働き方、間違っていませんか?派遣薬剤師を支える法律。労働者派遣法について
- カテゴリ名:転職の基礎知識Q&A
派遣会社に登録をして、派遣薬剤師として働くのであれば、労働者派遣法を知っておく必要があります。
これは、何度も改正が進んでいる法律で、派遣社員としてとても大切な法律です。
では、この労働者派遣法について説明しましょう。
派遣薬剤師として知っておくべき法律
薬剤師でも最近では派遣会社に登録をして、派遣薬剤師として働く人が増えてきました。
しかし、派遣社員として働くためには、大切な法律を知っておく必要があります。
それが、労働者派遣法ですが、あなたはこの法律を知っているでしょうか?
労働者派遣法って何だろう?
さて、この労働者派遣法とは何なのでしょうか?
実際に派遣社員として働いている人でも、あまりちゃんと知らない法律であることも多いのです。
労働者派遣法とは、派遣社員の醜状条件を整えたり、労働現場での権利を確保するために定められた法律です。
派遣社員は、正社員よりも勤務時間などを柔軟に対応できる反面、福利厚生などで不利益を被ることが多かったのです。
そのため、数回にわたり、派遣社員として働く人々のために、この労働派遣法が改定されてきました。
短期契約はできない?
この労働者派遣法が改定するまでは、派遣社員は契約期間に規定がなく、派遣会社との労働契約を結んできました。
派遣薬剤師として、近所のドラッグストアに一週間だけ勤務をしたいと言う場合にも契約が可能だったのです。
しかし、現在では30日以内の短期契約は原則禁止となっています。
短期契約が禁止となった理由として、短期雇用では派遣会社、派遣先が雇用する管理責任を果たせないと考えられることが挙げられます。
派遣社員として働くことでの雇用の安定や、保護を目的とされたのがこの短期契約禁止という法律なのです。
派遣薬剤師側にしてみれば、一週間だけの契約をして、次の職場がなかなか決まらなかったら、収入面で困窮することが明確です。
しかし、次の職場、次の契約が保証されていない派遣薬剤師にとっては、必ずしもありえない状況ではないのです。
派遣者労働法と言う法律によって、派遣薬剤師がある程度の長期契約を結ぶことができるようになったのです。
退職後1年は同じ職場で務できない?
また、派遣薬剤師は退職後1年は、同じ職場で勤務を続けることはできません。
これも派遣労働法と言う法律によって、決められています。
正社員として働いていた会社を退職するとします。
この会社に派遣社員として働くことはできないのです。
これは、雇用主が正社員を退職させてから、雇用条件が下がる派遣社員として再雇用することを防ぐためです。
実際にそのような形にする雇用主が多くいたからで、これは雇用主側にとっては好ましいことですが、派遣薬剤師としては自分の意志でないことが多かったのです。
派遣薬剤師として働く人たちを守るための法律として、この退職後1年は同じ会社に勤務できないというルールができたと言えるでしょう。
薬剤師としては、同じ会社で働く方が気持ち的に楽な面もありますが、このような背景があるため、派遣薬剤師としては気をつけなければならない法律です。
派遣薬剤師が直面する法律
派遣薬剤師として、実際に関わってくる法律が労働者派遣法です。
法律に関しては、なかなか興味もなくまた知識もない人がほとんどですので、この際しっかりと勉強しておく必要がありますね。
労働者派遣法が改正された理由
派遣薬剤師に限らず、派遣社員は年々増加傾向にあると言われています。
それは、正社員として働くよりも、勤務時間など自分の生活に合わせた条件で働くことができる派遣社員の魅力が評価されているからでしょう。
今の時代、子育ても夫婦が協力してする時代となり、男性であっても女性であっても同じ状況下で仕事をすることが当たり前となってきています。
そんな中において、派遣薬剤師として働くのでれば、子育て中でも仕事ができることもあり、派遣社員が増えているのです。
そのことを受けて、派遣社員を守る法律が進められていると言われています。
正社員との雇用条件の格差を埋めるため、また派遣社員の福利厚生などの改善を進めていくために、法律が次々と姿を変えているのです。
27年に改正された中には、派遣社員の同一での職場の期間制限を3年と変更されました。
それまでは1年だったのですが、3年まで延長になったことで、雇用の安定化を求めています。
派遣薬剤師が気をつけるべき点
派遣薬剤師として働くのであれば、労働者派遣法を知っておくことは必要です。
何故なら、派遣労働法と言う法律を知っておかなければ、雇用条件で損をする場合があるからです。
薬剤師は派遣会社の契約の際には法律を確認しよう
薬剤師として派遣会社と契約をする場合には、必ずこの労働者派遣法と言う法律をあらかじめ確認しておく必要があります。
派遣会社によっては、あえてこの法律について触れない会社もあります。
派遣薬剤師として働くのであれば、自分の雇用条件を法律的にどのように設定するのかをきちんとわかっておかなければなりません。
その上で、納得できない事項があれば、その場で確認をするようにしましょう。
あくまでも相互納得の上での契約となるので、不安な点、疑問があれば、その場で解決しておきましょう。
どんな職場にこんな条件で勤務するか
派遣薬剤師の職場は、病院、調剤薬局、ドラッグストア、薬品会社など様々な職場があります。
その中でどんな職場にどのような勤務条件で仕事をするのかを派遣会社側に確認をしましょう。
法律をしっかりと把握しているということをそれとなく伝えれば、派遣会社側も法律に基づいた契約をしてくれるはずです。
勤務時間の条件
派遣薬剤師ならではの勤務時間の条件があります。
派遣社員は、契約をする段階でこちらの勤務条件を提示することができるので、希望をしっかりと伝えましょう。
長く務めたいのであれば、3年勤務できるところを探しているなどと具体的な条件を提示しましょう。
法律で決められている派遣薬剤師としての権利をしっかりと主張することが大切です。
派遣薬剤師として、法律を知ることで自分を守る
派遣薬剤師はこれまで正社員に比べて、不利な条件で働かざるを得ないところがありました。
しかし、労働者派遣法が次々と改正されていることで、派遣薬剤師の地位も徐々に上がってきていることも事実です。
法律をしっかりと知り、自分の雇用条件は自分で守ることが大切ですね。
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