検討材料に!ワークライフバランスの成功事例5選

検討材料に!ワークライフバランスの成功事例5選
Mediamodifier / Pixabay

世界でも、日本でも、ワークライフバランスのための施策を取り入れる企業が増えています。施策を成功させている企業というのは、単に労働時間の削減や休暇制度の充実や取得率の向上を発信するだけでは効果がないことを熟知しています。その制度を実践するための具体的な施策が成されています。試行錯誤で考え出された各社の取り組みをぜひ参考にしてください。

残業時間短縮は単純ではない

残業時間が少なくなることは社員にとって嬉しいことでしょうか?働く時間を制限されることが負担になる社員の存在があることも組織は、十分に理解しなければなりません。長時間の勤務が習慣になってしまっている社員、残業代をあてにして働いてきた社員、残業をしないと周囲に気まずさを感じる組織の風潮など、定時で帰宅することを難しくする要因はいくらもあるのです。

労働時間が短くなってもこなす業務の量や目標とする業績数値が変わらないこと、さらにはそれ以上の成果を望むのであれば、働く社員のために抜本的な組織ぐるみの対策を取る必要があります。

企業や業務の特徴によって取り組み方は様々

残業時間の削減、休暇の取得を社員が実行するものと任せきりにしては、ワークライフバランス対策として浸透させることはできません。組織があるべきワークライフバランスのメリットを得ていくことも逃してしまうでしょう。

多くの企業で新しい視点からの施策が続々と取り入れられ、実践と試行錯誤を繰り返しながらも社内に良い環境が作り出されています。それぞれの企業スタイルや業務フローに応じて、オリジナルな取り入れ方が考え出されているようです。皆さんの働く会社の対策案の一助になれば幸いです。

管理職や上司へのルールを重視

新日本石油では、業務体制を見直すことによって、業務時間内の効率を上げることに成功しています。見直されたのは上司の指示の方法、部下の指示の受け方ととても具体的です。

新日本石油の取り組み

残業をしないことを単なるルールで提示するのではなく、そのための具体策を社員に対して発信することで、社員が安心して時短や効率化に取り組めるように考えられた施策です。その項目は管理職や上司への働きかけが主なものとなっています。

例えば、上司が部下に業務の指示や割り振りをする際には、「何を」「いつまでに」「目的」を明確にし、社員はその時点で抱えている業務を伝えた上で納得して指示を受けることが決まりになっています。また上司が社員の業務フローを見守り、残業は必要時だけに制限されています。当たり前のようですが、ルール化することで浸透が促されています。

集中時間確保でワークライフバランス対策

社員に集中できる時間を確実に確保してもらうルールを設けることで、業務の滞りを防ぎ時短化につなげたトリンプの取り組みは副産物となるメリットも大きいようです。

トリンプ

下着メーカーのトリンプは、業務時間内の2時間を集中タイムとして設定しています。期限を設け、質を保った業務を行っていくには自分の仕事に集中する時間がどうしても必要という配慮からの施策です。その2時間の間はコピー、電話、立ち歩きをはじめ、部下への指示や上司への確認も禁止されているのだそうです。仕事が捗るので社員にも好評。そればかりでなく、集中できる時間があるという余裕が、それ以外のコミュニケーション時間の充実にも繋がっているということです。

トリンプでは、残業時間を撲滅するために消灯時間を設定して、社員を無理やり帰宅させるという施策での失敗も経験しているとのことです。そこではやはり、社員の不満や困惑、業務への支障もあったようです。

業務シェアでワークライフバランス対策

休暇を取りたいし、予定もあるけれど、自分の抱えている仕事をする人がいないので休めないという問題を抱える社員に対する画期的な施策に取り組んだのが三州製菓です。

三州製菓

三州製菓では、ワークライフバランス対策として一人三役制度が導入されています。業務で成果を上げる責任が伴う一方で、休暇を取り仕事を離れる時間が多くなれば、その間の進行が止まってしまうことを気にする社員は多いものです。

なかなか長期の休暇を取ることに踏み切れない社員への対応策として、すべての社員にメインとサブの仕事を覚えておくことを義務付けています。メインを担う社員が休暇を取った際にも、仕事を進められる人がいるということになります。お互いに協力し合いながら、気兼ねなく長期休暇が取れるようになっています。そして、皆が出勤している通常業務時でも顧客対応の幅が広がったり、それぞれの業務の繁盛期の人員体制の調整も可能になったというメリットがあるようです。

インプット時間を提供してワークライフバランス対策

自由時間を積極的に自分のためのインプット時間の機会にして欲しいというツナグ・ソリューションズの願いが込められた施策、休暇取得率をグンと高めた成功例です。

ツナグ・ソリューションズ

家族や友人と共有する貴重な時間、社会に積極的に関わる時間、そして自分を高めるためのスキルアップなどをビジネスパーソンとして必要なインプットの時間と捉えるツナグ・ソリューションズ。仕事以外の「大切な時間」からのインプットを仕事で存分にアウトプットしてもらうことを意図して、様々な特別休暇制度が設けられています。

取材費も支給されるカルチャー&エンタメ半休は、映画・スポーツ観戦・美術館巡りのための半休、月1回は散髪、美容院に行くための半休、大切な人の誕生日のためのLOVE休暇はプレゼント代まで支給、勉強休暇、ボランティア休暇は5連休まで取得可能など、その種類はバラエティに富んでいます。管理職が率先して取得し、そのことを話したり声掛けしたりすることによってさらに取得率をあげているそうです。

独自のメッセージでワークライフバランス対策

ベネッセコーポレーションは、ワークライフバランスの本当の意義を社員に理解し実践に繋げさせる目的でその名前を変更して独自のメッセージで浸透を図っています。

ベネッセ・コーポレーション

ベネッセコーポレーションはワークライフバランスを、ワークライフマネジメントと名付けて取り組んでいます。企業が整える業務環境や制度に相応しい成果を上げてもらうことが目的です。

社員ひとりひとりの仕事(ワーク)も生活(ライフ)もセルフマネジメントによって向上させ事業や組織の成長にも繋げて欲しいということを社員に伝えるための命名です。セルフマネジメントができることを前提として、在宅勤務制度も取り入れられています。社員の働くことに対するモラル向上にも繋がっているようです。

ひとつの妙案でプラスの連鎖!

各社の成功事例の特徴として、ワークライフバランスのために、ひとつの具体策を取り入れることで派生的にメリットが増え、確かな良い循環に繋がっているケースが多いことが言えます。業務フローや社員の傾向などを十分に認識しているからこそ浮かんでくるアイデアなのかもしれません。対策施行には社員の意見や協力が欠かせないものと言えるでしょう。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter で仕事を旅するキャリアジャーニーをフォローしよう!

こんな記事も読まれています