どこまで答えるべきなの?転職の際の志望動機を考えよう

どこまで答えるべきなの?転職の際の志望動機を考えよう

転職活動を行う上で悩んでしまうことの一つといえば、面接時や履歴書に記載する転職理由・志望動機ではないでしょうか。
前向きな退職理由であれば答えやすいものの、人間関係や給与面など少し答えづらい内容だった場合どのように説明すれば良いのか、別の理由を用意したほうが良いのか迷ってしまいますよね。
今回は、転職活動時に必ず聞かれる転職理由・志望動機の良い答え方についてご説明します。

よく考えてみよう!志望動機は転職理由と同じ

転職活動を始め就職したい企業が見つかり履歴書を作成したり、面接を受けるなかで必ず聞かれる内容が志望動機です。
志望動機を考える際に企業理念や採用条件を見てから、内容を考えていませんか。
もちろん、その方法も間違いではありませんが、ちょっと待ってみてください。
前職を退職した時に「次はこうなりたい。」「こんなところで働きたい。」と思ったから退職をしたはずです。
つまり、内容を難しく考えずとも、前職を退職した際の転職理由が志望動機なのです。

でも転職理由をそのまま伝えてもいいの?

では、その退職理由をそのまま伝えても良いのかというと少し違います。
履歴書や面接の際に回答する場合は当然、面接官に悪い印象を抱かせてはいけません。
それは退職理由がどんな内容であっても同じことです。
では、どうすれば退職理由を上手く伝えつつ好印象を与えることが出来るのでしょうか。
そのポイントを見て行きましょう。

ネガティブに見せるのはNG!

退職理由は人によりさまざまですが、中には「人間関係が上手くいかなかった。」「会社の待遇に不満があった。」など面接官からするとネガティブな内容の人も居ることだと思います。
それらを上手く伝える際に大切なのは、あくまで「ネガティブに見せないようにする」ということです。
では、具体的にどう気を付ければ良いのか詳しく見てみましょう。

全てを前向きな話に変えてみよう!

退職理由を話す際にはその内容をポジティブな内容にして締めくくるようにしましょう。
「経験を活かして御社で実績を出したい。」といったように、今後仕事を行う中での意欲の高さをアピールしたり、すぐに辞めてしまうかもしれないという企業側の不安を払拭することが大切になります。

批判・受け身な言葉を使ってはダメ!

退職理由がネガティブな内容であった場合、ついつい前職の批判の言葉を使ってしまうことがあります。
「〇〇しろと言われた。」「〇〇してくれなかった。」などと言った言葉は批判的で受け身な印象を与える言葉です。
このような言葉を使用すると「人任せな印象」を与えてしまいがちです。
すると、入社後も不満ばかりを口にするのではないかと思われてしまいますのでそのような言葉は使用しないようにしましょう。

言葉だけではダメ!自分の仕草にも要注意

退職理由というものはどうしても伝えづらかったり、言いにくい内容であることもあり、声が小さくなってしまったり、声のトーンが下がってしまうことがあります。
しかし、それらの仕草には自信の無いような不安そうな印象を与えてしまいます。
そうなることが無いように、表情は明るく、声のトーンもやや高めを意識し、明るく自信を持っている人だという印象を与えられるようにしましょう。

では実際にどんな風に伝えよう?よくある理由をまとめてみました

これまで退職理由をお話する際のポイントをお伝えしてきましたが、実際に自分の退職理由はどう伝えるのが良いのかまだわかりませんよね。
ここからは、一般的に多い退職理由を元に具体的な退職理由の伝え方をまとめてみました。

残業が多くて辛くて辞めた時は?

残業や休日出勤の多い少ないという感覚は当然企業によって異なりますので、応募先の勤務形態や平均残業時間などを事前に調べておくことが大切です。
残業や休日出勤の多さが退職理由である場合、それは仕事への意欲が低いという印象を与えてしまいがちですので、直接的には伝えない方が良いとされています。
そこで、「残業や休日出勤が多くスキルアップの時間を確保することが出来なかった。」といったように別の理由と組み合わせることでスムーズに伝えることが出来ますし、希望する企業でさらにスキルアップを目指したいといった前向きな内容に繋げていくことが出来ます。

人間関係に悩んで辞めた時は?

人間関係を上手く築くことが出来なかったという内容は、対人能力に問題があるとみなされたり、本人にも至らない点があったのではないかと思われてしまうことがあります。
人間関係の良い職場は誰しもが望む点だとは思いますが、その内容を直接伝えるのは辞めましょう。
例えば「チームプレーで仕事をしてみたい。」「前職での経験を活かし顧客に合わせた対応をしたい。」といったよう人間関係に中心点をおきつつ、前向きな内容に変えると良いでしょう。

給与に不満があって辞めた時は?

