しっかり希望の転職を叶えている人がいますから、子育て中であることが必ずしも不利に働くわけではありませんよ。
ここでは、ワーキングマザーが転職活動中に抱える疑問や不安、成功のポイントを解説します。
ワーキングマザーが転職するときの素朴な疑問や不安
ワーキングマザーの転職に疑問や不安はつきもの。
子供がいることで転職にどんな影響があるのか、気になる人も多いでしょう。
ここでは、ワーキングマザーが抱える疑問や不安と答えを解説します。
子供がいるってやっぱり不利?
育児と仕事との両立は大変ですから、転職に関しても、子育て中であることが不利に働くのではと不安に思う人も多いです。
子供の用事で仕事を抜ける必要があるなど、仕事上考慮すべきことが多いため、他の応募者よりデメリットになるのでは?ということでしょう。
しかし、それはあくまでも「育児中の人がクリアにすべき問題」であって、他者と比べてどうかということではありません。
例えば、子育てをひと段落させた人が再就職する場合。
それはそれで、「ブランクがあるが大丈夫か?」という問題が生じます。
独身女性の転職なら、妊娠や出産で近いうちに休職を取るのではないかと思われることもあるでしょう。
つまり、応募者がどんな状況かによって、それぞれに不安視される点はあるということ。
子育て中だから他の応募者より不利なのではなく、抱える問題が違うだけであって、結局は同じスタートラインなのです。
育児中だから不利になるという考えは捨て、「自分の状況下の場合は、どのように企業に貢献していけるか。」を考えてみましょう。
二人目の予定って聞かれる?
育児中の人は、二人目以降の子供が欲しいと思うことがあるでしょう。
転職後に二人目妊娠となれば休職を取る必要があるため、二人目の予定を聞かれるのか、聞かれた場合はどのように答えるべきか疑問が生じます。
まず大前提としては、妊娠予定や希望を面接で聞くことはできません。
仕事の能力とは関係ないことで応募者を判断する要素となりますし、男女差別にもつながるため禁じられています。
ただし、採用してすぐに休職に入る社員がいると人員配置等の問題が生じるため、正直聞きたいと思う企業もあります。
昔ほど妊娠についての質問はされなくなりましたが、実情としては聞かれる場合があるでしょう。
聞いてはいけない質問をすることについて怒りをぶつけるのも一つですが、少し冷静に、二人目の希望があれば伝えておくことは、応募者としては一つの誠実な対処の仕方とも言えます。
実際、「いずれ二人目をと思っていますが、今はとにかく仕事を早く覚えて貢献できるように努力したい。」と正直に伝えたことが好感を持たれ、採用に至ったケースもあります。
企業の考え方次第なのでどう転ぶかはわかりませんが、自分がどんな風に転職先と向き合っていきたいのかという点から考えてみてもいいでしょう。
育児制度の確認はどうやればいいの?
