働き方戦略!自分ワークライフバランスを整えよう
- カテゴリ名:ワークライフバランス
世界中で様々な人たちの働き方が見直されてきています。技術の発展も伴って企業への関わり方もどんどん変化しています。ワークライフバランスという言葉の認知度も上がってきているようですが、正しく捉えておくことも大切です。第一線で働くビジネスパーソンとして、自分のワークライフバランスを整えることから考えてみませんか?
ワークライフバランスとは?
ワークライフバランスという言葉がよく聞かれるようになりました。日本にもその考え方は認識され、働き方改革としての法律の制定もその一環と言えるでしょう。ワークライフバランスとは何かについて認識を深めてみましょう。
今や世界の常識?!
始まりはアメリカ、1980年代の女性の労働環境の見直しをきっかけに始まったワークライフバランス。現代では、男女均等の枠を超え、全ての人々の暮らしと働き方を理想的なものしようとする考えです。先進国であり、法律も整っているというのに日本は比較的労働時間が長い国、そしてストレスを抱える人も多いです。
一方で、充実した仕事と十分な余暇のバランスを取る習慣が定着している国も多く、そのことが企業や社会にも大きな繁栄をもたらしています。個人と企業と、それぞれに関わる人、それぞれに関わる社会の全てが共に繁栄していくことがワークライフバランスの真の目的だということを私たちは認識しなければいけないようです。
ワークライフバランスの必要性
日本レベルで考えると、まずは仕事と余暇のバランスを取ることを意識化することが先決かもしれません。長く働くことを良しとする風潮を拭うのは容易ではないようです。
しかし、メンタル面への影響は深刻化の一途をたどっています。高齢化が進み要介護者が増えていくことも懸念されています。仕事と家庭の両立が難しいために結婚や出産を控える女性が増えていることが少子化の要因にもなってきたようです。
技術の発展は、これらを解決する大きなサポートをしてくれます。雇用スタイルを変革させることが可能な世界はもう出来上がっているのです。
働き方改革!企業のメリットVS社員のメリット
ワークライフバランスのための取り組みを導入することで企業が得るメリットは、残業時間や休日出勤の削減によるコストカットに留まりません。優秀な人材の確保、離職率低下、生産性の向上、顧客満足度の向上などが期待できます。
社員にとっては、柔軟な雇用体制のおかげで、充実感のある仕事で最大限に能力を発揮する場を得られると共に、自身のプライベートなことにもジレンマを感じることなく取り組んでいける生活が叶うというメリットがあります。
働き方とワークライフバランス
企業にも働く社員にもメリットをもたらすワークライフバランスですが、メリットを享受するためにはそれぞれの責任も伴います。ワークライフバランスに寄りかかるだけでは、せっかくの対策が絵に描いた餅になってしまいます。企業と社員の実践の上に成り立つものという意識を持つことが大切です。
短時間労働の意図
日本では、長時間労働が過労死やストレス過多に繋がる問題が重要視されているため、残業時間の削減=ワークライフバランスと捉えられがちです。ワークライフバランスの考え方は仕事の時間が短くなり休む時間が長くなるという単純な縮図の上で完了する考えではありません。
時間を有効活用するチャンス
社員にとって仕事に拘束される時間が短くなることは2つの意味を持ちます。
ひとつは自分で自由に使える時間が増えます。自分にとって大切なものは仕事やキャリアだけではないはずです。家族や友人との時間も人生を充実させるには大切なことです。自分を喜ばせる時間も必要です。このことは仕事とプライベートのバランスを取ることを可能にするのでまず抱えがちなジレンマから解放されます。仕事の時間にプライベートなことに気を取られる頻度も少なくなります。それが仕事への集中を促し、生産性を高めることにもなります。
ふたつ目に、その自由な時間でスキルアップに努めたり、社会との関わりを増やしていくことで仕事への良い影響を得ていくことが真のワークライフバランスのポイントとも言えるのです。
時間管理がさらに重要になる
残業できる時間や休日出勤が制限されることで、今までの業務をより短い時間で完了することが求められます。
しかし、雑に行い業務やサービスの質を落としてしまえば、肝心の業績に影響が出てしまうでしょう。組織もひとりひとりの社員も今まで以上に時間管理をしっかり行い、毎日の業務の効率化を図っていく必要があります。そのために、企業の業務フロー改革や様々なツールを導入していくことも役立てられていますが、まずは、社員が自己管理やタイムマネジメントのスキルを高めることも大切になってきます。
ワークライフバランスの問題点
日本でのワークライフバランスに対する認識には、まだまだ問題点があるようです。自分に当てはまる部分がないかチェックしておきましょう。
未熟な捉え方は危険
健康があっての仕事なので、しっかり休息をとることやストレス解消の時間を確保することも軽視するわけにはいきません。転職や就活の際にも、残業時間の有無や有給休暇の消化率を目安にする人も少なくないようです。あたかも残業無しで休暇日数が多い会社が優良企業と見られる傾向もあります。自由な時間を多く得るという権利と引き換えに、限られた時間内で上質の業務を行うことが求められるという点を見ないのは危険なことかもしれません。
ワークライフバランスが目指すのは、単純にラクになるということではなく、ひとりひとりのビジネスパーソンとしての質も上げること、それが企業や顧客、取り巻く社会にも良い影響をもたらしていくことなのです。また企業も、時間が短くなることで生じる社員の業務効率の問題を、社員任せにすることなく積極的に可能な対策を取ることが必須になります。
浸透には時間が必要
戦後からの働き方が、常識として捉えられ、働く人たちはその常識とルールに則って働き仕事を続けてきました。そこには成果も実績もあり、人々の生活も習慣も成り立ってきたからこそ、今があります。これを変えていくのは簡単ではないかもしれません。特に管理職層の40~60代の人たちは戸惑いも大きいでしょう。私たちは時代の大きな変換期に立っています。時代の流れに、組織や働くひとりひとりの意識と働き方を合わせていくことが急務になっています。これまでのように慣れ親しむ時期が再び訪れるという可能性は少ないかもしれません。そのくらい世界の状況が変化しているのです。
ワークライフバランスの提唱は、そのための備えになることも浸透させるべき部分です。ずっと変わり続ける社会に柔軟に対応していく準備として、企業にとっても社員にとってもワークライフバランスは有効なものなのです。
ワークライフバランスはすべての質のレベルアップ対策
個人のワークライフバランスを考える時、よく遊び、よく学び、よく働く人という言葉が浮かびます。その3点のどれにも妥協する必要のない環境がワークライフバランスとも言えるでしょう。叶えるための施策を十二分に活用するためにも、自分磨きは欠かせないものです。皆がうまく活用できれば、企業の質、社会の質、世界の質までレベルアップさせることにもなりそうです!
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