仕事を行ううえで何より大切な給与ですが、給与に不満があったと直接伝えることは避けましょう。
あくまでもその不満を次の会社への意欲面へと繋げていくことが大切になります。
「御社の評価制度に魅力を感じている。」と言った内容や、その制度をもとにモチベーションを高めて仕事に取り組めるといった前向きな面を押し出すことで、前職の評価内容に不満があったといった点をポジティブに伝えることが出来ます。

自身の病気で辞めた時は?

さまざまなやむを得ない理由で病気になり、退職をした経験がある人もいるでしょう。
なかなか伝えづらい内容ではありますが、病気のことを隠して入社しても前職と同じように大変な思いをすることになる可能性もあるため、病気である点は正直に伝えるようにしましょう。
その際に大切になるのは、「周囲と変わらずに働くことが出来る」というアピールです。
体調を崩した経緯を簡潔に、その後現在は体調も回復し通常の生活を送っていることと、今後は会社のために尽力したいという内容をしっかりと伝えましょう。

入社して短期間で辞めた時は?

短期間で勤めていた企業を退職した場合、またすぐに辞めると思われるのではないかと不安に思いますよね。
そのような印象を受けることが無いよう、次の点に注意をして理由を伝えましょう。
まずは、当初通達のあった配属部署と違う、提示条件と違ったなどといったやむを得ない事情があったことを伝え、その現状を改善するために自身が行った行動を説明し、その後今後の仕事への意欲を伝えます。
こうすることで、退職において前職の企業側にも非があった点、自身で改善のために行動しているという点を伝えられますので、短期での退職であってもしっかりとした印象を与えることが出来ます。

介護や育児など家庭の事情で辞めた時は?

両親や家族の介護、また育児などは現代社会においてやむを得ない退職理由となります。
これらの内容が再就職の際に不利になることは少ないものの、面接官が心配になるのは「今後それらの内容がどれくらい業務に支障をきたすか。」という点です。
そこで、内容を伝える際には現在は状況改善が出来ており仕事に支障は出ないということ、仕事に対する意欲があることをしっかりと伝えることが大切となります。
介護や育児といった退職理由であれば、特に内容を言い替えたり、別の理由に言い替える必要はありません。

結婚を期に辞めた時は?

結婚にともなう退職もまた、やむを得ない理由の一つです。
この際に面接官が心配になるのが「家族の都合ですぐに退職するのではないか」「すぐに妊娠や出産が重なり辞めてしまうのではないか」という点となります。
もちろん、妊娠・出産は喜ばしいことではありますが、企業側にいくつもの負担が発生することは覚えておきましょう。
それを踏まえて、結婚後も働きたいという意欲があり家族の理解・協力があること、長く働きたいと思っていることを伝えるようにしましょう。
妊娠や出産について詳しく聞かれた場合には「しばらくは予定していない。」と話すのが良いですが、詳しく聞かれる場合には今後の考えを説明したうえで、妊娠、出産を経ても長く働きたいことと周囲にサポート体制があることなどを伝えることで前向きな印象に出来ます。

考えるのは難しい!嘘をついてしまった方が楽なのでは?

これまでいくつかの転職理由をご説明してきましたが、実際に詳しく内容を考えるのも難しく、ポジティブな内容で嘘をついてしまった方が良いのではないかと思う人も居るかと思います。
しかし、それらの理由に嘘をついていると今後自分の首を絞める結果になりかねないのです。

嘘はトラブルの元になってしまいます!

中途採用の場合、過去の勤務先に在籍確認や勤務状況や退職理由の照会を行う企業も存在します。
その場合、嘘は簡単にばれてしまうのです。
また、退職理由を偽って就職した場合、自身が希望する働き方が出来なかったり、再び転職を繰り返すといったことにもなりかねません。
そういったことが無いように、正直に退職理由を伝え自身と合った企業を見つけられるようにしましょう。

大切なのはある程度の真実をポジティブに変換して伝えること!

いかがでしたか。
退職理由は人により違い、それがネガティブな内容であるという人も居るでしょう。
しかし、何より大切なのはポジティブに、企業に対して仕事への意欲を伝えていくということです。
理由を嘘で固めたりせず、正直に、しかし前向きに伝えて行けるよう履歴書を作成する前、面接を受ける前にはしっかりと志望動機をまとめておきましょう。

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