小さなお子さんを育てている場合、短時間制度があるのか、扶養手当などの援助はあるのかなど、育児支援制度を確認したいと思いますよね。
ぜひ知っておきたいことですが、面接で制度の有無ばかりを聞くと「制度利用が前提で、自分の希望ばかりを述べている人」と思われることがあり、難しいところがあります。
面接で聞く場合は、「育児中の方がどんな働き方をされているのか教えていただけませんか?」と、モデルケースを確認するなど遠まわしな聞き方をするといいでしょう。
面接でどうしても聞けない場合は転職エージェントを利用すると、情報収集の手助けをしてくれるので有効です。
ワーキングマザーが転職を成功させるポイント
ワーキングマザーが希望の転職を叶えるためには、どんな点に気をつけて活動すればいいのでしょうか。
ポイントは、曖昧な点をしっかりと整理しておくこと。
ここでは、ワーキングマザーの転職活動における注意点を紹介します。
不安要素があるなら解決策を用意しておくべき
ワーキングマザー自身が「育児しながら本当にやっていけるのか。」「子供が発熱で迎えにいくことがあったらどうしよう。」などと、不安を抱えたまま活動していてはいけません。
それは企業が聞きたいことなので、応募者本人はしっかりやれると思った時点で転職に踏み切るべき。
お迎えの問題など不安要素があるなら、夫はどれぐらい対処できるか確認しておく、近くに住む両親にあらかじめ依頼しておくなど、解決策を複数用意しておきましょう。
不安だけを持って何の解決策を用意しておかないまま応募しても、計画性がなく行き当たりばったりな印象を持たれます。
起こり得る出来事を想定し、事前に準備をしておける人の方が、危機管理能力の高さを感じられて高評価につながるでしょう。
残業は対応範囲と代替案を伝える
保育園のお迎え、食事の準備などで残業ができない人も多いでしょう。
残業ができるかどうかは面接でよく聞かれる質問ですから、できるかできないか、正直に伝えるようにしましょう。
不採用になるのが怖くて嘘をついても、転職した後に職場の人からの信用を失います。
ただし、できないと言って終わりではなく、代替案を必ず伝えるようにします。
例えば、「〇曜日は夫が遅いので難しいが他の日なら可能」「送りは夫の担当なので朝には対応できる」など。
対応範囲と代替案を提案することで、忙しいなりに対処しようと努力する姿勢が伝わります。
子供ありきではなく自分が企業に何を提供できるか
ワーキングマザーだろうと独身女性だろうと、企業が応募者にもっとも求めるのは、企業への貢献です。
子供がいると、いかに子育てしやすい環境かに注力しがちですが、そもそも自分が企業に何を提供できるのかを忘れてはなりません。
企業にしてみれば、きちんと貢献してくれる人ならば、残業ができなくても、子供の用事で休むことがあってもいいのです。
その証拠に、優秀なワーキングマザーが定時帰りで結果もしっかり残し、働き手、企業側の双方が満足しているケースはよくありますよ。
フルタイムで働けるようになってから転職する
短時間制度を上手に使うことで、正社員として働きながら子育てにも時間をかけることができますよね。
転職先に短時間制度があるかどうかは気になるところでしょう。
ただし、短時間制度は基本的に、今いる正社員の雇用を守るという意味合いが大きく、短時間制度利用を前提として新規に人を雇うことはあまりありません。
正社員に応募するということは、すでにフルタイムで働ける状態になっていることを意味するということ。
短時間正社員の求人に応募するのでない限りは、過度な期待をしないことも大切です。
フルタイムがまだ難しい状況なら、今の会社で使える制度がないか調べる、アルバイトへの変更も考えてみるなどし、キャリアをできるだけつなげておくようにしましょう。
フルタイムで働けるようになってから転職に踏み切ることも必要ですよ。
見せかけだけの「育児応援企業」に注意
育児をしながら働く人を積極的に支援しようとする動きは、政府をはじめ、各企業でもおこなわれています。
これ自体はとてもいいことなのですが、流れに便乗して「育児応援企業」を名乗る企業も紛れているので注意が必要ですよ。
例えば、企業HPなどで大々的に育児支援制度があることをうたっているのに、実際に取得している人がいない、雰囲気的に取りにくい環境にあるなど。
単に世間的な評価を上げるための見せかけということもあるので、実情をしっかり見極めることが大切です。
ワーキングマザーの転職はポイントを押さえればチャンスあり!
ワーキングマザーの転職は超えるべきハードルがあるものの、ポイントを押さえて活動すれば十分にチャンスがあります。
ただし、自分が不安に思っていることは企業の不安要素でもあるので、曖昧な点を整理して、想定される出来事と対処法を用意しておくことが大切。
自分の状況を客観視し、今できることとできないこと、具体的な解決策を論理的に説明できる人であれば、企業もぜひ働いてもらいたいと思うでしょう。
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